- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988013079182
感想・レビュー・書評
-
TRANSCENDENCE
2014年 イギリス+中国+アメリカ 119分
監督:ウォーリー・フィスター
出演:ジョニー・デップ/レベッカ・ホール/ポール・ベタニー/キリアン・マーフィー/モーガン・フリーマン
科学者のウィル(ジョニー・デップ)とエヴリン(レベッカ・ホール)夫妻は、人工知能PINNの研究開発をおこなっていたが、反テクノロジーの過激派組織RIFTの襲撃を受けてウィルが被弾し、余命僅かとなる。エヴリンは友人の科学者マックス(ポール・ベタニー)の協力で、ウィルの頭脳データをPINNにアップロードする。ウィルの肉体は死ぬが、ウィルはスーパーコンピューターとして蘇り、ネットワークの世界をコントロールし始める。エヴリンはウィルのために献身するが…。
ジョニーデップ主演ながら評判イマイチだったSF、なるほど、これは確かにイマイチ(苦笑)アイデアは悪くないのだけど、なんでだろう、なぜか何ひとつ心に響かない。しかもジョニー・デップは序盤でコンピューターと同化してしまうので、実体がなくなり画面上のCGになってしまう。こら、目の保養くらいさせろ。
何がダメだったのか考えるに、まず誰にも感情移入できない。まずコンピューターになってしまったウィルの最終目的が謎。終盤でとってつけたようなユートピア説とか述べ出すけど、やってることはただの暴走。人類を支配したいのか滅ぼしたいのかゴールはどこなのか。そしてそんな彼のいいなりにしもべとなるエヴリン。最愛の夫をテロ組織に殺されショックのあまり、彼を生き延びさせようとするのはわかるけど、彼女自身も科学者なのに思慮が浅すぎる。すべて愛ゆえ、オチもそうなってたけど、単なる思い込み激しいヒステリックな女性にしか見えず。
テロ組織のリーダーであるブリー(ケイト・マーラ)という人物もブレブレだ。ネットやスマホ依存、科学の間違った進歩に警鐘を鳴らしたいらしいけど、そのために文明の利器を使いまくっている。科学の進歩が気に食わないなら、銃殺もGPSで居場所つきとめるのもダメでしょ。自分たちが使う分には良いというダブスタ。そして大勢の科学者を無差別に虐殺、どんな高尚な理想があろうと、暴力に訴えたらその時点で終わり。終盤彼女がマックスに銃を向けたときはこっちが殺意を覚えた。無表情で彼女のほうがよっぽど機械みたい。
科学者仲間のジョセフ(モーガン・フリーマン)は、なぜか後半で軍の手先みたいになっちゃって、何がしたかったのか。FBIの捜査官ブキャナン(キリアン・マーフィー)は、良い人だけど、映画終わってよく考えたらこのひとなにもしてないよ。唯一素敵だったのはポール・ベタニー。珍しく普通の知的な科学者役!彼は人間味があって良かった。
ウィルは、ナノテクノロジーを開発して、怪我や病気をあっという間に治せるようになるのだけど、さすがに銃弾で撃たれて死んだ人間がその場で秒で復活はやりすぎ。もはやゾンビ。そして人間だけでなく、壊れた装置までナノで元通り!科学通り越してもはや魔法にしか見えない。彼自身も一度死んで復活したことも含め、どうやらウィルは神もしくはキリストの真似事がしたかったようだ。
あれだけの能力あったら、もっと他にできることありそうなのになあって思ってしまう。あんな派手な行動とったら、政府に敵対視されても仕方ないし。のわりに、政府側で動いてる人間は少なくて、世界中のピンチという感じが全然しない。なのにラストは、世界中が大変なことになり、あれで世界が救われたって言えるの?という気持ち。さんざん暴走した迷惑夫婦が、お互いの愛だけ確かめ合って自己陶酔。エヴリンの自己犠牲は美談どころか責任とって当たり前でしょう。最後までモヤモヤ…。
結局、たとえ題材がSFであっても、技術やアイデアではなく、人の心を動かすのって別のものなんだなあと。CGが凄いだけでは人は感動できない。やっぱり人間ドラマがちゃんとしてないと、どんな奇抜なアイデアもお金のかかった特殊効果も台無しになるんだなと思いました。 -
人工知能がネットを最大限駆使すると、ナノテクノロジーとか自己再生とかここまでできるのか、と関心。物語は壮大だが、それに比べて演出はチープで、ただ2時間を過ごすために見るという映画。
【ストーリー】
人工知能が人間の知性を超える現象“トランセンデンス”を開発研究する科学者ウィル(ジョニー・デップ)は、ある日、反テクノロジーの過激派組織の凶弾に倒れてしまう。死の間際に、妻エヴリン(レベッカ・ホール)は彼の頭脳をスーパーコンピューターへインストール、それは自我を持った超頭脳の誕生であった。ウィルの意識はコンピューターの中で生かされ、ネットワークの力により軍事機密、金融、政治から個人情報まで地球上のすべての情報を手に入れることになる。やがて、超高速処理能力で化学反応を引き起こしながら、人類の想像を遥かに超える進化をし始めるのだった。
「ダークナイト」のクリストファー・ノーランが製作総指揮を務め、同監督作品で撮影を手掛けてきたウォーリー・フィスターが初メガホンをとるSFサスペンス。究極の人工知能を研究する科学者の頭脳が死の間際にコンピューターにインストールされ、世界を混乱に陥れていく。出演は「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのジョニー・デップ、「インビクタス 負けざる者たち」のモーガン・フリーマン、「それでも恋するバルセロナ」のレベッカ・ホール。 -
登場人物が15分ごとくらいに意見を逆にしてくるので、仮眠を挟みながら見ても大体大丈夫。ミュートにしても多分大丈夫。
-
ジョニー・デップが主演、クリストファー・ノーランが製作総指揮を務め、「ダークナイト」「インセプション」などノーラン作品の撮影監督を務めてきたウォーリー・フィスターが長編初メガホンをとったSF大作。人類の未来のため、意識をもったスーパーコンピューターを研究開発している科学者ウィルは、反テクノロジーを掲げる過激派組織の凶弾に倒れるが、妻のエヴリンによってウィルの脳はスーパーコンピューターにアップロードされる。消滅するはずだったウィルの意識はコンピューターの中で生き続け、やがてネットワークの力によって地球上のあらゆる知識を手に入れ、予想もしない進化を始める。
原題:Transcendence
(2014年) -
15/07/29
こういう進歩しすぎると~な話すき。結末どれも同じようなもんだけどすき。素顔なジョニー・デップさん久しぶり。テロリストたちの出番少ないなあ。 -
これはどうなんだろ。
話そのものに目新しさは感じない
となると見せ方が問題だが
それも特にどうってことは無い
そうなると最後がどうなるんだろうかって
そこが重要になるが…
うーん…^^; -
人工知能に人格を移したら。
-
う~ん…微妙。
ナノマシンの工作とか、好きなところも有ったのですが、辛気くさい顔をしたジョニデが超越したとかいいつつも馬鹿すぎたり、話の展開に納得の行かないところが多すぎてノリきれませんでした。
なんかこう、ジャイアントロボを思い出したな…そっちは大好きですが。
とっても楽しいレビューで、そんなにイマイチなむしろ見たくなりました(笑・笑・笑)
とっても楽しいレビューで、そんなにイマイチなむしろ見たくなりました(笑・笑・笑)
悪い癖で、イマイチな映画を見るとどうしてもそのダメさについて熱弁したくなります(笑)
楽しんでいただ...
悪い癖で、イマイチな映画を見るとどうしてもそのダメさについて熱弁したくなります(笑)
楽しんでいただけたなら幸いです!