かがみの孤城 [Kindle]

著者 :
  • ポプラ社
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感想・レビュー・書評

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  • 個人的にいじめや人間関係との距離がうまく掴めない時期は中学生がピークだと思う
    高校に入ると勉強の量が増えて遊びの量が減るから問いのもあるかもしれないので一概に成長とは言えないかもだけど

  • 中学一年生のこころは、とある出来事から学校へ行けなくなり、家に閉じこもっていました。そんなある日、突然部屋の鏡が光り始めます。こころは驚きながらも鏡をくぐると、お城のような不思議な建物のなかに繋がっていました。その場所には、こころと似た境遇の中学生が7人集められていました。9時から17時まで滞在が許されるその城で、彼らにはひとつの課題が出されます。課題解決のために少しずつ心を通わせていく7人ですが…。原作小説は2018年本屋大賞を受賞しました。

  • 最後らへんで謎がスルスル解けていく感じが良かった。ほっこりして読みやすい。

  • 辻村さんらしく、とてもいい。
    まどろっこしい展開もあるが、ラストの回収と心地よい終息は辻村作品の中で最高かもしれないし、だからこれだけの人気なんだろう。
    ミステリとしてはよわよわ。
    だからミステリとしてじゃなく、ジュブナイルとして、そしてそれを見守る親に向けてのいい作品だと思う。
    特に、生き難さを感じている人に、響くんだろうな。

  • 図書館でなんとなく手に取る。

    7人の子供が、集まる。城。
    登校拒否の子供達の話かなと思ったら、最後はとんでもなくあちゃーって感じだった。

    泣いたよー。まさか、ね。

  • ビブリオバトルで小学生が紹介してくれた本。主人公こころが中学生になり不登校になってしまい、自室で遭遇した不思議な現象。こんなふうに同年代の不登校の子が交流出来たらよいのに・・・と思うけれど現実では数人の交流にとどまってしまうのだろう。フィクションならではのきれいな終わり方で良かった。

  • 3

  • 学校に行けない、それぞれの事情を抱えた7人の子供たちが鏡を通して孤城に集められる。
    願いを叶える鍵を探しながら1年間共に過ごし、親睦を深め、成長していく。
    子供達を集めた狼面の少女。現実世界と鏡の中の世界。願いを叶える鍵。
    伏線が散りばめられていて、謎の答えが分かった時、とても温かい気持ちになれる作品。

    子供たちの心情がとてもリアルだった。
    中学時代の絶妙な人間関係、家族の期待、見放されている諦め、自分ではどうにもならない無力さ。
    思春期の言葉にできない感情を、どうして上手く表現できるんだろう。

    映画を観た後に原作を読んだけれど、結末を知っていても泣けた。

  • 文句なしに面白かった。
    構成、展開に矛盾や飛躍がほぼない。

    学校に行かない子どもたちの様々な背景や、子どもから学校を見た時の視点、子どもから親を見た時の視点、先生の視点(正直ムカついた)、いろんな視点がリアルで、参考になった。

    こころちゃんの、他人を気にしてとる言動も、気に病むところも、自分と同じだなぁと感じつつ、城で過ごすうちに、少しずつ自分の気持ちを出せるようになっていくのが素敵。
    リオンの最後のシーンも、弟もちの私からしたらグッときた(城を去ったのに戻ってきて話せるのは不思議だけど、それも互いの願いだからなのかも知れない)。
    そして、記憶はないとはいえこころちゃんと、記憶のあるリオンの、中2の初登校と再会に安心。
    フリースクールの喜多嶋先生が紡ぐタイムラインにも、感動した。時間軸というオチは気づかなかったけど、面白かった!

  • 最初は子供向けのファンタジーかな?と思ったけど、だんだんもっと深い内容に引き込まれていった。
    私も中学の時にいじめを経験。
    学校に通い続けたけど、だから、転校生に深く感情移入してしまった。
    担任のキャラに
    「どうして学校の先生ってみんなそうなんだろう!」
    と思ってしまったり。
    でも、そうじゃないとやっていけないんだろうな?と諦めの気持ちもあったりして。
    学校は信用できないって結局そうなってしまう。
    悲しいけど…
    そして、こころ の両親が戸惑いつつもしっかり子供と向き合ってくれることに羨ましいなあとも思った。

    学校は通っても通わなくてもどちらでもいいと思う。
    でも、今、現在、どうにも苦しみから抜け出せなくて絶望している子供達に、「生きろ」って言っているメッセージのような気がした。

    子育てに悩んでいる大人の人に読んでほしい。

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著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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