- Amazon.co.jp ・電子書籍 (504ページ)
感想・レビュー・書評
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とても良かった ちょっと盛り過ぎ感もあるけどバッタ大好き人間 前野さんのモーリタニア滞在3年間のドキュメンタリー小説。著者が子どもの時読んだファーブルの昆虫記に触発されて以来まっすぐのバッタ道。
研究者らしくない?発想力と言動力で失敗にめげずサバクトビバッタを現地で極めるべく邁進する姿に魅せられる!そして研究所長はじめ現地の人達の魅力的なこと(笑)
刊行時に版を重ねた理由が納得できるユーモラスだけど大変面白いドキュメンタリー小説でした。詳細をみるコメント1件をすべて表示-
ありんこさんなんだか面白そうですねぇ!なんだか面白そうですねぇ!2020/07/11
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2018年の新書大賞を受賞してさんざん面白いと話題になった本なので今更私がどうこう言う必要はないけど
むちゃくちゃ面白かった!!!!
そして盛大にババ所長のファンになってしまった -
表紙がインパクト強すぎですが、、
アフリカで深刻な被害をもたらしているバッタ災害を撲滅するために、モーリタニアで奮闘するバッタ博士の話です。
あやうく地雷の埋まっている地帯に足を踏み入れそうになったり、サソリに刺されたり、夜中の砂漠で迷子になったりと、かなり危険な生活。そして、昆虫学習としての意気込みが熱い。
でも、軽快でとぼけた文章により、楽しい本になっています。
帯に「科学冒険就職ノンフィクション」とあるように、筆者が今回の研究期間の後も、研究者として食べていけるのかと、気になりながら読み進みます。 -
ずっと読もうと思ってたのになかなか読めず、ようやく読了。
ポスドクの悲喜交交なアフリカ生活。
生物学やってなくても、研究やってなくても、海外行ってなくても、楽しく読める一冊。
「夢を叶える」って言葉にすると簡単だけど、現実はこんなにも過酷で、社会はこんなにも残酷で、それ以上に、夢に向かうウルドはかっこいい。 -
ずっと前からAmazonのWishlistに入れっぱなしで気になってはいたもののなぜかずっと読めていなかった一冊。オードリー若林の紀行エッセイの中で、斎藤茂太賞を争った傑作、こっちの方が面白いと激賞されていたのを読んで、ようやく購入。読了。
七転八倒しながらがむしゃらにやりたい事に向かって突き進む前野さんのアツさと自由さが、軽妙な文章を通じてするすると入ってきて、ストレートに元気がもらえた。と同時に、映画「桐島、部活やめるってよ」で嫌というほど感じさせられた映画部メンバーへの羨望、つまり絶対的に好きなことを見つけられた人たちへのほとんど嫉妬に近い気持ちを思い出させられ、やるせない気持ちに。
高級ホテルのルーフトップバーで見る夜景が、滲む。 -
すごくおもしろいし無職からの夢をかなえるくだりとか良い話だなあと思うけどバッタ博士を目指した理由の一つが「バッタに食べられたい」なのはすごいなと一番印象に残る。いえ良い話なんですけど!
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終始笑って読み進められる。買うのを迷っていたらまえがきを読むと良い。まえがきで面白いと感じたら、その調子が終わりまで続くので性に合っているということだと思う。
笑いながらも色々と学びがある。
1つに、バッタについて知識が増える。バッタは相変異を示すがイナゴはない、バッタは風下に飛ぶなど、使うかどうかは別で知識欲を刺激する。
2つに、モーリタニアの国・文化を知ることができる。宗教、賄賂、ガバージュ、ヤギ好きな国民など、面白おかしく書かれている。悪い面についても書かれつつ、モーリタニアにネガティブな印象を感じさせない書きぶりで、読んでいても嫌な気持ちにならない。
3つに、バッタや文化を学べることもさることながら、人生論・幸福論についても考えさせられる。無収入になったときのババ所長の言葉「つらいときこそ自分よりも恵まれていない人を見て、自分が以下に恵まれているかに感謝するんだ。」が名言だ。それに応じて筆者の「無収入は社会のお荷物どころか、みんなの元気の源になるではないか。むしろ、無収入バンザイだ!」の開き直りも名言すぎる。(しかも笑える。)
4つに、ポスドクはここまでしないと生きられないのかという厳しさの一端を知ることができる。逆をいえば、博士課程を目指す場合はここまでできるだろうかという指標の一つになると思う。身近に目指す人がいる場合にはギフトとして渡すのもよいと思う。 -
話も面白くすごく読みやすい
学術的な内容ではあるけど、中学生くらいでも十分読めるんじゃないかな(嫌味とかじゃないよ)
普段知ることのできない研究者の生活とか異文化交流とかそういう話が好きな人におすすめ