月の満ち欠け [Kindle]

著者 :
  • 岩波書店
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感想・レビュー・書評

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  • 青森にはイタコの文化があるし、土地の人ならそんな事もあるのかもと思いながら読んだ。三角さんの若い頃のあたり、登場人物が曲者ばかりで面白かった。

  • 輪廻転生を扱った作品なので、三島由紀夫の豊饒の海を思い出しながら読んでいたけど、それほど疲労感なくどんどん読めた

    瑠璃も玻璃も照らせば光る
    みづからは半身半馬降るものは珊瑚の雨と碧瑠璃の雨
    君にちかふ阿蘇の煙の絶ゆるとも萬葉集の歌ほろぶとも
    格言や和歌、名画やその俳優を知らなくて調べながら読む
    小学生の頃はそうやって本を読んでいろんなことを覚えたけど最近は本を読む時に調べ事をすること減った気がする

    どうして堅を主人公にしたんだろう? 本多繁邦みたいに瑠璃の転生に関わり続けてはいないし、ラブストーリーの中心にもいないし
    と疑問に思ったけど、「普通の大人の男」代表なのかな

  • 映画になってるの知らなくて、前情報なく読んだら、奇妙、ホラー??だったんだけど、実際は壮大なラブストーリーだった。
    輪廻転生という擦られたネタではあるけど、なんだかぼんやり霞がかったような素敵な話でした。
    特に途中の若い2人の会話や描写、古い映画や短歌を絡めるところ。叙情的。

  • ひとつの名前をきっかけにした、命のバトンをつなぐリレーの物語。その時には、嘘か本当かわからないような出来事が、後々に続いているとは。。月が満ちて欠けるように、いつか死んでしまっても、いつかまた人生を再びスタートさせた時、生まれ変わってもあなたに会いたいと心から、全身から思えるなんて。ラストがすごい好きな終わり方だった。

    今更だけどこの物語を映像で観たいな、、

  • 時代の移り変わりや登場人物も多く少し複雑なストーリーに感じた。
    なんども生まれ変わり、また出会う。
    1人の女性の奇しくも深い愛情が詰まった一冊。
    こんなにも生まれ変わる中でも意思がぶれず思い続けられる相手がいるって凄い。

  • 映画見に行けないので目黒蓮くんと有村架純さん、大泉洋さんを想像しながら読みました!
    辻村深月さんのツナグに近い世界観。
    「瑠璃」という名の女性がつなぐ2人の男。
    前世とか後世とかあるけど、大切な人を想いずっとそばに現れるってなんだか素敵。
    自分の周りにいる誰かももしかしたら、、、
    と考えてしまう。

  • 「月が欠けてもまた満ちるように 人は命を繰り返す」 何度生まれ変わっても最愛の人に会いに行く。 冷静に考えると少し恐ろしいようにも感じますが、そこまで愛する人に出会える人生はすごく素敵で羨ましいです。 見た目は違ったとしてもまた出会えるのであれば、最期のお別れも悲しくないなと思いました。 この本は私の大切な一冊となりました。 読んだ感想を誰かと語り合いたいと思えた一冊でした。

  • kindle unlimited で。
    『鳩の撃退法』があまりにも面白く、引き続き読んだ佐藤正午。2017年直木賞受賞作。

    生まれ変わり、そして愛の物語
    現実に寄せるためとは言え、若年で死んでしまうのはちょっと辛い

    私的評価は○。

  • 2023/05/24

  • 恋愛小説のようなホラーのような。不思議な物語。

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著者プロフィール

1955年長崎県佐世保市生まれ。『永遠の1/2』ですばる文学賞、『鳩の撃退法』で山田風太郎賞受賞。おもな著作に『リボルバー』『Y』『ジャンプ』など。

「2016年 『まるまる、フルーツ おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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