- Amazon.co.jp ・電子書籍 (314ページ)
感想・レビュー・書評
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オーディブルで一気に読んだ。続きが気になってあっという間に読了。
るりという女の子?女性の生まれ変わり、前世の記憶を辿って愛する人の元に現れる。
年下のレンタルビデオやさんの三角(みすみ通称さんかく)と人妻るりは時を経て巡り合う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
オーディブルにて。
大切な人に会う為に 生まれ変わる。
凄く強い愛で素敵な話ではあるけれど
ずっと モヤモヤしたものを感じてた。
うまれ変わりの子を産んだ 母親の
気持ちを考えてしまう。
自分が大変な思いをして産んだ子供は
どこにいるんだろう?
受け継がれたであろう 性格や話し方
親子だなあと実感できるはずの我が子は、、、、、
母親として ちょっと辛かった -
面白くて、スラスラ読めました。
生まれかわりのお話ですが、構成が凝っていて時代が前後します。
表紙の雰囲気と「月の満ち欠け」という題名に難しい話かと思いきや、ファンタジー色の強いストーリーだと私は感じました。 -
audibleで読んだ。
映画も見たが、小説では映画で省かられたサイドストーリーも語られてあって理解が深まった。 -
輪廻転生の物語(ファンタジー)、読み進めながら、遠藤周作の深い河を思い出しました。深い河では、亡くなる間際の奥さんの言葉を手掛かりに、遠くインドのガンジス川まで出向くが、会う事が叶わず、という展開だったかな。また、三島由紀夫の豊饒の海にも、似た展開(探しに行くが会えない)があったような。この、月の満ち欠けでは、思わぬところに(身近なところに)に転生起こり、それが誰かなのか、に気づき(教えられ)、途方に暮れる、という展開。あったら良いねというか、あったら主人公のようにかなり混乱するでしょう、という感じの物語、直木賞受賞作、★三つであります。
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どんどん引き込まれて短時間で読み終えまた。瑠璃と言う名前がとても素敵で、そこから物語が。
でもこういうことってあるかもしれない…そんな思いのする小説でした。 -
Audibleで。
朗読が自分のイメージと違う作り方で、セリフの多い作品ということもあって、聞いていて辛い部分が多々あり。ストーリーや描写・表現も私には深みが感じられなかった。それでも、最後まで挫折せず聞き終えられたのは、私が気づいていない何らかの魅力がある作品だからなのか? -
前世の記憶を持つ一人の女性を巡る数奇な物語。主人公の壮年の男が愚鈍で独白を追うのにやや苛立ちを感じはしたものの、亡き娘の記憶を保持する人間を見た普通の人のリアクションとしては満点で、安易に信じず、かといって疑うのも憚られるという匙加減はあまりにもリアル。
文章は写実的かつ説明的ではあるが、ストーリーテリングは中々のものであり、リーダビリティはそれなりに高い。しかしながらその説明口調が運命的なラブストーリーとしてはやや情緒に欠ける印象があるのも事実で、ドラマ性はそこまで感じなかった。と、いうのも主目的である再会の大元となった物語と比較すると、他の世代の物語はその過程に過ぎず、言葉こそ悪いが踏み台のように感じてしまったせいかもしれない。転生自体、本来生まれ歩むべきはずだった人間の人生を抹消してるのと同義であり、そこに対する言及がなかったのも個人的には少し思う部分がある。
しかしながら佐藤正午の語り口は個人的には好みであり、こうしたどう転ぶかわからない現代の不思議な物語を書かせたら天下一品ではあるし、久々の佐藤正午作品は読書リハビリとしてはちょうどよかった