上級国民/下級国民(小学館新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 現代の上級国民と下級国民の分断について、データをもとに解説している。

    高学歴の人の方が、高収入の人の方が、地位の高い人の方が、モテるし幸福度が高いという事実。わかりきってはいたけど、やはり残酷だと思った。自分そのものではなくて、何を持っているかを見られているということだから。

    一つ気になる点があった。「男は年をとると友だちがいなくな」るということらしい。本当に? もし本当だとしたら、これほど悲しいことはない。

  • ふむ

  • 政治家や官僚は都度対処療法を施すだけ。

  • タイトルだけ見ると2019年に池袋で起きた事故を連想させ、いわゆる陰謀論的な内容を想起させるが、内容はいたって真っ当な内容だった。
     最近米国を例にしきりに言われる国民の分断を取り扱った内容で、日本国内においてもそれは無縁ではなく、経済的格差を切り口に文化的、思想的格差も広がっているということをアンケートによる社会調査を紐解きながら明らかにしていく内容だった。
     内容は納得のいくものであり、最近の個人主義的な考え方の背景に対する考察もあり、いろいろと考えさせられた。

  • ドキッとすることを言うなぁ。
    作者のオリジナルの思考というわけではないが、レベルの高いまとめともいうべきか。
    日本の社会の本質をあぶりだす。
    一番人口が多い団塊の世代のために日本は回っている。
    今後数十年は、団塊の世代の年金を守るべき時代となる。
    そうするとインフレが一番嫌がられる(年金はインフレに弱い)、よって金のばらまきはしない。なるほど、なるほど。

  • マネーに関する著書多数の橘氏、最近は「言ってはいけない」的な社会に関する著書が多い。

    愛読者と言ってもよい私だが、身も蓋もない赤裸々ぶっちゃけ社会論(しかも他著からの引用多数)であるので、100パーセント丸呑みはしないよう心がけてはいる。

    しかし、氏のこれからの日本と世界に対する救いのない論調には思い当たるものも多い。

    特に、人口動態から言って、最大マジョリティである団塊世代の雇用と賃金を守ることが最大のテーマだった日本の次なる目標は、その世代の年金と医療を守ること…という趣旨には、あー日本積んだと思わざるを得ない。

    また、非大卒、低収入の男性のポジティブ度、婚姻率の低さが社会不安や犯罪の温床になっているという主人も、社会養護の勉強をしている身には思い当たる点多い。

  • 「知識社会化・リベラル化・グローバル化」が世界で進行する中、社会の主流層で分断が起こっている現状を分析した本。

    知識社会化が進行すると知識格差が拡がり、適応できる人と適応できない人に分断されていきます。「知識社会化・リベラル化・グローバル化」が行き着く先はどこになるのか。

  • 個人的にはこの方の本は小説の方が好きです。

  • 言ってはいけないレベル

  • 上の上は下級を見下したりしないけど、上の下は必死で弱者叩きをする。部活で万年補欠の先輩がやたら後輩に偉そうにするアレか。

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著者プロフィール

2002年、金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビュー。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)、『日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル』『橘玲の中国私論』(以上ダイヤモンド社)『「言ってはいけない? --残酷すぎる真実』(新潮新書)などがある。メルマガ『世の中の仕組みと人生のデザイン』配信など精力的に活動の場を広げている。

「2023年 『シンプルで合理的な人生設計』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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