こうして誰もいなくなった (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 14
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感想・レビュー・書評

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  • ファンタジーありホラーありミステリーありの14選。
    それまでで十分すぎるほど満足していたところに最後の表題作が本格的に読ませる内容で
    まるでコースの後のデザートにホールケーキが丸ごと出てきた気分
    もちろん全料理美味しく楽しくいただきました

  • あまりにもつまらなくて、3話目にして中断終了。
    あの有栖川さんの作品とは思えない、どうした?

  • 玉石混淆、ただし石多めといった印象のミステリー短編集。

    有栖川先生の作品はこれが初。
    文章は読みやすいが、上述通り「石が多め」なので他の作品から入れば良かった気もする。

    『館の一夜』『本と謎の日々』が面白かった。

  • 有栖川有栖の名前だけは知っていたものの、作品は読んだことがなかったので読んでみた。中〜長編ものが多く、最後以外はさらりと読めて楽しかった。思ったよりも文体にクセがなく、それでいて独創的なネタが多く面白かった。個人的に怪獣の話が好き。タイトルにもなっている最後の作品は元ネタを読んでおけば良かったかなあとちょっと後悔した。

  • レビューは未定。

    評価は3.5つ星です☆

  • kindle unlimited

    超短編から中編まで、ファンタジーあり、ミステリーあり。
    雑多な短編集だった。

  • ノンシリーズの短編・中編集。
    「盗まれた恋文」は、あの短さなのに意外性が詰め込まれてて好き。
    「本と謎の日々」は書店が舞台の日常の謎!もうそれだけで良いのに、店長のキャラが素敵!シリーズ化してほしい!

  • 14篇の物語が収められている短編集。

    2ページで文字の構成が面白い『矢』から、
    クリスティの名作をオマージュした表題作
    『こうして誰もいなくなった』など、
    ジャンルもテイストも様々にした
    有栖川有栖の魅力が贅沢に楽しめる。

    私個人としては
    作者の魅力は長編ものの方が深く味わえると
    思っているので、
    初心者の方よりある程度作者の作品を読んだ方に
    触れてもらいたい作品。

  • ――


     まさにALICE in mystery land。
     滑り込み2月。月が終わる前に「今月は○冊読みました!」って通知来るとなんか今日中にもう一冊、ってなっちゃう。


     なんとなくこー、KADOKAWAってこーゆー作品集好きだよなぁという不安とともに読み始めたけれど、作者自身が「有栖川有栖の見本市」と称しているように、魅力の詰まった、そしてあまり目に触れていなかった作品もカバーした、素敵な一冊になっています。ほんとうに、パロディ書かせたら随一だよなぁ。原典や元ネタの魅力を十二分に伝えつつ独創的に書かれていて、その上きちんと、原典への道を残しているリスペクトもある。紀行文を読んでその場所に行きたくなるのと同じような効果があってよいですね。
     表題作はもちろんおすすめですが、いちばん気に入ったのは『本と謎の日々』。日常系も書けるぞ、と。

     冒頭の『館の一夜』なんかはいかにも好きそうだなぁ、という始まりかたで、そこから不思議の国のアリスへのオマージュ(笑)、少し趣を変えたショート・ショートから、少し重たくなって薄暗いところを超えて表題作へ繋がる構成も、ミステリ遊園地を案内してもらっているようで良かった。
     安定感よ。☆4.0

  • 有栖川有栖の見本市。と作者自身の前口上に始まる中短編集。
    ホラー風味のミステリあり、パロディ作品あり、心中を吐露するような作品あり。
    お馴染みのシリーズ物の作品が無いので、その辺の常連さんには目新しい色合いを感じられる作品集。

    トリを飾る表題の『こうして誰もいなくなった』はミステリの名作『そして誰もいなくなった』のオマージュ作品。
    私もかなり昔に読んだだけなので細かい部分はうろ覚えになるが、現代的にアレンジするだけでなく、有栖川氏風味に味付されている。
    違いを探すのではなく、新しい作品として楽しめる。

    ただし、電子書籍では読めないものが一作あるので注意。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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