「レキシントンの幽霊」
アメリカの古い屋敷で体験した奇妙な出来事。もっと怖いことが起こるのかと思っていたが、読んでみるとそうでもなかった。
目を見張るような立派なレコードコレクション。
大量の本やレコードを見ると、それらが生き物のように感じられることがある。
そのあとの「緑色の獣」「沈黙」「氷男」の方が怖かった。
幽霊よりも、人の心の奥底に潜んでいる目に見えないものの方が、無限の怖さがあるということに気づいた。
「トニー滝谷」と「めくらやなぎと、眠る女」は、長編小説の欠片のよう。
村上春樹は短編小説にもさまざまな発見があって面白い。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
村上春樹
- 感想投稿日 : 2021年1月17日
- 読了日 : 2021年1月17日
- 本棚登録日 : 2021年1月17日
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