名探偵の掟 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1999年7月15日発売)
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本棚登録 : 12882
感想 : 1027
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普通の推理小説かと思いきや、なんとなんと…。
このメタな展開に、にやにや笑いを引っ込めることができませんでした。

メインの語り手は大河原警部。
そして彼が事件現場に赴くと、偶然居合わせる名探偵・天下一。
事件を捜査しつつも、彼らはたびたびストーリーから抜け出して、作者をこきおろしたり、トリックや展開に茶々を入れたりするのです。
皮肉やら何かしら含むところがある言い回しやらが随所に散りばめられていて、推理小説あるあるに鋭く切り込んでいくユーモアが癖になります。

なお、解説によると、著者は本書で示した皮肉や批判への回答となる作品も書かれているのだそう。
そちらも気になるので、いずれ読んでみたいと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 読みました。
感想投稿日 : 2020年12月28日
読了日 : 2020年12月5日
本棚登録日 : 2020年12月28日

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