■本の内容・特徴
セルフ・コーチングの概要と具体的な実践について。


■学び
(1)セルフ・コーチングとは
心の中にコーチを持つこと。自発性を発揮して問題を解決し、目標を達成していくための自分との対話。くよくよ悩むのではなく、システマティックに内省し、「未来志向の行動につながる建設的な質問をする」習慣である。

(2)前向きな質問、そして行動、微調整
「どうなれば望ましいか」「どうしたらうまくいくか」といった前向きな質問を自らに発する能力がとても重要となる。そして、「いつか」はやってこないのだから、軽いフットワークで実際に行動に移して習慣化すること。その時点でベストと思われる選択肢をとりあえず行動に移してみる。そして、その経験を踏まえて、次の一手を微調整し、さらなる実践へと繋げていくこと。

(3)自分を目標地点まで、Let'sの気持ちで導いていく
ペースメーキングが難しいセルフ・コーチングでは、最終目標だけではなく、「小刻みな通過目標」の設定が大切。小さな成功体験やささやかな達成感を得て、モチベーションを高めること。

(4)5つの思案の罠
「なぜなぜ回路」「ぐちぐち回路」「心配回路」「憶測回路」「散漫回路」に陥ると停滞して前に進めなくなる。5つの回路にはまった自分に思い悩むのではなく、またやっちゃったと軽いノリでとらえること。解釈次第で認識は変わるのだから、どうにもならない現実は受け止めて思考を建設的に切り替えること。

(5)自己承認を繰り返す
セルフ・コーチングのポイントは、できなかったことを悔いて自分をせめるよりも、できたことを見つけて自己信頼を高め、次の活力にしていくポジティブさ。


<前向きな質問の例>
・「何ができる」 what I can do
・「何が使える」 what I can use
・「どうしたい」 what I want to do
・「どうなればいい」 what I want to be
・「どこから手をつける」 what I am going to start with
・「いつやる」 when I start
・「どんなふうにやる」 how I do it
・「他には?」 what else
※自分の中でピンとくる質問だけ答えられればいい。全ての質問に答えることに意味があるのではなく、目標を達成したり課題を解決するヒントが得られるほうがはるかに重要。


<WISDOMモデル>
(1)Will (志を立てる)
「なぜ自分をそれをやろうとするのか」「何のために自分はその目標を必要とするのか」を考え抜く。
この後のステップを中途半端なものにしないためには、明確な意思を持ってスタートすることが何よりも大事。モチベーション維持にも、ペースメーカーの役割にもなる。

(2)Image( 成功のイメージを描く)
具体性が実現のカギ。

(3)Source (エネルギー源を探す)
過去の成功体験やエネルギー源泉から、自分の「強み」を探しておく。自分の「強み」を再認識することで自信がつき、最後までやり遂げる力(エネルギー)になってくれる。

(4)Drive Map (成功までの地図を描く)
どのような経路・道筋を辿るのがベストか検討する。具体的で現実的な計画を立てる。この際は、安易な手段を選ぶのではなく、メリット・デメリットのそれぞれから様々な手段を考えて、その中から最も適切なものを選ぶこと。そして、その手段をいかに実行していくか、現実的な進め方を決める。紙に書き出すと効果的。
「無理なく継続できる計画を立てる」のが成功のカギ。

(5)Operation (行動に移す)
「そのうち・いつか」を追放する。とにかく最初の一...

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2010年2月20日

読書状況 読み終わった [2010年2月20日]
カテゴリ 新書

■学び(見たもの・感じたもの/テーマ)
七転八倒しながらも自尊心を持って精一杯生きること、自らの意志で自己実現のために運命を切り開くこと、そして自分の気持ちを偽らず正直であること。これがインチキまみれの世の中で得ることができる精神の幸福であり、幸せな生き方である。


■感想
何度も読み返したくなるぐらいすごく面白かったです。ぐいぐい引き込まれました。ジュリアンの凛として力強く生きる姿はぜひお手本としたいものです。下巻でのジュリアンとマチルドの恋の駆け引きは、まるでシェークスピアの劇のようで笑えました。また今度は別の訳者の本も読んでみたいです。
満足度を★4つとしたのは、接続詞が明確でないために前後の内容が混乱する個所が何度もあったからです。これは訳が悪いというより、おそらく原文でも同じなのだろうと思います。
とはいえ、内容は素晴らしかったです。ちょうど今年は古典を多く読もうと思っていたところだたので、一気に古典に対する興味が強くなりました。

2010年2月20日

読書状況 読み終わった [2010年2月20日]

■本の内容・特徴
著者は心理士でスポーツ選手のメンタルトレーナー。挑む・イメージ・集中・リラックス・心の充電と各章ごとに、具体的な方法を紹介。


■学び
(1)自分自身を育てる
自分で自分をベストな状態に導いてあげるのがセルフコーチング。弱い自分をどのようにコントロールするか、その方法が重要。
自分自身の中に自分をを引き上げてくれるコーチをしっかりイメージして、「愛情をもって支え励まし続ける」ような、自問自答の対話が大切。この対話を習慣にすること。

(2)主観から客観へ
辛い・苦しい・イヤだという主観的感情から一歩遠ざかって客観的に問題を見る。

(3)自分は工場長、体は工場、細胞は従業員
体との対話。「具体的な指示」と「労りの言葉」が大事。労りの言葉は力になる。そして何をどうするか、問題に見合った計画を立てたり準備をする。その後具体的な指示を与える。

(4)成長した自分を評価する
小さな成長でもいい。昨日の自分に勝った自分を評価すること。


■感想
図解も豊富で誰にでも理解しやすい本です。ただ評価は★2つにしました。というのは自己啓発書でよく見る内容が多く、特に目新しい話はなかったからです。自己啓発書をあまり読んだことがなくて、セルフコーチングに興味のある人には向いている本だと思いました。

2010年2月20日

読書状況 読み終わった [2010年2月20日]
カテゴリ 単行本・文庫版

■本の内容・特徴
「リラクゼーション」と「イメージトレーニング」
メンタルトレーニングの第一歩は、楽しい感情や満足した気分を一緒に感じること、これが大切。言葉による思考をイメージ思考に切り替える。
無意識の条件反射を利用。イメージを使って条件反射を形成する。
(自己恒常性開発プログラム)


■学び
(1)アルファ波状態でのイメージトレーニング
アルファ波が出ているときは、ある目的に向けて脳と体が集中している状態。

(2)想像体験のイメージトレーニング
脳は実際の体験と、想像体験の区別がつかない。ポイントは両者を区別することなく結びつける方法を身につけること。

(3)行動は動機を強化する
心理学の考え方。

(4)問題点と改善点を考える。自分にとっての問題分析の重要性
自分の現在かかえている問題がわかってから、はじめて問題解決ができる。脳は、現実と理想のギャップを埋めようと働く。なので目標だけでは現状認識ができないために、脳のパワーを適切に発揮できない。


■感想
この本は約10年前に出版された本ですので概要を参考程度にと読みましたが、基本的な考え方は苫米地氏が言うことと同じでした。イメージが脳に与える力は大きいのですね。再認識です。
私もメンタルが弱いなぁと日々実感しているので、今月から暫くは「イメージトレーニング」と「メンタルトレーニング」が読書テーマです。問題点と改善点を一緒に考える。がんばろ。

2010年2月20日

読書状況 読み終わった [2010年2月20日]
カテゴリ 単行本・文庫版

■学び(見たもの・感じたもの/テーマ)
(1)恋愛とは、各々のエゴイズムがぶつかり合うこと。ぶつかり合うことによるこの衝撃は何にも勝り、魅惑的な甘味をもって人間の心身を支配する。

(2)フランス文学には、恋愛における人間心理を精細に分析する伝統(心理小説)がある。「精神の純潔」をテーマにしたもの、また「悪魔的な官能」がテーマになる。(解説より 中条省平)

(3)ラディゲの文体は硬質で冷たさがある。人間の心理と感情を、機械のように動く純粋なメカニズムとして分析する。(解説より 中条省平)


■感想
「文学と呼ばれる名作」がなぜ私に合わないのか、この疑問が解けるキッカケとなった作品でした。個人のエゴイズムを正当化しながらの葛藤を見せつけられるのが生理的に合わなかったのだと思います。特に恋愛小説ものというのは、自分勝手なエゴの暴走、それによって生じる良心の呵責、また葛藤の繰り返しですからね。うんざりしてしまうんです。
でもこの作品は面白かったです。ストーリーはありふれていますが、解説にもある「硬質な分析」が好みでした。特に残虐性をも認めて隠していないところです。残虐性は特殊なものではなく、これが自然な人間というものではないでしょうか。世界大戦を体験した者が目の当たりにした今までの道徳観や倫理観というものの正体や、人間の本能にメスを入れた鋭い洞察、正当化せずに全てを認める潔さが好みでした。

2010年2月20日

読書状況 読み終わった [2010年2月20日]

■本の内容・特徴
本を読む人について。また知的読書生活とは。


■学び
本を読むのは、自分を人間的に成長させたいからである。人間的に成長するということは、自分を律し、行動し、より他人のために役立つように生きていくこと。


■感想
「本を読む人」について、とても情熱的に語ってあります。なので感化されて読書をしたくなる人もいるのではないでしょうか。
ただ私には、「なぜ人間的に成長するのか」についてはよく解りませんでした。論拠が飛躍しすぎている感じがしたからです。「なぜ」というからにはある程度は信頼できるデータが必要かと思います。断定的な表現も目立つところからもしっかりした論拠は必要になるはずなのですけど、これが弱い気がしました。良い部分だけを見た後付けの解釈とも受け取れるし、それは個人的経験でしか語れないテーマであるからだと思います。
読書家と言われる人でも、えり好みし過ぎたり、また独り善がりな自己解釈で満足している人も多いですからね。「本を読む人は」と一括りするのは危険だし、納得できなかった部分です。

2010年2月20日

読書状況 読み終わった [2010年2月20日]
カテゴリ 単行本・文庫版

■本の内容・特徴
『16歳~』シリーズ2。現在仕事で活躍している人の、学生時代から今にいたるまでの経験談。そして将来のために今、学校で何を学ぶのか、若者へ向けたメッセージ。


■学び
(綾戸智恵)
学校は頭を鍛えるのではなく心を鍛えている。勉強とは違って、皆と一緒に「やらなきゃいけないことをやる」という心の体育。

(正垣泰彦)
なんでもいいからひとつを極めろ、そうすれば十のことが見えてくるはずだ。一を聞いて十を知るんじゃなくって、「一の中に十を知る」ようになりなさい。その力が社会に出てから役に立つ。

(西城活裕)
「なぜ」を5回繰り返す習慣をつける。そうすれば根本のところにあった問題が見えてくる。自分が見落としていた、大事な「何か」が。
誰かに教えてもらった答えなんて、なんとなく「わかった気」になるだけで、その場かぎりで終わる。だからすぐに答えを見るのではなく難しい課題も諦めずに粘り強く考えること。安易に逃げてあきらめるのではなく3か月は粘る「あきらめない力」が重要。そうすればどんな壁でも必ず突破できる。

(水野和敏)
仕事に恋愛すること。自分から与えよう!と思うような「与える喜び」を意識すること。
一方的に求めるのはストーカーの心理で恋愛ではない。「自分に合っている仕事」を探そうとするのはストーカーと同じ。だから、仕事に恋愛すれば、最高の自分の力が発揮できる。

(鏡リュウジ)
「科学は『How?』には答えられるけれど、『Why?』には答えられない」(河合隼雄)
僕たちが感じる「なぜ?」は主観の問題。どんなに客観的事実を積み重ねていっても、科学的・合理的な説明を受けても「なぜ僕が?」という思いは解決しない。そこで人生に行き詰ったとき、別の角度から考えるヒントを与えるのが占いというもの。クールな科学とウェットな占い、どちらが欠けても人生は生きづらくなる。


■感想
なかなか為になる話が満載でした。社会人になって忘れていた「仕事に対する姿勢」というものや「人生」について考えさせられました。

2010年2月20日

読書状況 読み終わった [2010年2月20日]
カテゴリ 単行本・文庫版

■本の内容・特徴
国語・数学(計算・図形)・英語・理科・社会・心理、それぞれ7人のスペシャリストが、中学生に向けて語る「学ぶこと」の意味について。経験者ならではの目線で「勉強とは」「教育とは」に対しての語り。


■学び
(国語 金田一秀穂)
正しく伝えるには、とにかく情緒を切り捨てる。美しくなくても、事実と論理だけで文章を組み立てていくこと。客観的かつ具体的な情報があってこそ伝わるのである。

(数学 鍵本聡)
数学力とは「事実を見抜く力」。数学で学ぶのは知識ではなく「数学的思考」である。ものの考え方や論理の進め方などを学ぶもの。

(数学 高濱正伸)
「できなかったことの復習ノート」
勉強のポイントは「できなかったことを、できるようにする」こと。できなかったことを徹底的にやるのが確実なやり方。またやり抜く力(詰める力)になる。

(心理 石井浩之)
「コールド・リーディング」
「自分という他者」を意識する。対話して良い関係を作ること。
意志の力で不安を払しょくしようとしてもダメ。できるのが当たり前と、疑問に思わないことがポイント。できる人になりきる。
人間の心は「外側(周囲の環境)」と「内側(潜在意識)」とのバランスをとろうとする習性がある。だから部屋を整理整頓するなど、環境を変えれば潜在意識も説得されていくもの。


■感想
こんな先生から学べる人は幸運ですね。
まぁそれはいいとして、「学生の頃にもっと勉強していればよかった」と思っている私には、目から鱗のお話しばかりでした。自分に何が足りなかったのか、どうすればよかったのかが、やっと解りました。
「16歳に向けて」と前提がありますが、そんなことはありません。自分にとっては遅くとも若い人を教育していくのは我々です。だから、ぜひ大人にもオススメしたい。「教育」について知るにはいい本です。

2010年2月20日

読書状況 読み終わった [2010年2月20日]
カテゴリ 単行本・文庫版

■本の内容・特徴
社会科学、自然科学、形式科学、それぞれの分野の「限界」についての考察。
「他者理解」のもと、各分野の専門家や一般の会社員などが登場し、ディスカッション形式で話が進められる。


■学び
<1 理性の限界>
(アロウの不可能性定理)
完全に民主的な社会的決定方式は存在しない。アロウが厳密に定義した意味での完全民主主義を実現することは論理的に不可能。多数決の原理そのものに大きな方法論上の欠陥がある。

(マーヴィン・ミンスキーの心社会論)
集団である「社会」と同じく、人間の心も一個の「社会」とみなす理論。集団の合理的選択の限界があるように、個人にも合理的選択の限界がある。さまざまなエージェントが相互作用して影響を及ぼし合い、多層的なシステムを構築て、最終的に人間の行動を決定していると考える。

(囚人のジレンマ・ゲーム)
しっぺ返し戦略は、非常に幅広い戦略を相手にしても有効であることが証明された。

(ミニマックス理論)
相手の利得をマックス、自分の損失をミニ。勝とうとするよりも、まず負けないようにする戦略。プレイヤーの利得の合計が相殺してゼロになるゼロサムゲームにおいては、ミニマックス戦略が最も合理的。


<2 科学の限界>
(ハイゼンベルグの不確定性原理)
ミクロの世界の不確定性。理性の限界を示す一大発見とも言われる。究極的に小さい数を意味するプランク定数が、あらゆる観測精度の限界を示している。

(ファイヤアーベントの方法論的虚無主義)
哲学者。徹底的に突き詰めて、あらゆる科学理論の選択基準を「何でもかまわない Anything goes!」と主張した。これはあらゆる方法を許容するという姿勢。逆に言えば、唯一の方法などないと否定する姿勢。


<3 知識の限界>
(語用論的パラドックス)
発言が行為と結びついて生じるパラドックス。真と偽、いずれにも解釈できる。


<ワード1>
コンドルセのパラドックス/ボルダのパラドックス/アロウの不可能性定理/心社会論/しっぺ返し戦略/ミニマックス(戦略)理論/ナッシュ均衡
<ワード2>
光速度不変の原理/特殊相対性理論/一般相対性理論/ハイゼンベルグの不確定性原理/知覚の因果説/プランク定数/実在的解釈/相補的解釈/観念論/二重スリット実験/量子論/EPRパラドックス/方法論的虚無主義
<ワード3>
ゲーデルの不完全性定理/自己言及のパラドックス


■感想
先日読んだ、『数学的にありえない 上下』に刺激を受け、やっと、やっとこの本を読むことができました。どうしても通読することができずにいたんです。
この本は、一般人を交えながら解り易く例を出しながら、ディスカッション形式で話が進みます。また司会者がいて、時々深みに入りがちな専門分野も途中で調整がなされます。読み手の好奇心を刺激するのも上手いんです。
でも理解するには、やはり難しい・・・。前回読んだ時もそうでしたが、第3章は流し読み程度になってしまいました。とりあえず、積読の山から既読に移動できる程度には読めたと思います。機会があればまた再チャレンジ。

2010年2月20日

読書状況 読み終わった [2010年2月20日]
カテゴリ 新書

■本の内容・特徴
脳科学で解明された「ハマりの回路」を基に、勉強にハマる「ヤル気の回路」を導いたテクニックの数々。集中力・記憶力・達成力など、それぞれに効果的なレッスン35。


■学び
(1)ハマりの回路とは
線条体(無意識化した行動の蓄積の場、また快感の場)で、 「無意識的な行動」と「快感」とが結びついている状態。同時に、これが「ヤル気の回路」である。
社会生活が破たんしてしまうのは依存。依存ではなくハマるのが重要。

(2)ハマりのコツ
わくわく・どきどきの「興奮の快感」と、落ち着く・安心する「癒しの快感」、この二つの組み合わせこそが、ハマりの奥底にあるメカニズム。反復を生む仕組みである。だから、「勉強が楽しい!」「勉強しているとホッとする」という感覚の同居を実現することがコツとなる。
この際に重要なキーは「癒しの快感」にある。というのは、興奮だけでは長続きしないから。ホッとするといった癒しや安心感を伴う鎮静化した「待てる状態(心)」があれば、希有で大きな興奮がなくてもハマり続けられる。またより強い快感を得られることにもなる。

(3)集中には「入りの儀式」を
集中に入る「儀式」を作る。「入りの儀式」をパターン化すれば、その行為によって脳が鎮静化されて癒しの行為になる。難なく始められる。「入りの儀式」は心を込めること。その方が前頭葉が活性化される。

(4)暗記ではなく理解する
理解なくして記憶はできない。「分かりやすく表現しようとすること・すること、そう考えながら頭を使うこと」これがワーキングメモリの処理を促し、深い理解になる。記憶しようとするのではなく、目をつぶって憶えなければならないことをリコールし頭に思い描くこと。
記憶は繋がり。情報にチャンク(まとまり)を作り、フックを作ること(他の情報とつながりを持たせる)ことである。


(キーワード)
ドーパミン神経系(快感系、報酬系、A10神経系などと呼ばれる)/公式言語を用いる自律訓練法/能動的な集中(注意)、受動的な集中(注意)/チャンクとフック/ブリーフセラピー(短期療法)/解決思考モデル

■感想
内容は濃いです。自己啓発書でよく言われる内容とかぶってはいますが、それに脳生理学を基に根拠を示しているところがとても興味深いです。ただ、説明不足なところがいくつかあったので、満足度はマイナス1点。(例えば「美しいノート」が具体的にどのようなものなのか、「脳にメモする感じ」がどのようなことなのかなど)

根本原理のお話としては、無意識的な行動まで習慣化することで慣れが生じ難なくこなすことができるようになる、ということでした。「とりあえずやってみる、苦にならないぐらい習慣化してしまう」これが基本ですね。そこに加えパフォーマンス向上にとって大事なことは、気持ちを込めることで脳が活性化されるということでした。完全にルーティーン化してしまっては高い効果は得られない、なので集中力が必要ということでした。
その他に35のレッスンが提案されています。この中から自分に合ったやり方を見つけようと思います。

2010年2月20日

読書状況 読み終わった [2010年2月20日]
カテゴリ 単行本・文庫版

■学び (見たもの・感じたもの/テーマ)
正しい選択(答え)というものはない。あるのは、正しい可能性がもっとも高そうで、間違っている可能性がもっとも低そうな、「よりベストな選択」だけ。
この「よりベストな選択」に必要なのは確率を理解すること。正しい答えを計算することではなく、間違っている可能性がいちばん低い解答を考えることにある。
最後は行動する勇気。

量子力学/統計学/確率論/粒子と波動の二重性/決定論/誤差の最小化


■感想
2010年の初めから、今年読んだ中で最高の小説になりそうな予感がする本でした。面白過ぎます。学生の頃に読んでいたとしたら、私の人生に物理や数学といった選択肢を与えてくれたに違いありません。物理・数学、もう一度勉強しなおしたくなりました。娯楽小説とはいえ、知的好奇心を刺激してくれました。
この勢いで、2010年の課題の一つである「積読本の山を崩す」にチャレンジです。より知識と理解も広がるはずですから。

2010年2月20日

読書状況 読み終わった [2010年2月20日]

■本の内容・特徴
レバレッジシリーズの著者が提案する、物事が始められない・続かない、そんな怠けもののための工夫の数々。「苦にならず楽で効果的」な物事の実現方法。


■学び
(1)楽で効果的な賢い怠けものになること
怠けものは悲観するのではなく、逆手にとって工夫をする。どうしたら楽に実現できるか、高い効果を得られるか、考えることで工夫はできる。また、効果を体感して継続するためには「質」が大事。量より質を考えて「賢く有能な怠けもの」になること。

(2)まずは始める、続けるためには
怠けものは意志が弱く努力家でもないため三日坊主になりやすく、やり通すことは困難。だから外部からの強制力があるほうがいい。内部的動機付けと「外部からの強制力(動機付け)」を組み合わせること。人と約束をするとか、通信教育より通学するなど。続けられるかどうかは、意志の問題ではなく強制力の問題である。

(3)習慣にする
無意識にできるようになるまで習慣化する。するとストレスはなくなる。努力や気合や根性といった精神力は必要ではない。間違っても「続けること」に努力をしてはいけない。習慣化すること。

(4)怠けた結果どうなるか想像する
逆算思考法。なまけた結果の5年後10年後を考える。


■感想
いいですね、本田さん(笑)ファンになりました。
怠けものと言うと、かなりマイナスイメージですよね。ですが、「怠けものだからこそ賢くなれる」「楽で効果的な工夫ができる」と上手く逆手にとっているところは素晴らしい。発想の転換ですね~。
妙にポジティブ思考を嫌う私としては、合理的で納得するお話ばかりでした。

2010年2月20日

読書状況 読み終わった [2010年2月20日]
カテゴリ 単行本・文庫版

■本の内容・特徴
脳を性質を踏まえた、脳に重点を置いた苫米地式勉強法。


■学び
(1)頭がいいとは
問題を認識するだけではダメ。どう処理するか、問題解決能力が高いことが大前提。そのためには「理解力」と「応用力」が不可欠。
「理解力」・・・抽象化能力。知らない物事を既存のパターンとの共通性を見つける力。ゲシュタルト能力(統合能力)と同じ。料理はその効果的な訓練。
「応用力」・・・最適化能力。既存の物事を組み合わせて新しいものをつくる能力。ひらめき能力。リラックスした環境が重要。

(2)モチベーションアップには
サーモスタット式のモチベーションアップ術が有効。目標を設定することで、コンフォートゾーン(快適な領域)が生まれる。すると現在とのギャップを調整しようとしてモチベーションが働く。無意識に目標へ近づくための行動を取るようになる。

(3)将来の目標から逆算した、現在のあるべき姿をリアルに思い浮かべる。
サーモスタット式のモチベーションアップ術で言うと、まずはギャップに気付くことが大事。「今なにをすべきか、何が必要なのか」はギャップに気付くことで見えてくる。モチベーションアップのポイントとなる方法は臨場感を伴いリアルに「現在のあるべき姿」を思い浮かべること。

(4)認知症の主な原因はストレス
強いストレスを感じると、副腎皮質からコルチゾルという悪玉ホルモンが分泌される。これが脳を攻撃し、海馬細胞を壊してしまう。結果海馬は委縮して認知症となる。


■感想
衝撃的だったのは、学び(4)です。ストレスが認知症の要因となるのは知っていましたが、コルチゾルが海馬を直接攻撃して委縮してしまうとは・・・。ストレス要因はなるべく遠ざけましょうと叫ばれるのもこういったことがあるからなのですね。ストレスはその人の「モノの見方・感じ方」なので、ここを変えればストレスではなくなる、そう分かってはいても人間は感情の動物でもありますからなかなか難しいものです。なるべくなら遠ざけるのが賢明ですね。やっと、というか完全に納得しました。

2010年2月20日

読書状況 読み終わった [2010年2月20日]
カテゴリ 単行本・文庫版

■本の内容・特徴
心理学の見地から裏付けとともに紹介される内藤式勉強法。
効果がどのようにどれだけ上がるか、このポイントはテクニックがあるかないかである。


■学び
(1)速読について
一冊の本を読むか読まないかを決める、読み飛ばす方法。
また誤読を恐れない。断片情報により考える読書をして、より深い理解を得ることに重点を置く。

(2)記憶術について
覚える時には自分なりの解釈を与えること。「自分なりの意味づけ」をすることで格段に差が出る。

(心理学用語・解説)
締切効果/変容作用/反条件付け/刺激コントロール/スモールステップの原理/メンタル・ライティング/ディストラクター/パブソンの法則/視覚の優位性/情報の過負荷/系列位置効果/イラスト効果/波及効果/セルフ・フィードバック/自己期待/観察学習効果/モデリング効果/維持リハーサル/精緻化リハーサル/PAL/アイロニック(皮肉)効果/


■感想
学びは沢山あったのですが、特に大事なポイントを二つ学びに記載。内藤氏の著書は心理学用語の解説が、その裏付けとして分かり易く書かれているので心理学に興味のある私には助かります。
内容としては、ちょっとしたテクニックがあれば物事に取り組むその効果はかなり違ってくるし効率も良い、ということです。心理学で得られたデータを基に、内藤氏らしい提案・解釈の数々で楽しく読みました。

2010年2月20日

読書状況 読み終わった [2010年2月20日]
カテゴリ 単行本・文庫版
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