おやすみなさい、また明日 (キャラ文庫 な 2-3)

著者 :
  • 徳間書店 (2014年1月25日発売)
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本棚登録 : 904
感想 : 66
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ゲイにあるまじき理由で振られた売れない作家のつぐみ。ひょんなことから「なんでも屋」の朔太郎と知り合い、彼が管理するアパートに住むことに。

正しく圧倒的な恋愛小説。最初から最後まで「あなたを愛している」が詰まっていました。

後日談の「スイート・リトル・ライフ」を書くにあたって担当さんと意見が違ってしまったということですが、担当さんは「恋愛」を、凪良さんは「愛」をテーマに置きたかったのかなと考えたり、普段こういった裏話を読むことがないので面白かったです。

BLはコミカルな漫画を1、2作品しか読まないので(小説は25年ぐらい前に少し読みました)、昨今のBL小説事情はまったく知らずに読みましたが萩原朔太郎が引用されるとは。作中作の『朔太郎さんとのこと』も読んでみたかった。

官能シーンは、普段、異性愛・同性愛どちらとも官能小説は読まないので「すごいなああああ?!?!?!」と官能的なシーンにも圧倒されました…。

今回は『わたしの美しい庭』と併読しました。設定が似ているところがあり、対比して読むことができて楽しかったです。屋上庭園と地上の菜園、どちらの作品も映像化に向いてるなぁ。

『わたしの美しい庭』
https://booklog.jp/item/1/4591164853
https://booklog.jp/users/kei1122/archives/1/4591164853

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年5月20日
読了日 : 2021年5月16日
本棚登録日 : 2021年5月16日

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