「本のソムリエ」「伝説の本屋さん」の清水克衛さんが、実際にお客様と交わしたエピソードを元に、フィクションに仕上げた9つの物語。

大変読みやすい内容なのと共に、「大事なことは至ってシンプルである」ということを気づかせてくれる。
そしてその出典である9つの本を、今すぐにでも読みたくなる。
「伝説の本屋さん」ならではの本。

「おわりに」に書かれた「本にはすごい力があります。しかし、本に頼ってもいけないとも思っています。なぜなら、人生の主人公は、ほかでもない、自分自身だからです。」という言葉に打たれる。
「人の可能性」を信じる本屋さん。
講演会ではなく、清水さんのお店である「読書のすすめ」で是非お会いしたいと思った。

2011年9月12日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2011年9月12日]

書いてあることはすべからく作者の想いのこもった言葉。感じ入ることも多かった反面、この本がワタミグループ社員及びアルバイトの人達へのビデオレターを集めたところだというところに、ワタミが抱えている問題を見てしまった気がする。
自分にとっては、ワタミは他の居酒屋とさほど変わりない印象があった。この作者の想いがちゃんと現場に伝わっているのなら、その印象は格段に違うはず。つまりは「教育」の問題なのだろう。その想いがエリアマネージャーや店長にしっかり伝わっていないからこそ、もしくはその店長たちから現場に働いている一人一人に浸透していないからこそ、差別化がはかれていないことを逆に浮き彫りにしてしまった感がある一冊。3万人も働く会社になったそうだが、会社の足下をもう一度見つめ直すべきでは?。

2011年9月21日

読書状況 読み終わった [2011年9月21日]

おっしゃってることはごもっともですが、僕には合いません。
学者さんが「死」という「自然」を語ると、こうも論理的になるものかと思います。
複数の講演会をまとめた内容になっているので、持論が3回も4回も出てくることに、中途で飽きが出てきます。やっと読み終わった、と言う感じ。
正直、最初の一編のみ読めば充分という感じです。

2011年9月8日

読書状況 読み終わった [2011年9月8日]

映画化もされたサスペンス。
2002年に実際に起こった北海道警の事件を元に作られたフィクションだが、終盤の緊迫感の描写は素晴らしい。
警察小説の面白さは堪能できる一作。
もう少し登場人物のキャラが立ってくると、より読みやすかったかも知れない。

2011年9月21日

読書状況 読み終わった [2011年9月21日]

あっという間に読めてしまいました。涙腺の弱い人は、電車の中とかでは読まない方がいいでしょう(笑)。
ANA流の「おせっかい文化」の様々なエピソードではありますが、そこに書いてあるのは決してイヤな意味での「おせっかい」には感じません。当然CAの方々にもその「おせっかい」には「一歩入り込む勇気」が求められているでしょう。
その勇気を出したことによるハートフルストーリー。
素直に「ステキ」だと思います。

2011年8月24日

読書状況 読み終わった [2011年8月24日]
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伊坂 幸太郎、石田 衣良、市川 拓司、本多 孝好と好きな作家が4人も入っていれば、やっぱり読んじゃいます。
短編6編が全てラブストーリーですが、上記4人の中では本多 孝好さんの「Sidewalk Story」が一番刺さりました。全6編の中でも唯一大人のラブストーリーで、「離婚」というテーマから始まる物語は、若々しいせつなさとは違う匂いがします。
知らなかった作家の方で中田 永一さんの「百瀬、こっちを向いて」は掘り出し物な感じでした。心の痛み方を感じられる一編でした。

2011年8月23日

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読書状況 読み終わった [2011年8月23日]

まさに今読まれるべきだろう内容。
菅谷先生は福島原発事故後、懸念される内部被爆等について、松本市長としての立場で記者会見でお話しされているが、それはこのチャルノブイリでの経験があってこそ。事実菅谷先生の懸念通りに、様々な現象が今になって起こってきている。

「福島はチャルノブイリとは違う」などと、眼を逸らしている場合ではない。チャルノブイリの周辺住民も、自分の国の政府が事実を隠蔽をしているなどとは思ってもいなかったはずだ。今の日本政府の対応を、菅谷先生は「新版に寄せて」という分の中で、痛烈に批判している。
結局、同じ過ちを繰り返そうとしているのだ。

自分たちも覚悟すること。
そして「自分には何ができるのか?。」を脳みそから血が出るぐらいの想いで考えること。
それを思い知らされた一冊でした。

2011年8月21日

読書状況 読み終わった [2011年8月21日]
カテゴリ ドキュメント

「やっぱりKing KAZUなのだ。」
そう改めて感じさせてくれる1冊。

「日本が強くなるためには、自分を踏み越えていく人がたくさん出てこなきゃ。」
たくさんの実績とカリスマを残し、King KAZUと呼ばれるだけの誇りとプライドを持った彼だからこそ言える言葉。何歳になっても日本代表を目指すその姿勢は、神々しささえ覚える。

よくイチローやKAZUの言葉を解説して、「この言葉はこういう意味だ。」とまるで自分の考え方をひけらかしている本が多いが、こういう本当のKAZUの言葉を読むと、「それは自分の考え方でしょ?。」と気持ち悪くて、読む気にもならない。

このぴあの編集は、イチロー本の時にも感じたが、KAZUが実際に発した言葉と、その背景やKAZU自身の補足説明の言葉しか書いておらず、言葉から感じるメッセージは全て読者に委ねられている。その潔さが素晴らしい。
新たなバイブルとなる本。

2011年9月29日

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読書状況 読み終わった [2011年9月29日]

自分の人生に影響を与えた人の一人である辻典子さん。
30年前に公開された映画「典子は今、」の主人公。サリドマイド薬禍によって、両腕が肩からないまま産まれてきた少女の半生を描いた映画で、高校生だった僕は何度も何度もその映画を見て、福祉の仕事を志した。結果、福祉の仕事に進まない決断をしたのだが、映画の中で明るく自分の未来を切り開こうとする典子さんの笑顔は、忘れることはなかった。
その主人公であり、今は講演活動を始められた白井のり子さんの本。映画の中の「典子」と現実の「のり子」との間で悩み苦しみ、それでも自分が同じ境遇の人達に希望を与えられる存在であると再認識するまでのドラマは、当事者でなければわからない。
それでも「わたくしは障害者ではありません」と言い切る彼女の強さに脱帽。

2011年9月2日

読書状況 読み終わった [2011年9月2日]
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「シェード」めっちゃ泣ける。

2010年7月23日

読書状況 読み終わった [2010年7月23日]

どことなくミステリータッチながら、クールさの裏にある「人としての温かさ」が、この作者の魅力であることが、この短編集で再確認。ドロドロしたテーマながら、主人公の温かさに救われる「祈灯」は秀逸。

2010年3月17日

読書状況 読み終わった [2010年3月17日]
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