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  • Amazon.co.jp ・本 (555ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000923583

作品紹介・あらすじ

本巻には、最晩年の著作である『諸学部の争い』、単行本として刊行された『美と崇高の感情にかんする観察』に書き込まれた覚え書き、ならびに『理論と実践』『永遠平和のために』および『人倫の形而上学』と『諸学部の争い』のためのそれぞれの「準備原稿」、そして最後に『自然地理学』に関する「補遺」を収める。

感想・レビュー・書評

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  • 最晩年に発表された『諸学部の争い』と、「『美と崇高の感情にかんする観察』への覚書」などの遺稿を収録している。『諸学部の争い』では、フリードリヒ・ヴィルヘルム2世により命令された宗教関係の出版差し止めを、国王が死んだ今となっては無効であると宣言する(!)ことから本文が始まる。出版の自由を取り戻したカントは、自らの立場であるところの哲学と他の諸学(神学・法学・医学)がいかなる関係に立つかについて筆を揮う。基本的な主張は、『永遠平和論』でも言われていたように、哲学は諸学の道先案内人であるというものである。したがって、哲学はまさに基礎付ける学問という意味を他の諸学に対して持っているとされる。もちろん具体的な内容はこうした学問どうしの関係への考察にとどまらず、人類の進歩やカント自身の生活体験に基づく哲学的療養の提唱(!)など、多岐にわたっている。

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著者プロフィール

1724-1804年。ドイツの哲学者。主な著書に、本書(1795年)のほか、『純粋理性批判』(1781年)、『実践理性批判』(1788年)、『判断力批判』(1790年)ほか。

「2022年 『永遠の平和のために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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