朝びらき丸東の海へ―ナルニア国ものがたり〈3〉 (岩波少年文庫)
- 岩波書店 (2000年6月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001140361
感想・レビュー・書評
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ドラゴンになったユースチスの心情やエドマンドとのやりとり、、東の海の果てに進んでいくラスト、蓮の花のシーンが忘れられない。美しいと思った
星の王子様みたいなところがある
巻末の解説は再読したい -
本巻は旅の物語。予想できるようで、想像を超える冒険にワクワクが尽きない。本巻登場のユースチスは、どこか初期のエドマンドを思わせる…と思ったら、きっちりそうした会話もなされていた。アスランの存在が、今まで以上に指針的というか、普遍的な存在として描かれる。やはりキリスト教文化圏の作品なんだな〜と改めて…
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期待を裏切らない読みやすさでした。
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3巻目。エドマンドとルーシィ、従兄弟のユースチスがナルニアに。
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[ 内容 ]
いとこのユースチスの家に来ていたエドマンドとルーシィは、その部屋の額の絵の中に吸いこまれます。
そこはナルニアの外海で、カスピアン王が朝びらき丸で航海に出るところでした。
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
このネタも食い尽くされたご時世、ちょっとくらいのことじゃ驚かんぞと思いつつ、古のネタじゃとバカにしていると痛い目を見るんではなかろうか。
というか攻め筋がちょっと違っていて。
例えばアホだから魔法使いに足を一本にされて、付いたあだ名が「のうなしあんよ」である。のうなしという単語を使いこなせるのもナルニア国人だけ、てなもんである。
他にも、前触れもなく絵の中の世界に入ったり、突然キレる王様とか、急展開についていけないと厳しい。
子供向けとはいえ余韻が欲しいじゃないの。 -
前巻カスピアン王子の角笛から数年後の話。
船に乗って島々を巡る冒険の旅に出るという話で、ワンピース的な面白さの詰まった王道の面白さがある。
しかし、同時にシニカルな表現が増えていて、ブラックユーモアな面白さもある。
物語の後半、いやはての旅での海の美しい表現、残らねばならない者、旅に赴く者の対比。これらは作者の宗教的、社会的な心象風景が投影されていてとても趣深いものになっていると思う。 -
3巻目
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第二作(カスピアン王子のつのぶえ)で予告された通り、上の二人は今回は登場せず、年下のエドマンドとルーシー、それにいとこのユースチスがナルニアの国に迷い込む。
平和な世を築いたカスピアン王子は、東の海の果てを探検する航海に出発した。その船に乗り込んだ3人が出くわす、奇妙な島々での冒険。そしてとうとうたどり着く東の果てではどんなことが起こるのか。
次はどんな島が?と思わせる展開。
いきなり奴隷商人に捕まってしまったり、
ユースチスが竜にされてしまう島、
目に見えないものたちから声をかけられ、「この魔法を解いてくれ」と頼まれたり…。
ユースチスも初めは癪に触るキャラクターだけど憎めない。
一作目(ライオンと魔女)よりも二作目、三作目の方が好きです。ただ、岩波少年文庫の古い訳と、ひらがなが多すぎて読みにくいのが少し気になります。 -
第一巻のレビューを参照してください。
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読書のとびら。
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ナルニアシリーズ3作目。2作目の終わりで大人になってしまったピーターとスーザンはもうナルニアには来られない。エドマンドとルーシー、そしていとこのユースチスの3人がナル二アへ。今回のナル二アへの入り口は船の絵。日常のどこにでもある風景が異世界への入り口につながってると感じさせてくれる良質のファンタジー。2012/637
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2014年10月に実施した学生選書企画で学生の皆さんによって選ばれ購入した本です。
通常の配架場所: 開架図書(2階)
請求記号: 933.7//L59 -
船旅だけあって今までの2冊より小さなエピソードの集まり感が強い。それにしても、金に紫に緑って…朝びらき丸、大丈夫か。
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やっぱり4人きょうだいのほうが好きだと思った
ユースチスは誰がどう見てもいわゆる「いやなやつ」だったけど、簡単に更生するわけじゃなかったり、それでもみんなはユースチスを見捨てることはしないっていうのが、児童文学のナルニア世界の確立のような気がした。
ドラゴンの島でユースチスが迷子になって、彼はみんなが自分を置いて船を出してしまうんじゃないかと不安になるけど、ルーシイやエドやカスピアンのことをもっとよく知っていたらそんなことは思わなかったでしょう、っていうのが印象的です。絶対的な信頼。
いろんな島を巡って、ガリバー旅行記みたいだなと思いました
個人的にはのうなしあんよの島が好き
たしかあそこは映画でも魔法使いの部屋がすごくいい感じにやってくれてた気がする
魔法の島っていいよねと思うのです
魔法使いの部屋に忍びこんで呪文の本を見るなんてどきどきわくわく
わたしの中でカスピアンはもうベン・バーンズのイケメンでしかないから挿絵のカスピアンが幼すぎてざんねん(笑) -
これは面白かった!!読み進むにつれてどんどん引き込まれました。
ユースチスが竜になるあたりからかな。このエピソード可愛かった。
でも一つずつのエピソードになっているから、きっとこれを映画化するのは難しいんだろうなぁ。
最後の三章、この世のはては面白くて少し怖かった。そして切なかった。
この世のはて、って子どもの頃誰しも考えたことがあると思う。わたしははてを想像するのは、世界が延々と続いていることについて考えるのと同等に恐ろしく感じていました。
世界のふちが大きなテーブルのようになっていて、そこからあらゆる海の水が滝のように注ぎ落ちていく、っていうリープの想像もなかなか怖い。
実際の世界のはての様子も、美しすぎてあの世と限りなく近いようで、リープが残ってしまうことがとても悲しかったです。
リープがそうしたい、っていうのはわかるけど、一人だけ残らねばならないことも恐ろしいし、もし自分がはてまで泳ぎつけなければ鼻先を向けて沈もうというほどのリープの覚悟も悲しかった。
勇敢であることや名誉を大切にすることは、どういったことから由来するのかな?当時のイギリスの文化?
リープはしつこいくらいだったけど。
背景も勉強してみたい。
あと、ナルニアの人々にはアスランっていう存在がいていいなぁと思いました。
最後のアスランの「あちらの世界では、ほかの名前を持っている」っていうのはつまり、神様とかそういうことなのだろうか?
ルーシィとエドがナルニアに来られなくなることも悲しい。
切ないラストでした。 -
ナルニアの、海の冒険物語。
未知なる島を巡って数々の冒険が繰り広げられます。
世界の果ての描写の美しいこと!
私はナルニアの物語の中で、この巻が一番好きです。 -
リーピチープがよかった。ピーター達に出てきて欲しい。
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この物語は、ルイスが、海の向こうなのをいいことに、自分の好きなものをこれでもか、と詰め込んだ、おもちゃ箱のような物語ですね。
こちらの世界の親にとっての良い子であるユースチスが、物語の世界では、散々に「いじめられる」ところ。昔は、単純にユースチスって嫌なやつ、と読んでいたのですが、私もいい年になると、頑張れ!自分自身である事を捨てるな!ナルニアの常識に抵抗しろ!と、変な応援をしています。 -
のんびりシリーズを読んでいます。
朝びらき丸に乗って東の海の島々を巡る冒険物語。島によって色々な魔法や不思議な出来事が起こるのが楽しいですね。このパターンは今でも引き継がれている冒険ものの常道ですが、ここでもそれが活かされています。
嫌みで偏屈なユースチスがある出来事によって改心するのですが、その件に宗教的なものを感じます。元々「ナルニア」シリーズはキリスト教の色合いが強いとは聞いていましたが、なるほどこういう部分に現れるのだなと納得。アスランという絶対者の配置具合からもそれは見て取れるのですが。まあ、ユースチスも改心しつつも嫌みなところは抜け切れておらず、それがいい味出しているんですけどね。
そして何よりもネズミの騎士のリーピチープが、かっこ良く愛らしいんです。キャラクタの魅力も立った一冊でした。 -
今度のは時系列でいえば5番目にあたるそうだよ。
ルーシィとエドマンドがいとこのユースチスの家にいるときナルニアに呼ばれてしまう。
ピーターとスーザンはもう、残念ながら子どもじゃなくなってるんで行けないんだ。
年齢はともかく、精神に子どもが残ってたら行けると思うんだけどなあ。
で、この二人はあんな体験をしてるんだから普通なら充分そういうのが残ってると思うんだけど・・・
ともあれルーシィとエドマンドは朝びらき丸で航海中のカスピアンと再会。
それは行方不明の七人の貴族と世界のはてをさがす航海。
さまざまな冒険。
最後の方の美しく幻想的な風景。
個人的には、このシリーズでもっとも印象的な巻だったかなあ。
(2006年02月22日読了) -
映画を見に行く前に、久しぶりに読みました。
ナルニア7作の中でも(自分の中で)1、2を争う好きな作品。
なんてったってユースチスがナルニアに来て成長していくところがいい(一番納得のいく感じ)!!
後はどんどん東に進んでいくときの風景の美しさかな。。。
途中に留まる不思議な島々での試練も面白いし、子ども心に楽しい冒険ものとして読めた。
歳を取った今では「こういう意味が隠されてもあるのかな。。。」と思ったりもするけれども。