白鯨 下 (岩波文庫 赤 308-3)

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003230831

感想・レビュー・書評

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  • 古典

  • クジラが好きになるような方向性はないとは思うけど、クジラの柄のついた手ぬぐいとか見たら、買おうかしらと思ってしまう。

    クジラ、船、捕鯨の知識、幾人かの登場人物についてピックアップしたエピソード。
    話があっちこっち飛んで、「このトークいる〜?」っていうのも多かったけど、全体的には楽しめた。

    エイハブvsモービィ・ディック。ひたすら白鯨を追う。
    ボートに乗って銛で突いてって、大きな鯨にそれでいいの?って。命がけ。
    戦いの時は壮大な迫力ある映像が浮かぶ。



    最後に悲惨な生き残りの戦いはなく(捕鯨において、生き残った者同士が食べる事件が実際にあった)最後は語り手一人イシュメールのみだったから丸く収まったというか。

  • 難解だと書かれていたが、非常に楽しく読めた。
    鯨に関する薀蓄も気にならないレベルだった。
    ストーリー展開も飽きさせず良かった。

    気になったのは船のパーツを感じで書くが当て字なので振り仮名がないと読めなくなるところ。

  • 読むのに疲れて最後の方は読み飛ばししてしまいました。
    メルヴィルの思考が深まっていく感じはありましたがぼくにはまだ理解できませんでした

  • 2年越しでようやく完読。

    それにしても、上・中・下の3巻に渡る本にしては、読みごたえ無かった。

    まず、漢字が読めない、意味が適切に理解出来ない。船のパーツの名称を知らないので視覚化が出来ない。そして、多くの箇所で、何を言ってるのかさっぱり分からなくなる所や、描かれている登場人物の心理変化の根拠についていけない。

    挙げ句の果てに、終わりが来たから終わるみたいな終焉。今までの長々としたストーリーは何だったのか?

  • イシュメ-ルとクイ-クェグの宿命とか、普通に小説として描けてる、メルヴィル!エイハブのサイコパスとメルヴィルのフリ-ダムは恐怖の白鯨より怖いよ。本の中が少しも不思議でなく、考える余地も隙も無いとか、それらが何も象徴しないとすれば、淋しいではないか。ようそろ!麗しい海よ、呪わしき白鯨!お前は誰?エイハブは、はたしてエイハブであったのか?正体不明の狷介な一人言、小説的ル-ルは気にせず、ただ、鯨=世界とし、自由に詩う鯨ヲタメルヴィルと広漠な海に航海すれば、こんな散華を見せる長編もまたと無い。

  • 白鯨が姿を現し、エイハブ船長以下乗組員と壮絶な格闘シーンがこれでもかと言うほど続くものと期待していた私にとっては正直物足りないクライマックスでした。前置きが長すぎて、肩透かしにあった感じ。巻末の解説の物語学的構造にはびっくり。テキストとしてそれ程の魅力を内包しているのだろうか、私にはこのような読解はまったく大げさ過ぎるような気がしました。

  • あっけない最後。

  • 壮絶なラスト。
    言葉の奔流。
    あらゆる肉体と知のごった煮。

  • ずっと敬遠してきた本ですが、ブラッドベリの『緑の影、白い鯨』を読んだのを機に、チャレンジしてみることに。
    あまりに分厚いので読み通せるか心配になったけど、なかなか読めない理由はそこじゃなかった。話の途中で、とつぜん鯨に関する記述が延々と始ったり、真面目に読もうとすると根気が続かない。そういうところは読み飛ばし、本筋だけを追っていくという邪道な読み方になってしまいましたが、おかげでなんとか、息詰まるラストまでたどり着くことができました。
    最初から不吉な予感につきまとわれた死の船に君臨するエイハブ船長のキャラクターがとにかく圧倒的。そのすさまじい死にざまは、まるで映画を見るように目に浮かびます。そして初めて、スターバックスの店名が不運な航海長に由来していることを知ったよ・・・でもなんでそんな名前を店に?

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著者プロフィール

1819年-1891年。ニューヨークに生まれる。13歳の時に父親を亡くして学校を辞め、様々な職を経験。22歳の時に捕鯨船に乗り、4年ほど海を放浪。その間、マルケサス諸島でタイピー族に捕らわれるなど、その後の作品に影響を及ぼす体験をする。27歳で処女作『タイピー』を発表。以降、精力的に作品を発表するものの、生存中には評価を受けず、ニューヨークの税関で職を得ていた。享年72歳。生誕100年を期して再評価されるようになり、遺作『ビリー・バッド』を含む『メルヴィル著作集全16巻』が刊行され、アメリカ文学の巨匠として知られる存在となった。

「2012年 『タイピー 南海の愛すべき食人族たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ハーマン・メルヴィルの作品

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