- Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003230831
感想・レビュー・書評
-
[配架場所]2F展示 [請求記号]B-933/Me37/3 [資料番号]2004111488、2004111489
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
圧倒的知識不足。
なんか賢くなった気がする。
次は阿部訳も読もうと思う。 -
白鯨との戦いが意外とあっさりしてて、拍子抜けでした。
-
── メルヴィル/八木 敏雄・訳《白鯨(下)20041216 岩波文庫》
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4003230833
(20120612) -
傑作、というよりは力作、大作の部類。
直すべき点がどこにもない完璧な作品ではなく、そんな点は数え切れないほどあるがそんなことはどうでもよくなる作品。 -
重厚で壮大な長編小説が読みたいと思って,白鯨に挑戦してみた。
1巻の表紙をめくって,ピークオット号の航路と主要人物紹介を見たところ,航海の顛末がすべて明らかにされてしまっているではないかっ!若干ゲンナリしつつも,気合いで読み進める。
個性的な登場人物の長ゼリフ(たいがい意味不明),鯨の生態に関する解説(古すぎて学術的価値が不明),捕鯨活動の詳細な描写(情景を思い描くことは困難)で埋め尽くされた3冊。これを31歳で書き上げた著者は凄いと思うけど,いかんせん読むのは苦痛。
そのくせ,ラスボスとの戦いは,それまでの1000ページを軽く超す前振りに比べると,けっこうあっさり敗北し,唐突に物語終了。なんだかなあ…。でも,読後の達成感は半端なかったので星3つ。 -
平戸などを舞台とした作品です。
-
エイハブは異教の神々を崇拝し、神を冒涜した罪で、また拝火教の神官により生贄として滅ぼされた。様々な人種の異教徒たち、狂った黒人の少年、不気味な拝火教徒、狡猾で悪魔的な白鯨はダゴンや深き者どもを彷彿とさせる。
モービィ・ディックはレビヤンタンを狩る人間への神の罰でもあるのだろう。運命の輪が回されエイハブと船は終末に向けて突き進んでいく。最期の場面で海上にハンマーを握りしめた突き出した手がトウゾクカモメをマストに打ちつけるのが印象的だった。 -
長い小説だけど、ストーリーよりも情景や細部の説明がとても多くて、読むのがしんどかった。
-
先日の海底二万里もそうだったが、150年前(明治維新前!)の小説ということで、見事に古びてしまっている小説。<br>
いまさら鯨について語られても新味はないし、開陳される知識も古びているし、こうなりゃ物語としての面白さを味わうしかないのだが、特に波乱万丈の物語というわけでもない。<br>
子供向けにリライトされて短い物語にしてくれたものの方がよほど出来がいいように思えるのだが、どうだろう。<br>
<br>
ただ、今回、読み通してみて驚いたことが一つ。<br>
私の記憶では、エイハブ船長は自ら白鯨に放った銛につながった縄に絡まり、モービィ・ディックに磔になったまま溺れ死んでしまう。そしてモービィ・ディックが海上に姿を現すと、まるで生き残ったものを誘うかのように手だけが揺れている。というものだと思っていたのだが、全然違っていた。<br>
モービィ・ディックに絡めとられるのはエイハブ船長に従う得体の知れない男であり、そいつは手をブラブラさせることもなく、海に没した後、何の記述もない。<br>
エイハブ船長は捕鯨ボートの他の乗組員が知らない間に縄が首に絡まったまま海に引きずり込まれて退場し、これまた再登場することなく、その後に何の記述もない。<br>
<br>
このあっけなさは何?まるでアメリカン・ニューシネマ状態ですが...。<br>
それともディレーニィみたいに、印象的なラストを書くと中身が目立たなくなるから、わざとあっけなくした?<br>
良く分かりません。<br>
<br>
とりあえず、日本人なら誰でも知っているけど、ちゃんと読んだことのない作品の一つは、海底二万里に続いて制覇した。<br>
<br>
しかし、150年前はマッコウ鯨って死ぬほど憎まれていたのがよく分かりました。<br>