魔法の庭・空を見上げる部族 他十四篇 (岩波文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003270974

感想・レビュー・書評

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  • レコスミコミケどこにしまっちゃったんだろ。読み返したい欲マックスになった。

  • 作品紹介・あらすじ

    まだカルヴィーノが作家の方向性を模索しながら、編集者、ジャーナリストとしても活躍していた時期の初期短篇集。子どもたちの海遊び、戦争ごっこや冒険、憎みきれない菓子泥棒、空を行き交うミサイルを見上げる原始部族など、ユーモラスな寓話世界が次つぎと語られる。速さ、透明性、具体性、簡潔性、軽さ――カルヴィーノ文学の特質のすべてがここにある!

    *****

    面白い作品とそうでない作品が入り混じっている。短篇集なんて大抵はそういう感じなのだろうなと思う。でも、「柔らかい月」「レ・コスミコミケ」「パロマー」などは大半が面白い作品だったし、「むずかしい愛」は僕にとっては絶品だった。この「魔法の庭・空を見上げる部族 他十四篇」は「まだカルヴィーノが作家の方向性を模索しながら」創作された作品集だからなのかも知れない。なおこの本は1991年に刊行された「魔法の庭」に5篇を追加したもの。1991年刊行分も読んでおり、その時の感想にも「短編集。凄く面白い作品と、そうでも無い作品の差が大きかったように感じた」と書いていた。全く同じ感想を抱いたので、もしかしたら僕が全然成長していない証なのかも知れない(汗)。

  • 1946年~58年の短編集で、全体的に戦争の爪痕を感じる。本人も参加していたパルチザンの話もあるし、戦争ごっこをして遊ぶ子ども達のすがたが暖かな陽射しの下から一変したり、普通の人の暮らしているところが戦場になったのだということが、何でも無さそうに語る文章から淡々と、しかし確実に伝わってくる。

    寝付けない夜に積読からこの本を選んで読み始めたのだが、菓子泥棒を読みながらイタリアのパスティッチェリア(菓子屋)を思い出し、こんな時間に何てものを読んでしまったのだと臍を噛んだ。

  • 魔法の庭は昔読んだことがあると思う。カルヴィーノの短編集。

  • カルヴィーノの短編を久しぶりに読む。だけどひどく読みにくかった。好きな作家なんだけど。

  • 街に吹く風
    愛-故郷を遠く離れて
    菓子泥棒
    小道の恐怖
    蟹だらけの船
    うまくやれよ
    魔法の庭
    猫と警官
    動物たちの森
    だれも知らなかった
    大きな魚、小さな魚
    楽しみはつづかない
    不実の村
    アンティル諸島の大凪
    空を見上げる部族
    ある夜のスコットランド貴族の独白

    著者:イタロ・カルヴィーノ(Calvino, Italo, 1923-1985、キューバ、小説家)
    訳者:和田忠彦(1952-、イタリア文学)

  • 入手困難だったちくま文庫版の復刊……と、言っていいのかどうか(収録作が追加されている)。
    本書に収録されている短篇群は、カルヴィーノの原点というか、本質に近いものじゃないかな〜という気がしている。

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