- Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003274132
感想・レビュー・書評
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2011年5月12日購入。
2011年6月4日読了。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
高校2年生/図書館にて
949.7.アB
2267 -
貧しい絵描きが、月が語る物語をそのまま言葉にした、という枠組みの中で繰り広げられる物語集。ひとつひとつは数ページの、ごく短いもので、しかも「物語」として見た時には、決しておさまりのいいものばかりではない。説明が全くなかったり、いきなり断ち切られていたり、一瞬の情景描写のみであったり。物語や小説というよりも、まさに一枚絵に近い。けれど「語らないことで全てを語る」ということに成功しているのも、確かである。
深く痛烈な悲劇、甘やかなエロス、愛らしい日常、ジョークのようなオチ、ありとあらゆる種類の人間の断片があり、そしてそれらは全て、「月」というはるかな高みから見下ろす一瞬の出来事に過ぎないという(ある意味では冷ややかな)いかにも芸術家らしい作品だ。
私個人は、第五夜と第十六夜、そして第十九夜が印象に深いけれど、この物語たちは、普通の小説のように深く書き込まれていたら、とても読めないと思う悲劇である。だから、私はもしこの作品の中で一番を選ぶとしたら、微笑ましい第三十三夜を選ぶと思う。 -
月が絵かきに語るのは異国の話、絵かきの街の話、幸せな話、寂しい話。
とても短編だけれどしんみりと来たり、温かい気持ちになったり、色々な気持ちを体験できた。
第十六夜の道化の話は哀しい。 -
月の唄う、子守唄。月は優しく今夜も光るのです。心を柔らかくしたい時に素直に読みたい1冊。
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多分…岩波…。
お月様大好きだちくしょうめ。
しあわせーって感じ。 -
写真ないけど岩崎ちひろさんの表紙がとても可愛すぎる。
お話も素敵。
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あまりにも有名なアンデルセンによるお話。世界じゅうを見てきた太陽が、話してくれる物語。
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絵的な文章が好きな人には良いかもしれないが、特に面白い内容でもなく、単調で飽きてしまった。