絵のない絵本 (岩波文庫 赤 741-3)

  • 岩波書店
3.47
  • (16)
  • (29)
  • (51)
  • (9)
  • (1)
本棚登録 : 350
感想 : 37
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003274132

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2011年5月12日購入。
    2011年6月4日読了。

  • 高校2年生/図書館にて
    949.7.アB
    2267

  •  貧しい絵描きが、月が語る物語をそのまま言葉にした、という枠組みの中で繰り広げられる物語集。ひとつひとつは数ページの、ごく短いもので、しかも「物語」として見た時には、決しておさまりのいいものばかりではない。説明が全くなかったり、いきなり断ち切られていたり、一瞬の情景描写のみであったり。物語や小説というよりも、まさに一枚絵に近い。けれど「語らないことで全てを語る」ということに成功しているのも、確かである。
     深く痛烈な悲劇、甘やかなエロス、愛らしい日常、ジョークのようなオチ、ありとあらゆる種類の人間の断片があり、そしてそれらは全て、「月」というはるかな高みから見下ろす一瞬の出来事に過ぎないという(ある意味では冷ややかな)いかにも芸術家らしい作品だ。

     私個人は、第五夜と第十六夜、そして第十九夜が印象に深いけれど、この物語たちは、普通の小説のように深く書き込まれていたら、とても読めないと思う悲劇である。だから、私はもしこの作品の中で一番を選ぶとしたら、微笑ましい第三十三夜を選ぶと思う。

  • 月が絵かきに語るのは異国の話、絵かきの街の話、幸せな話、寂しい話。
    とても短編だけれどしんみりと来たり、温かい気持ちになったり、色々な気持ちを体験できた。

    第十六夜の道化の話は哀しい。

  • 月の唄う、子守唄。月は優しく今夜も光るのです。心を柔らかくしたい時に素直に読みたい1冊。

  • 多分…岩波…。

    お月様大好きだちくしょうめ。
    しあわせーって感じ。

  • 写真ないけど岩崎ちひろさんの表紙がとても可愛すぎる。
    お話も素敵。

  • あまりにも有名なアンデルセンによるお話。世界じゅうを見てきた太陽が、話してくれる物語。

  • 絵的な文章が好きな人には良いかもしれないが、特に面白い内容でもなく、単調で飽きてしまった。

全37件中 21 - 30件を表示

H.C.アンデルセンの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×