生物から見た世界 (岩波文庫 青 943-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003394311

感想・レビュー・書評

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  • サラッと読める。興味があまりなかった。

  • とても面白かった。虫や動物たちが必ずしも人間と同じ世界の見え方をしているわけではないのだね。
    そうした視点を持って実際に虫に触れたら面白かった。ここまですると逃げる/逃げないというのを試したりしたよ。
    環世界という考え方は哲学的でもあると思った。「我思う、故に我在り」的な。
    あと、SEである自分には虫や動物たちってコンピュータ的、AI的でもあるなと思った。

  • 環世界という概念。当然のことを言っているのかもしれないが、改めて色んな動物の世界の見え方をイメージしてみるととても面白い。

  • 環世界の概念は面白い。
    小さい頃は大人より、世界が平面的に見えていると言うのも興味深い。

  • 生物(主体)は自分が持つ感覚器で世界を捉え、作用器で世界を変化させる。外界の物体(客体)は生物からの作用によって変化させられ、その結果生物に与える作用を変化させる。この環状構造を環世界と呼び、全ての生物がそれぞれ固有の環世界を持っているという。
    感覚器の空間方向の分解能(例えば視力)によって世界の捉え方が変わるのはイメージしやすいが、時間方向の分解能(人間は1/18秒)によって時間の捉え方が変わるというのは面白かった。我々は自分の感覚器で感じられる世界を"実世界"と捉えがちだが、それはあくまで人間の感覚器が受け取れる側面で切り取られた世界である。普段1人の人間として主観的にしか捉えていない世界を、メタ的に「それは人間の感じる世界でしかなく、真の自然は永遠に捉えることができたない」と教えてくれるのは、とても知的好奇心をくすぐられた。
    本の読みやすさに関しては序盤に知らない言葉が多く出てきて戸惑ったが、その後に具体例で説明をしてくれるので、きちんと読めば理解できると思う。本文を通しての主張は基本的に同じで、様々な例が挙げられているという感じ。エーテル波という概念が例の中によく用いられており、時代を感じた。

  • ユクスキュル。生物を取り巻く主観的な環境を環世界と名付け、さまざまな生物達の環世界を例をあげながら解説する科学の古典。生き物それぞれ違った捉えかたというある意味当然のことを科学的に解説した名著です

  • 見ているものは同じでも見る人が違えば、見ているものの意味が違う。感じ方が違う。ということを思うと、正解探しはナンセンス。それが環世界

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/693100

  • 面白かった!
    自分が見てる世界が、全ての生き物の見てるものとは違うし、
    なんなら同じヒトでも専門性や年齢によっても違う
    なんとなく知覚してきたことも、改めて考えるきっかけになった

  • ユクスキュル/クリサート「生物から見た世界」読了。ちょっと理屈っぽいなと思いながら、読み始めた。しかし、何気に私たちが見る環境が、他の生物にとっては当たり前でない事に大変驚き興味を惹かれた。著者らが示す生物それぞれの環世界の違いに合理性を感じると共に人の豊潤な環世界を尊く思った。

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