ことばと文化 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
3.78
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本棚登録 : 1104
レビュー : 104
  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004120988

作品紹介・あらすじ

文化が違えばことばも異なり、その用法にも微妙な差がある。人称代名詞や親族名称の用例を外国語の場合と比較することにより、日本語と日本文化のユニークさを浮き彫りにし、ことばが文化と社会の構造によって規制されることを具体的に立証して、ことばのもつ諸性質を興味深くえぐり出す。ことばの問題に興味をもつ人のための入門書。

感想・レビュー・書評

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  • 日本語と英語。
    同じ概念を表すように見える言葉でも、違いがある。
    そのことばの表す範ちゅうの違い・・・その違いがどこから来るのか・・・。
    ことばの問題は、そのことばを母語とする人々の文化にもかかわる。

    この本の中で言語学的に特に注目すべき点は、親族名詞の使用ルールをきちんと体系化したところ。
    たとえば、「父」にあたる人は「息子」とは呼べないけれど、「息子」にあたる人は「お父さん」という呼び方をするとか。
    そういう制限のことをキチンとまとめている。

    日本語がいかに上下関係を意識した言語かっていうことが親族名詞を見ることでもわかる。
    それがそのまま、日本人の思考を表してて、言語の面白さを再確認させられた本。

  • 言語のシニフィエには社会的コンテクストによって左右される要素が多い。
    辞書に書かれた意味とは有る意味で死んだシニフィエなのだろうか。

    この著者は社会と文化の立場から”ことば”を研究した社会言語学者だ。
    内容も面白く、読みやすい。
    しかしこの本で興味が湧いた人には社会学が向いているのかもしれない。
    そしてこの著者も社会に囚われ過ぎている感じがする。
    言語学を学ぶなら著者以外にも多くの言語学者の著作を読まなければならない気がする。

    誤解のないように書くが読み物としてはとても良い本だ。
    だけれども、言語学に興味があるなら時枝誠記、池上嘉彦、外山滋比古、ソシュール、デリダ、ハイデガーなども併せて読むべきだと思う。

  • 日本人が外国語が不得手で、国際会議でも学会でも実力の割におくれをとるのは、語学力そのものの点よりも、むしろ問題は、自分を言葉で充分表現する意志の弱さ、それも相手の主張や気持とは一応独立して、自分は少なくともこう考えるという自己主張の弱さに原因の大半がある。
    このことがことばと文化的観点から書かれている。

  • -108

  • 高校生の時に読んで割と感銘を受けた本。
    内容をほとんど忘れてしまったので、また読みたい。

  • 50年くらい前の本なのに、なるほどーと思わされ、考え方は全く変わらないものなのだと。
    日本語の特性と日本の文化的価値観が組み合わさっているというのは面白い。日本語って独特だと思う。

  • 図書館で借りてきた。言語学について何も知らなくても楽しく読める本。「上唇」が西洋言語で鼻の下も含まれるとは知らなかった。

  • ことばがなだらかで読んでいて楽しかった。

  • 面白かったけど、最近読んだ他の著者が書いた言葉についての入門書的な本に比べると、少し突っ込みが浅い印象を受けたのと、言葉の問題にプラスして日本人論みたいな話になっている印象もあって、それは少し大雑把だったような気がした。

  • 今後も何度か読み直したい本。
    外国語を勉強しているとどうしても不可解なもの(言葉やルールなど)が出てきて、それに気持ちが引っかかって勉強する気が失せることがある。
    この本で「それは文化も違えば言葉のルールも違うから」と気付かされた。人間にとって言葉は万能のツールのようなものだと無意識に思っていたけれど、その固定概念を覆される。
    「そうだったのか」の連続でどんどん読み進めてしまって、くせになる。
    「言葉は生き物」と言われることにより深く納得できる。本当にDNAみたいだ、と思った。

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著者プロフィール

1943年岩手県生まれ。三菱系エレベーター会社を経て1967年に独立創業し、鈴木エレベーター工業(現在のSECエレベーター)を1970年に設立。独立系エレベーター保守会社という新しい業態を日本に誕生させる。エレベーターの構造を知り尽くす「技術屋」で、ビジネスの面でもエレベーター業界の風雲児として活躍する。

「2017年 『技術屋が語るユーザーとオーナーのためのエレベーター読本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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