俳句という愉しみ―句会の醍醐味 (岩波新書)

著者 : 小林恭二
  • 岩波書店 (1995年2月20日発売)
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  • 本棚登録 :51
  • レビュー :5
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004303794

作品紹介

当代一流の俳人たちが、流派の別をこえて句会を催す-好評を博した前回の句会録『俳句という遊び』につづく第二弾。厳寒の奥多摩に句座をともにするのは、三橋敏雄、藤田湘子、有馬朗人、摂津幸彦、大木あまり、小沢実、岸本尚毅ら七人に加え、歌人岡井隆。第一級の韻文家たちによる愉しくも真剣な遊びの世界の醍醐味をおつたえする。

俳句という愉しみ―句会の醍醐味 (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • 面白かった~!

    私はこの本よりも『短歌パラダイス』のほうを先に読んでいたのだが、いつかその俳句版(というか、刊行順で言うと俳句のほうが先。更に言うと、これは俳句版としても2作目で、『俳句という遊び』という前作がある^^;)も読みたいと思っていた。
    しかし俳句という文芸に対し、少し敷居の高さを感じていたので(どことなく、短歌よりも硬質で侘び寂びなイメージなのである)、読むのが今になってしまったのだ。

    だが、これが面白くて面白くて。もっと早く読めばよかった、と思ったほどだった。
    プロの俳句を贅沢に、かつ楽しく読める素敵な句会本である。
    いわゆる「俳句入門」なハウツー本ではない。この新書の主役はまさに「句会」。句会を通しての真剣で愉しいコニュニケーション、および句会を通して垣間見る俳人達の俳句に対する姿勢、といったものをルポした本と言ったほうが近いのではないかと思う。

    しかし、この本を読んで私は「やっぱり短歌のほうが読みやすいな」と思った。
    短歌と俳句はやっぱり違う「文芸」なのだな、と思ったのだ。短歌はその短い形式の中にも「波」がある。感情があり、メッセージがあるので、その「波」に乗ってゆらゆらすることができる。
    だが、俳句は短歌よりももっと短い。ゆらゆらして、身を任せている時間はないのだ。
    例えるなら枝、だろうか。どの枝のどの部分を読み取るか、あるいはどの部分をばっさりと切るか。俳句にはそういう、潔さとも几帳面さとも取れないようなものを感じた。
    俳人の中にゲストとして、歌人の岡井隆さんが呼ばれていたのが、短歌と俳句の違いについて考えるよい機能となったと思う。

    とはいえ、俳句の醍醐味を愉しく拝読させていただきました。
    あと、著者の小林さんは元は俳句の人だったということがよくわかりました(笑)。『短歌パラダイス』よりも、こちらのほうが「本領発揮」できている気がしたので。

  • 当代一流の俳人が奥多摩に集い、その句会で作った俳句を全員が寄ってたかって、批評しうというか潰しあう面白さが売り物です。
    第一弾の「俳句という遊び」が好評であり、コケにされた俳人のリベンジの要請もあり、この第二作に繋がったようです。
    この2冊を読めば、句会の面白さというか、ダイナミックさがガンガン伝わってきます。
    これから俳句をやろうと思っている人、句会の経験がない人には、是非お勧めの二冊です。
    どちらか一冊というなら、この「俳句という愉しみ」をお勧めします。この本の方が歯に衣着せぬ直言が楽しめます。

  • [ 内容 ]
    当代一流の俳人たちが、流派の別をこえて句会を催す―好評を博した前回の句会録『俳句という遊び』につづく第二弾。
    厳寒の奥多摩に句座をともにするのは、三橋敏雄、藤田湘子、有馬朗人、摂津幸彦、大木あまり、小沢実、岸本尚毅ら七人に加え、歌人岡井隆。
    第一級の韻文家たちによる愉しくも真剣な遊びの世界の醍醐味をおつたえする。

    [ 目次 ]
    風花句会
    深雪晴

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • やっぱり面白かった。
    和やかなようで、一瞬流れる殺気のようなものが俳人なのだと思った。感性だけでなく鋭い嗅覚、教養と共感、なにより今を美しく思う心が大切だ。短歌も同じだと思うけれど、俳句とはその内訳の対比が違う気がした。
    気になったのは摂津幸彦と歌人・岡井隆。美しかった、世界。

  • 小林恭二が俳句で遊ぶ。最近なかなか手に入り難い本で、僕も「面白いぞ」と人から聞いてずっと探していたものの、なかなか見つけらなかった。古本屋か、Amazon の マーケットプレースでどうぞ。

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