英語独習法 (岩波新書 新赤版 1860)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004318606

感想・レビュー・書評

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  • 話題のこの本、楽しみながら読んでみました。
    1にも2にも語彙だ、ということと、ライティングが肝要というのは実感。ライティングが不足なんですよね〜、日頃から。

  • 認知科学の知見から英語の学習法を見る。著者の本は何冊か読んでみた。子供が言葉を覚える過程を研究した内容など子供が言葉を自分のものにする経緯が目を覚ませてくれる。英語学習にもその認知科学の知見が取り入れられている。そのため、従来の常識が変わってくるようだ。多読や多聴はそれだけでは学習効率が悪いとか、まず語彙を沢山獲得とすること。それも熟語彙、深く語彙を調べることが頭に残りやすいとか。語彙と語彙との関係や文法との関連もしっかりと掴むとか。ひとつの英単語がひとつの日本語の意味になることはなく、奥行きや広がりがあるから、それをつかむ学習が必要だとか。
    スキーマ探索のポイント
    ①その単語が使われる構文
    ②その単語と共起する単語
    ③その単語の頻度
    ④その単語の使われる文脈(フォーマリティの情報を含む)
    ⑤その単語の多義の構造(単語の意味の広がり)
    ⑥その単語の属する概念の意味ネットワークの知識
    リスニング力向上のポイント
    ①語彙を増やす
    ②スキーマを使う
    ③マルチモーダルな情報を手掛かりにする

  • なぜ英語を使えないのか、を紐解く事によって、英語をどのように学習すれば良いのかの方向が理解できた。

    一番大きいのは、日本語と英語が一対一で無い事が理解できたこと。英語の日本語のスキーマの違いを意識して、比較していく事で、英語のスキーマを理解していきたい。そして次の段階では自然とそのスキーマを使いこなせるようになっていきたい。

  • 「英語独習法 今井むつみ 岩波書店 2020年」卒読。単語と単語の組み合わせ、それをネット辞書で例文を調べるなど、考え方が違う文化を背景にもつ外国語を学ぶ方法が読む書く聞く話す、それぞれについて具体的に書かれていて参考になった。toeicまであと1か月w

  • なるほどと思うところが多く、これらを理解しながら勉強すると確かに英語が身につくなと思うが、かなり本格レベル。しかもすごく時間がかかりそう・・・
    英語は動作の態様の情報を主動詞で表し、移動の方向は動詞以外(前置詞)で表現する、というのは納得。
    歩き方ひとつとっても、いろいろな動詞がある。だけど、そんなに動詞を覚えきれないな、、、、
    擬態語とか擬音語で修飾詞で表す日本語って、それなりに合理的なのではないかな・・・

  • なるほどね。学生の時に出会っていれば…でも幾つから初めても良いみたいです。頑張ってみようかな!

  • スキーマ。1つの言葉に付随する背景知識、その辺の会得の仕方。確かに、一つ一つ深く理解していくのが、一番体得できて忘れないのかもなー。コーパスは面倒だけど…

  • 第一章に「本書は主に,仕事の場でアウトプットできるレベル,すなわち自分の考えを的確・効果的に表現し,相手に伝えられるレベルの英語力を目指す人向けに書かれている」と書かれているが,これがどういうレベルかというと,同じ「歩く」でも amble, swagger, toddle, trudge を使い分けるレベルをいうらしい(第四章).こういうレベルの英語が必要な日本人ってどれくらいいるのか想像もつかないが,どの単語もしらない私の読むレベルの本ではないことだけは確からしい.
    途中でやめました.

  • 830-I
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著者プロフィール

今井 むつみ(いまい・むつみ):1989年慶應義塾大学社会学研究科後期博士課程修了。1994年ノースウエスタン大学心理学博士。慶應義塾大学環境情報学部教授。専門は認知科学、言語心理学、発達心理学。著書に、『親子で育てる ことば力と思考力』(筑摩書房)、『言葉をおぼえるしくみ』(共著、ちくま学芸文庫)、『ことばと思考』『英語独習法』(ともに岩波新書)、『言語の本質』(共著、中公新書)などがある。

「2024年 『ことばの学習のパラドックス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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