キリストと性: 西洋美術の想像力と多様性 (岩波新書 新赤版 1992)
- 岩波書店 (2023年10月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004319924
作品紹介・あらすじ
今日、キリスト教は性に対して厳格、保守的であるといわれる。しかしキリスト教の長い歴史にあって、キリストは性をめぐって、じつにさまざまな姿で語られ、描かれてきた。ときに「クィア」と形容される性的嗜好を先取りし、ときにジェンダーをめぐっても攪乱されていく。人々の豊かな想像力が育んだ西洋美術の実相に迫る。
感想・レビュー・書評
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キリスト教の深層を見た思いだ。
何と豊かな土壌から産まれ、育まれたことだろう。
今は痩せ細っているにしても、元はこれほど旺盛なエネルギーに満ちていたのだ。それは宗教だけに限らず、性を消費してしまっている現代人の貧しさを見るようでもある。
性と土俗性を忘れてはいけない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
キリスト教に関する人物や有名な場面をベースに、イエス、ヨハネ、ユダ、マグダラのマリアなどの絵画からジェンダーを超えた論考が楽しめるユニークな本だ.ユダは本当に裏切り者なのかとの設問で展開する部分が楽しめた.キリストを女性として扱った絵画がこんなに沢山あるのに驚いた.父、子、聖霊をまとめて三位一体と称するが、それにマリアを加えた四位一体という構想もあった由.想像力を最高に発揮した当時の画家たちの作品は、庶民の意向を反映したものと言えようが、それにしても発想が素晴らしいと感じた.
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キリスト教美術から見る性的表現を、さまざまな角度から分析する。
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【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/569185 -
東2法経図・6F開架:B1/4-3/1992/K
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【請求記号:702 オ】
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登録番号:0142459、請求記号:702.099/O38