ヨーロッパ・二つの窓: Toledo・Venezia (朝日文芸文庫 よ 8-1)

  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022641571

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  • 堀田善衛と加藤周一の二人が、ヨーロッパの文学、芸術、歴史について蘊蓄を傾けつつ、その文化的な多様性と歴史的な重層性を論じている対談です。

    両者ともにヨーロッパに長く滞在した経験があり、トレドとヴェネツィアなどじっさいに彼らが見聞した都市の様子についての感想を織り交ぜながら、幾重にも入り組んだヨーロッパ精神のいくつかの襞にスポット・ライトをあてており、おもしろく読みました。

  • (「BOOK」データベースより)
    国と国とが地続きのヨーロッパでは、地形や言語・宗教・文化の違いが国境よりも大きな“境界”として人々を隔てている。独立を叫ぶ地方の背景にあるもの、北と南の文化の違い、そして今も生きる中世の影―。永年暮らした経験と、広い視野、深い知識で、ヨーロッパに働く遠心力と求心力を読み解く。

  • 堀田氏と加藤氏の対談という形。

    トレドもヴェネツィアも行ったことがないけれど、新しいヨーロッパの見方を提示されてすごく面白かった。

    もっと話を深く掘り下げて(というかもっと長く)話して欲しいなぁと思うくらいどの話も興味深かった。

    最後のナポレオンの話は、先に読んだ佐々木中の切手本を思い出した。どこか通ずるところがあった。

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著者プロフィール

1918年富山県生まれ。小説家。1944年国際文化振興会から派遣されて上海に渡るが、敗戦後は中国国民党宣伝部に徴用されて上海に留まる。中国での経験をもとに、小説を書き始め、47年に帰国。52年「広場の孤独」「漢奸」で芥川賞を受賞。海外との交流にも力を入れ、アジア・アフリカ作家会議などに出席。他の主な作品に、「歴史」「時間」「インドで考えたこと」「方丈記私記」「ゴヤ」など。1998年没。

「2018年 『中野重治・堀田善衞 往復書簡1953-1979』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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