極北クレイマー 下 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.36
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感想 : 168
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022645982

感想・レビュー・書評

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  • 2014/10/06読み始め
    2014/10/08読了

  • 財政窮状の地方自治体、そしてさらに崩壊しつつある地域医療の現実に、さらに医療クレーム(といっていいのか僕にはわからないが・・)の問題を描いている。極寒の嵐よりも厳しい題材だ。それでも上巻のどこかのんびりした牧歌的な雰囲気、まさに北の大地ののどかさがあり、しかし一転、下巻では怒涛のごとく問題が顕著化して・・・読後感としては、簡単には解がでない問題を山積みにされたような少し重いものが残った。山積み。しかし目の前の問題です。

  • 上巻は笑える展開でしたが、下巻は少し違った感じで読み応えがありました。
    三枝さんは素晴らしいですね。それに惹かれた今中さん、並木看護師も。
    そんな人との出逢いはいいなあ〜。
    面白かったです。

  • ノンフィクションではないものの、事実に限りなく基づいた話なのだと思うと地方医療には救いようがない。
    現場を知らない上層部が都合の良いように制度を変えてしまい、そのツケを現場が払わされるというのは一般企業においても良くあるが、偉くなるとどうして現場がわからなくなってしまうのか、本当にわからない。
    ほかにやりようがないのか、毎回もやもやする。

  • 医療ミスと産婦人科医が訴えられたり、病院評価機構の調査がやってきたりと慌ただしい。
    北海道夕張市がモデルとなったらしいこの小説。
    今現在、医療の現場が抱えている問題は、私たちにも決して無関係ではない。

    2014.6.4

  • 地方の市民病院で起こり得そうな事柄が、テンポ良く描かれている。今中医師を始め、極北市民病院は今後どうなるのか、続編が楽しみである。

  • 地方における高齢化と財政難。そこで問題となるのが医師不足と医療保険料の増大への対応。今の日本で起こっている問題を取り入れながら面白い作品を作っていく辺りはさすがだと思った。地方における医師や病院の不足の問題はこの作品の重大なテーマで無視できる問題ではないだろう

  • 次作への含みを残しての終わり方でしたね。海堂作品っていろんな作品につながっていきますね。破綻した病院を赴任してきた世良さんがいかに立ち直らしていくのか、こうご期待!ってとこですか

  • すごく面白かったー!海堂作品で初めて読んだのがジーン・ワルツだったからずっと読みたいと思っていた作品だったのでやっと読めて良かった。それにしてもタイムリー!ネタバレだろうから詳細は書かないけど、あの人とあの人は同一人物だな〜!こうやってたくさんの作品が実は色々な所で繋がってるから海堂作品は面白い!続編も早く読みたいなー!

  • 人を犠牲にして、まではいかないにしても自分はラクをして甘い汁を吸おうとしてきた結果ですよね。三枝氏の件など本当にひどいのですが、ありえないこともないと思えるのが空しい。

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著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。医師、作家。外科医・病理医としての経験を活かした医療現場のリアリティあふれる描写で現実社会に起こっている問題を衝くアクチュアルなフィクション作品を発表し続けている。作家としてのデビュー作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)をはじめ同シリーズは累計1千万部を超え、映像化作品多数。Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念提唱者で関連著作に『死因不明社会2018』(講談社)がある。近刊著に『北里柴三郎 よみがえる天才7』(ちくまプリマー新書) 、『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』(宝島社)、『奏鳴曲 北里と鷗外』(文藝春秋) 。

「2022年 『よみがえる天才8 森鷗外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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