ロマン・カルブリス物語 (偕成社文庫 3260)

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  • Amazon.co.jp ・本 (419ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784036526000

感想・レビュー・書評

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  • 船乗りに憧れる少年の話。おとぎ話ではない、過酷な昔の社会や人間の嫌な面も描かれていて、読み終わってほっとした。再読はないかな。

  • 読書日:2013年4月15日-16日
    Original title:ROMAIN KALBRIS.
    「家なき子」と「家なき娘」で有名なHector Malotの初めの文学作品です。
    この作品のずっと後に生まれた作品が家なき子です。
    この三作品は境遇が悪くなろうとも、幼くともそこから這い上がろうとする気力に溢れています。
    前者二作品同様にもっと読まれるべき作品だと思います。

    主人公Romainも船乗りの父が亡くなり、お金しか興味を示さない叔父から育ち盛りなのに少ししか食べ物を与えない等の虐待に耐えかね、脱出します。
    叔父に引き取られるまでは町で変人と呼ばれているビオレル祖父さんと暮らします。
    ビオレルさんの子供は学校へ行かなくても、勉強する事は出来るという姿勢に感動しました。
    また、サーカス団で知り合ったディエレットとサーカスを脱出し、Parisを目指す道中にハラハラしながら読みました。
    彼女が警察に引き取られて瀕死だったのに入院先ですっかり快復したsceneには、胸を撫で下ろしました。
    一番意外だったのが、最後の最後で叔父の印象がガラっと変わった事です。

  • さすが名作!!抜群の読み応え。海での冒険を宿命とされたカルブリス家に生まれた主人公ロマン。母親は愛する夫をも奪ったその宿命から息子を逃すために手を尽くすのだったが、運命は思わぬ方向へロマンを導くことになる―。
    本を開くと、ロマン少年との壮大な旅が始まります!!挿絵もすばらしく、作品のイメージを大きく膨らませてくれます。

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