- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040663630
作品紹介・あらすじ
ファッション誌の編集者になるはずだったのに、どうして私が校閲に!?出版社が舞台のお仕事エンタメ。
感想・レビュー・書評
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○○ガールにちょっと食傷気味なこの頃だったが、まさか「校閲」を持ってくるとはね!しかもヒロインの名が河野悦子(こうのえつこ)って(笑)縁の下の力持ち的な「校閲」という仕事、ファッション誌の編集に行きたくてうずうずしている24歳のオシャレ大好きヒロイン。この相容れない感じが面白い。悦子がまた物怖じしない娘で、歯に衣着せない物言いでベテラン大御所作家だろうと先輩社員だろうと、ズケズケ本音をぶつけまくるところが気持ちよくてね。(こんなにタメ口でいいのと不安にもなるけど、宮木作品の女子って結構そうか。)
思い入れが強すぎるあまり、つい越権行為してしまう若さと言うか青さも、理解できるなぁと思ってしまった。
そして、友情出演的に時々現れる、近所の不動産屋に勤める娘は宮木作品のレギュラー。「セレモニー黒真珠」「憧憬☆カトマンズ」でおなじみのあの人この人のその後がさり気なくわかるのもファンには嬉しい。「婚外恋愛に似たもの」の「ディセンバーズ」ネタもちょっぴり登場。
「校閲」の仕事がどんなものかを詳しく知ったのは、実はつい最近のこと。誤字脱字を校正するだけじゃなく、内容を読み込んで展開に矛盾はないか、丹念に調べぬく。本当に細かい作業だ。いくつかの章の初めに、悦子が校閲する小説の一部分が載っているが、誤字脱字に全く気付けなかった。斜め読みしたからとはいえ、あまりに目が節穴でした…(汗)悦子の同僚が校閲の仕事を「ホテルのルームメイクっぽい感じ」と言っていたが、そうかもしれない。校閲さんの陰の努力があって、私達はたくさんの書籍や雑誌を、違和感なく安心して読むことが出来るのだとしみじみ思った。
購入するきっかけとなた茶谷怜花さんの表紙イラストもとてもキュート!宮木さんのお仕事女子ものの装画は、勢いを感じる瀧波さんのイラストや、ワカマツカオリさんによるクールな雰囲気のものが主だったが、今回のかわいさは意外さがあってまたよかったかもと思う。そのかわいい表紙をはがしてみると、初校の原稿!?こんな感じに赤が入るのねと色々納得です。
フィクションとはいえ、この版元やこの作家がモデル?とうっすらわかるところも面白い。 -
可愛いお仕事小説。
大好きなファッション誌を作りたかったのに校閲部に配属されてしまった主人公が奮闘する。
校閲の仕事って本当に難しそうだ。
でも読んでる分には面白い。
もっと知りたい。
テンポがよくて読みやすいし、仕事のこういうところは楽しいよねという前向きな気持ちにもなれる(長続きするかは分からないけど)。
そんなお仕事小説は大好きだ。 -
校閲はとても大切な仕事だと思う。
僕には性格的に絶対に無理なので、尚更尊敬。
楽しめるお仕事小説。 -
主人公は、大好きなファッション誌の編集がしたくて出版社にはいったのに、校閲部に配属されてしまった校閲ガールこと河野悦子。
校閲というお仕事小説か、校閲から始まる日常ミステリのようなものを想像していたんだけれど、ずいぶんコミカルタッチでライトな読み物だった。まぁそれはそれで良し。
私は今まさに校閲の勉強をしているので、それをいち会社員として仕事にしている悦子が羨ましい。あーでも編集も憧れる。
出版社内での仕事シーンが多くて参考になるので続編もとりあえず読んでみよう。ドラマもそのうち。 -
軽めの本なので、読みやすい。
ずいぶん前に見たドラマの映像が頭に浮かび、そのまま楽しめるが、それに上乗せしていくものはあまりないような…。ドラマが原作をうまく表現していたとも言えるのかも。
疲れている時でも、さくさく楽しく読める、こんな作品も良いな、と思いました。
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「本をめぐる物語」って短編集にこの1話が載っていて、面白かったので借りてみた!
プロフェッショナルな裏方ってめちゃくちゃかっこいいなと。。
表記の統一、事実確認、誤字脱字がないか、送りがななどが間違っていないかとか、色々見る観点の多い校閲ってすごい。。どうやってみているんだろう。。
美しい日本語を読めるのは、校閲のかたがプロの仕事をしているからなんだな。。
雑誌の編集者になりたがっていた悦子が、最後に校閲の仕事の価値に気づくところもすごく良かった。
本質はいいよね、だけじゃ多くの人に良さはつたわらない。
わかりやすく、伝わりやすく、文章を整えていくからこそ、多くの人に本質が伝わるんだなと。。
悦子のキャラが良くて、スカッとしながら読んでいた。 -
校閲ガールシリーズ ①
あんまり期待してなかったけど、はまったー!!
おもしろかったなぁー(*´▽`*)
確か石原さとみさんがドラマしてたよね!?
なんか、主人公はそんなイメージで脳内動いたよ!!
「校閲」とは、文書の誤りや不備を調べて
検討し、訂正や校正すること。
主人公は、河野悦子(こうの えつこ)。
略して、こうえつ。
そんな悦子はファッションが人一倍好きで、
ファッション雑誌編集者になりたいために出版社を希望。
だけど、配属は全然関係ない校閲。
そこでの、お仕事ドタバタ話。
個人的には、悦子の性格が好きだったー!!
オシャレさんであり、誰に対しても毒舌!!
スパッと言うところは、なんか気持ちよかった。
そして、アフロイケメンと今後どうなる?
多分、続きも読みますねー笑 -
大好きなファッション誌の編集者になる!と夢見て受けた出版社、無事に内定をもらったものの、配属された先は校閲部。
全く希望と違う部署に配属されながらも、日々仕事に向き合いながら、事件に巻き込まれながら、仕事におもしろさを見出していく。
心のビタミン剤的に、読むとすっきりスカッとするワーキングエンタメです。
こんな風に言いたいことをずばっと言えたらどんなにいいか!と思う程、主人公はずけずけとモノを言う。
そんな、しょっと常識的な社会人とはズレているように見える主人公ながら憎めない、どころかカッコイイ、好きだと思ってしまうのはきっと好きなものへのひたむきな愛情とか、筋を通す芯があるところとか、案外やさしいところがあるからかもしれない。
登場人物もこれまた魅力的で、ぜひとも続編を読んでみたい。
彼らの恋の行方も気になる!
宮木さんの本は初読みでしたが、読んでいてすごく楽しかったです。
こんな風なワーキングエンタメ、いいですね。仕事への活力になります。 -
校閲のこと(編集者の裏側)を知りたくて買ったのですが、なかなか大変だにゃ~とよくわかったにゃん
また、その世界を描くのも、とっても大変じゃなかったかと思うにゃん
宮木あや子さんて、知らなかったけど(花宵道中は知っていても)これ読んで、他の作品も読んでみたくなったにゃん-
「なかなか大変だにゃ~」
間違いが発見されたら、お詫び文出さないといけないし、ホント大変だと思う。。。「なかなか大変だにゃ~」
間違いが発見されたら、お詫び文出さないといけないし、ホント大変だと思う。。。2014/03/17 -
コメありがとうにゃんです
なんかすごい人にコメいくつももらってびっくりにゃんです
(モノクロ)コメありがとうにゃんです
なんかすごい人にコメいくつももらってびっくりにゃんです
(モノクロ)2014/03/17
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お互いに本音を言い合って、仲良くなるような女性同士の友情を築ける人ってすごいと思う…。というか、本音で言い合うから、仲良くなるのか?よくわからない。
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ファッション誌の編集に憧れて出版社に入った河野悦子。しかし彼女は、「コウエツ」の名前のせいだけで(?)、校閲部に配属されてしまう。
書籍や雑誌の文字や内容をくまなくチェックするその部署は、悦子の抱いていた出版社のイメージとはかけ離れた場所。それでもいつか憧れの編集部に入るため、ブツクサ言いつつも日々の仕事には懸命に取り組んでいく。
悦子の、周りの男性をズバズバ斬っていく行動や冷静な視線が気持ちいい。あの行動力があれば、きっとこの先、どこに行ってもやっていけるんじゃないかな。
続編も十分ありそう。期待して待ちたいと思います。 -
私は原作を先に読んでから映像化された物を観ると、大抵原作の方が良かったと頑なに主張し、映像の方に関して(家庭内の話題として)ブツクサと文句を言うことが多い。
しかし本作は、原作の存在を知ってはいたが、ドラマを観るのが先になったパターン。
ドラマがとても良かったので、やっと原作を読んだ。
ドラマのキャストが脳内再生されてしまったが、原作も面白く読めた。
藤岩さんに関しては、原作の「同期」よりドラマでの「同じ校閲部のベテラン先輩(既婚者)」の設定の方が私は好きだが、それは江口のりこさんの演技力と、校閲部のメンバーを温かな人達の設定として主人公悦子と多く関わらせたドラマが良かったからだと思う。
いずれにしても、一読者のくせに、昔から若干校閲者のような読み方をしてしまう傾向にある私には面白い題材だった。 -
実は去年の9-12月のクールのドラマでいちばんは『逃げ恥』ではなく、『校閲ガール』だと思っていた。ファッション好きの石原さとみも本好きの出版社にまつわるお話も最高で、一年近く経って、原作を手に取る。
シナリオとして、ドラマはよく練り込まれていたことに感心する。原作の設定は河野悦子は入社2年目だが、アラサーの石原さとみをキャスティングした以上、このままではイタイので、中途採用に変えたり、同期入社の森尾を高校の後輩(本田翼)にしたり、と換骨奪胎のシナリオが素晴らしい。また景凡社は光文社でとかパズルを解くように実名を当てていくのも楽しい。悦子の目指すLassyはClassyでC.CがJ.J。コミックスをやらない総合出版社って、間違いなくそう。ハズレの本を途中パタンしていた読書の夏バテ的だった僕には最高の1冊だった。