バチカン奇跡調査官 ラプラスの悪魔 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.75
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感想 : 134
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041002063

作品紹介・あらすじ

大統領選に出馬する若き議員が、謎の死をとげた。依頼を受けた平賀とロベルトはFBIのビル・サスキンス捜査官と共に、政財界の要人のみが参加できる秘密の降霊会に潜入し、事件を捜査することに。
「バチカン奇跡調査官シリーズ」第6弾!

感想・レビュー・書評

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  • 2012年6月6日読了

    もったいなくてゆっくり読んでたわけだけど、それ以上にあの物理解明部分が非常に難しかった。なんとなく…というニュアンスでしかわからない(笑)とりあえずかつての偉人達が行っていた研究が今も極秘裏に研究され、各秘密組織が取り合ってる感じでいいんだろうか?ジュリアのあの感じだと、ガルドウネ>イルミナティみたいな感じだし。
    しかし、ビル捜査官が可哀想なんだけど。ある意味であの人一般的な感覚の持ち主で、良心でもあるわけだから、彼をとりまく環境には驚愕の一言しかない。見て見ぬふりの善でも悪でもない位置が安全だという、弟の言い分もわかるしね。でも、彼はきっとFBI辞めずに、あくまでFBIの立場から平賀とロベルトを支えてくれるんじゃないかと期待している。あ、もちろんバチカンに来てくれても構わないよ!← ウオーカー博士との関係も気になるよね。博士、ビル捜査官の事気にかけてたから、今後も何か手助けしてくれたりしないだろうか。
    最後のローレンを思うと、次の巻ではローレンをめぐる何かがあって、でもジュリアに取られて、最終的に敵幹部として相対する的な雰囲気を感じてしまうのだが(笑)ローレンにはぜひ仲間側でいて貰いたいなぁ。これだけ次巻へ引きがあるから、次巻刊行は早いですよね??次はぜひ奇跡調査を交えて頂きたい。

    平賀とロベルトは通常運行(笑)
    平賀って淡白そうに見えて、何気にロベルトのこと大好きだよなと思った。その辺りが天然の反応なので面白い。降霊会でのトリックを説明する際に、ロベルトを慮ってるあたりがすごい好きだな。
    もちろん、ロベルトはそれ以上にいいオカンっていうか、平賀大好きだよね!彼は家族に恵まれなかったからこそ、平賀を弟みたいに溺愛しちゃうのかなぁ?そんなイケメンなロベルト大好きだよ!!

  • シリーズ六冊目。今回は奇跡調査官っぽかったか。そこら辺の相変わらずな蘊蓄はさておき。ロベルトさんの食に対する飽くなき美意識がやけにクローズアップされてましたな。アメリカ飯の描写…(笑)そして、平賀君の『ロベルトをいぢめるな!』からのエンジン全開っぷりがカワユかった。こんなんだとジュリアさんのロベルト嘘つき発言を腐的に勘繰りたくなっちゃうじゃないか。そんなわけで、腐った眼からも次巻、楽しみにしております。

  • いよいよクライマックスに向かって動き出すぞ・・・ってところで終わり。そろそろ役者も揃ってきたようなので、次回あたりでシリーズ完了か?
    ローレンは?ビルは?これからどうなるのか、と期待を持たせたまま。ある意味でうまい終わらせ方。
    後半の物理的な説明文は冗長。著者が知っている知識を並べ立てて「どうだぁ~」と自慢されているような感じ。それを除けば、ストーリーも展開も良く、面白く読める。

  • 面白かったけどトリック難解すぎてついていけなかった。。。ブラックホールにのみこまれたおじさんはどうなったのさ。。。

    そして最後に爆弾2つくらいぶち込まれた。
    ビル家族の話は背筋が凍る。。。

    2023.3.3
    30

  • 謎解きがよくわからなかった。結局、ブラックホールは現実的に可能なんでしょうか…。前作から謎解きに無理がある気がします。面白いんですけどね。最後は、ビルの家族の裏についてゾッとしました。そしてローレン気になる…。

  • 生徒の寄贈本。面白いと読んでいくと最後の方は急展開になり、伏線も分かりづらかった。シリーズなのでこれだけ読んでも面白さは半減のようだ。蔵書にしますが。

  • ついにプラズマクラスの説明で完結させた…。
    ビルが四面楚歌すぎて可哀想。
    次巻はローレンへの期待が高まる。

  • 平賀とロベルトは、FBI捜査官のビルと共に、レイセオンのゴーストハウスに潜入する。
    そこは、秘密の降霊会が開かれる場所と言いながら、物理学の粋を集めた怪しげな実験施設だった。

    しかし、後半に平賀が語る物理学の理論の難しいことといったら!

    これ以外は、スピーディーな展開で、迷宮探索的な要素もあり、ロベルトのピンチを救う平賀、ジュリア神父の介入、ビルの家族の驚愕の真実など、読みどころ満載であった。

    表紙は、誰かと思えばビルだった。
    イメージとかなり違うのだが…。
    だって、四階から飛び降りたロベルトを受け止められるというのだから、かなりの体格では?
    あと、アメフトのセンターバックをしていたという記述があったが、アメフトにそういうポジションはあっただろうか?
    アメフトに詳しいわけではないので自信はないのだが。

  • バチ官シリーズはウンチクが盛りだくさんですが、特に今回は盛り込んできましたね。第六章のラプラスの悪魔ではほとんどがウンチク語りでまったくチンプンカンプンです。物理は専攻していなかったので一ミリも理解出来なく、ほとんど飛ばして読みました。
    説明文も文体が固く、作者自身が理解していないからでしょうかね? もっと化学や物理に明るくない素人にも分かりやすく書いてもらいたいです。
    今回の事件で風呂敷がさらに大きくなり、そういったウンチクが多くなることは容易に想像がつきます。どんどん大きくなって、どう物語りをまとめていくのか気になります。
    楽しめる作品なら別にいいのですが、ある程度のウンチクの分かりやすさも大切だと思うんです。切実に。

    ああ、でも本当にローレンどうなっちゃうのか、次巻の展開がすっごい気になる終わり方。ビルもこれから受難に巻き込まれていきそうですし、魅力的な登場人物が沢山出てきました。
    続きが読みたい、その欲求が心の底からわき上がります。そう思える本には今までに出会ったことのないので、ドキドキが止まらないのがこの作品の良いところでしょうか。
    ときにこの小説ホラー?
    ミステリー要素の方が濃厚でホラー要素が見当たらないのですが。

  • 平賀が「スパコン」って言ったのが引っ掛かった。
    彼なら「スーパーコンピューター」って言いそうだから。
    てゆか次はいつ出るの?

  • シリーズ最新刊。
    ロベルト活躍でお気に入りです。

  • 奇跡調査官シリーズ、今回は奇跡調査ではなくFBIへの捜査協力をする。最後のネタ晴らしはかなり無理があるように私は感じたが、まあ、フィクションだし楽しめたのでよかった。それよりも、ビル・サスキンスの実家の件が衝撃的、今後、どうシリーズに影響するのかしないのか楽しみ。

  • どんどんとっぴょうしもなくなっているような気が。

  • アメリカの政財界御用達の降霊会から広がる、トンデモ科学な超常現象と陰謀論に今回もワクワク。
    ロベルト平賀コンビの互いへの信頼感と思いやりに萌えつつ(この巻は特に平賀からロベルトへの想いが凄くてニヤニヤした)、いつの間にかすっかりレギュラー化したFBI捜査官ビルくんの真っ直ぐさと受難ぷりに胸が痛くなりました。
    そして次巻への伏線をがっつり張ったラストに期待を禁じ得ません。その前に読み返そう!

  • キャラ萌えはするけどストーリー的にはさほどなのです(笑)

  • 今回も凄いスケールで話が進んで行きましたね・・・

    平賀のターンが多いんだろうなと思いつつ読んでいましたが、平賀の説明は全体の3割も理解できなかった気がします(笑)

    むしろビルさんが読者を代表してくれる役割で本当に良かった!
    でもサスキンス家にも何かあるんだろうなと思っていたら・・・ラストに衝撃が。


    ドSっぷりを発揮するジュリア司祭も出てきたり(笑)
    天使の笑みと悪魔の笑みを使い分ける人なかなかいない。

    平賀のターンだけでなく、ロベルトもかなり活躍して良かった!最後の最後にも2828する展開が・・・
    平賀、大天使から救世主へ。

    前回同様、ラストがクライマックス過ぎて涙が出ましたw
    次はローレンきますよね!ね!
    ちゃんと戻ってきてくれる事を主に願います。

    このシリーズは早くも期待してしまいます。
    期待の☆4つ。

  • 今巻はアメリカが舞台の、オカルトがいつの間にか陰謀系になってるよーという話。
    相変わらずトンデモネタなんだけど、ここまで開き直ってぶっとんでると、こっちも開き直って楽しく読める。
    いやでも藤木さんのことだから、全て想像の産物ってことはないんだろうなあ。ちゃんと怪しいながらも資料は当たってるんだろう。参考文献書いてあるしね。
    「こういうトンデモ説があるんだけど、どうよ!」と、面白がって紹介してるというかw
    今巻は物理化学系の話が多かったので、半分理解できたかどうかも怪しいけどね^^;
    どうやら文系らしいサスキンス捜査官に、実に親しみを感じました。

    ところでこのシリーズ、オビによると累計55万部ですってよ!
    すげーなー! 数字をどこまで信用すべきかはアレですが、少なくとも藤木さんがとうとうブレイクしたんだっつーことだ!
    長年愛読してきたマニアックな作家さんがブレイクするのはもちろん嬉しいのですが……個人的に言わせていただくと、朱雀十五シリーズの方が好きなんです!
    ここ数年、こっちのシリーズばっかりバンバン出て、朱雀シリーズ出てなくないですか(T∇T)
    いやこっちも面白いんだけどさ……

  • シリーズを読み進めている途中。
    途中から「これサスキンス一家がやばかったらどうするんだ?」って思って不安に思っていたので、終盤の展開に「やっぱりな…」となりつつ、エピローグの兄弟のやりとりにゾッとした。ビル…頑張れ…。
    マリニ―議員やニック司祭の死という調査のそもそもの発端、解決すべき事件、絡んでいる過去、の調査自体はさくさく進むので、「背後に蠢いてるヤバいものは一体何か?」「で、その仕組みは??」が気になるのと相まって読みやすい。

  • 凄い練られている作品だなぁ……と改めて感じました。
    でも数字に弱いので、そこ関連はかなりさらーっと読んだ場面もあり(>д<*)スミマセン!
    この巻では各々のファインプレーよりも団結したプレーが目立っていて、久々な感覚でした。
    次から次へと気になることを残してくれるシリーズなので、続きも楽しみ!!!

  •  巻を増すにつれ、トンデモトリックレベルが跳ね上がっている……ついにSFの領域にまで足を踏み入れてきた……。それにしてもこのシリーズ、「超常現象を科学的に解明する」ための、筆者の発想の数々には感服します。
     話も終盤にさしかかってから矢継ぎ早に奇跡のタネが明かされていくのは毎度のことですが、なぜこうも急ぎ足にななってしまうのか……今作はラストで新しい展開もありますが、そのあたりもバタバタの中に紛れてしまって少々残念でした。そして暗号全文の種明かしはないの……?(汗)

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著者プロフィール

大阪府出身。1998年『陀吉尼の紡ぐ糸』でデビュー。ミステリーや伝奇など、多岐にわたるジャンルで活躍する。「バチカン奇跡調査官」シリーズは累計140万部を突破するヒットとなり、アニメ化もされた。他の著書に「朱雀十五」シリーズ、「陰陽師 鬼一法眼」シリーズ、『太古の血脈』など多数。

「2022年 『バチカン奇跡調査官 秘密の花園』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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