妖奇庵夜話 人魚を喰らう者 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 949
感想 : 71
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041013298

感想・レビュー・書評

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  • エリザーベト・バートリという大ヒントが序盤からでることで、「若い女の血を飲む女」の話だと見せながら途中で「男の血を飲む男」の話にスイッチしていくのはなかなか面白かった。若干疑問なのが、この作者、あまり屈託のない女性に関心がないのだろうか。嫉妬深い陰気臭い女性キャラクターが多く、やや描写に物足りなさを感じる。ウロさんなど、男性の描写が面白いだけに……余計に目立つ気がした。

  • 面白かった~、と読み終わってから2巻を読まずに3巻を読んでしまったことに気づいた~苦笑

  • やはりこの著者は文章を巧みに扱い、物語を創る
    回想やレコーダーへの録音
    脇坂以外が一人称で話が進んでいるときは重要ポイントだから気が抜けない
    いつになく物語のスピード感があり、すんでのところで伊織が青目の犠牲にならずにすんだり、伊織と鱗田の行動の裏で、脇坂や夷が事件に対峙していたり、緊迫感があった
    珍しく伊織と鱗田コンビで動き、脇坂が活躍するのも新たな一面だった

    被害者の孫たちも祖父が過去起こした事件が引き金となっていることを知り、関係性は以前のままではいられないだろうな、と
    青目の手引きがすべてうまくいけばいいと思わないけれど、洋はうかばれたのだろうかと考えてしまう

    今回はおでんのちくわぶで言い争う伊織と夷が微笑ましい
    脇坂やマメのほんわかした会話が少ない今作だったので、1番の和やかな場面だったかと

    青目が事件を起こすのは伊織を巻き込むため、、、青目の執着が怖い
    伊織は家族と穏やかに暮らしたいだけなのに、引き摺り出される
    いわば脇坂や鱗田も利用されてると言っていい
    前作が家族愛ある話だっただけに、今回の読後感はモヤモヤが残る終わり方だった

  • シリーズ三作目。今回は《人魚》の話。
    犯人の犯行に及んだ動機に、やるせない気持ちでいっぱいになる。
    巻末で明かされた洗足と青目の関係には驚愕した。

  • 妖人であるが種族は違う被害者。
    背中を押されなければ実際に行動に移し事件に関連した者は少なかったろうが、またしても悪魔の囁きが人を増やしたよな。
    曖昧な種族登録や偽物が出回るぐらいなら、最初から登録の項目に追加しなければ良かったのでは。

  • 面白かった。脇坂さんの刑事としての成長が感じられた。マメくんは相変わらずかわいい。
    ただ青目が好きになれない。好きな悪役もたくさんいるけれど、粘着質というか、、裏で悪事に手を引く人はどうしても好きになれない。他の作品でも、悪役だけど過去に色々あったからとか言われてもあんまり納得できないタイプなので…。最後どうなるのか楽しみだけど、あんまり救いのない感じになればいい気もする。(ファンの方すみません)これからこの印象が覆るかもしれないけど。
    青目、一巻ではそこまででもなかった(犯罪にならないギリギリを攻めてる感じだった)のにだんだん犯罪色が強くなってきたのは何故なんだろう。

  • 妖人という人種を設定したことで人の業を上手く表現している作品だと思います
    実は次の作品も読み終わるところなのですが、次の作品は更にいいものに仕上がっています

  • 単行本だとやまねあやのさんイラストだったのがホラー文庫では中村明日美子さんになってる
    どちらも好きだけどな〜

  • 2019/6/3
    このシリーズ忘れてた。
    忘れてる間に同じような設定のを何冊か読んだけど、やっぱりこの人は文章が上手やなと改めて思った。
    いつもおバカ扱いされてる脇坂君だけどホントにダメな訳ではないのね。
    また続き読みましょう。

  • ヒトではない遺伝子を持つ妖人に纏わるミステリ第3作。面白かった。けど、ミステリとして話が良く出来ているので、逆に妖人設定が要らないように感じてしまったのがやや勿体無いかも。

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著者プロフィール

東京都出身。おもにライトノベルにて活躍する気鋭。代表作は「カブキブ!」シリーズ、「魚住くん」シリーズ(角川文庫)、「妖き庵夜話」シリーズ(角川ホラー文庫)、「宮廷神官物語」シリーズ(角川書店ビーンズ文庫)など。榎田尤利名義でも著書多数。

「2023年 『妖奇庵夜話 千の波 万の波』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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