妖奇庵夜話 人魚を喰らう者 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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感想 : 70
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041013298

感想・レビュー・書評

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  • 人魚をめぐる事件。 人魚を食べると不老不死。アンチエイジングは興味ありますが、だからといって食べたくないな。
    脇坂と夷のお見合いパーティ潜入捜査。夷さん素敵。新キャラ甲籐はちょっと苦手やな。空気よめよ、おいってなる。
    そして、脇坂、今回大活躍です。
    最後は衝撃的な発言で終わって、きになるぅ。

  • 2017.1.3 読了
    2017-1

  • 文庫本できたー!!!
    過去二冊は(単行本が)図書館の蔵書にあって、新刊の蔵書がないからリクエストをしたのも前述の通り。

    単行本は表紙が若干・・・借りにくい・・・ので、リクエストするのも若干勇気がいったのだけど、文庫できた。

    なんで、文庫? と、思ったけど、巻末を見ると「書き下ろし」と、書いてあるので、ついに文庫のみになったのか!
    どっちでもいいけど、文庫のほうが刊行ペースが早いイメージがあるので、ぜひお願いしたい。
    しかも角川ホラー文庫やった。そっか、ホラーか、と、思うと、すべてに納得。笑


    ぜひ続きをお願いしたい・・・!

    そのくらい、面白かった。
    世界観も散々説明したし、出る主要キャラも(バックグラウンド含め)大概揃って、いよいよ本題に入っていく感じ。
    今回はラストシーンの、脇坂くんと伊織さんの茶室がすごかった!!
    そこで語られた伊織と青目の関係とか

    「ここで、終わるかー!!」

    ちゅう感じ。
    でも、ここで終わるってことはこの先もまだ話が続くってことなので、逆にほくほく。
    だよね、これからだよね、さあ早く続きをくれ! ちゅう具合。

    まだ刊行されてもいないので、しょうがないから著者の別シリーズをどんどん読んでいこう。

    妖怪としての人魚の話は違うところでも読んだ気がする。
    河童といい、人魚といい、水に関係する妖怪の話は苦手やなー。(^^ゞ
    まだ山のほうがいいや。

    登場人物も多いし、相関図もややこしいのにするする読めるのがいい。
    相変わらず妖琦庵での家族会話は面白いし、今回は芳彦さんの出番が多かったのも、よかったな! 伊織さんとの絡みとか、なんかこんな関係なの!? と、ニヤニヤしたわ。
    あと、脇坂くんもすごい活躍してたし。

    そのぶん、ウロさんとマメくんがサポート役に徹してたけど、要所要所で語られる彼らの心境が篤かったり意味深だったりするので、この人たちも平坦な道を来たわけじゃないよね、と、思える。
    だから、言動がたしょうクールでも許せるのよ・・・。
    そうなの・・・。こういうところが、ちょっと足りないのよ・・・(と、いうか、読みとれないのよ・・・)@「キノの旅」


    今回、グサリと刺さったのは、脇坂姉の「女友達をやたら褒める女は信用できない」ちゅう言でした。

    嫉妬を隠すために他人を褒めるとか、やるわ。
    やる・・・。やってる・・・。

    褒めることが必ずしも嫉妬ではないけど、嫉妬を隠すために褒めることは、ある。
    褒めて、この人はもう私にはかなわないのだと自分に言い聞かせようとするみたいな。


    でも、そういう負の感情と「正面から向き合う」ことと、負の感情を他人にぶつけることはイコールでもないと思う。

    自分自身は向き合う必要もあるけど、それをどう表現するかは、やっぱり器によるよね。
    向き合うためには、吐き出なあかんし。
    あっちこっちで吐き出すわけにはいかないから、信用のおける友だちに吐露するっていうのが一番いい発散方法かもしれないね!


    おバカキャラといわれ続けてる脇坂くんが、ほんまの意味の馬鹿ではないことはみんな知ってる。
    ほんで、馬鹿だ馬鹿だというのはあたしなんだから、お前は自分で自分を馬鹿と言わなくていいと伊織さんが言った。

    ああー、なるほどなー、と、思った。

    私にも、私を馬鹿だ馬鹿だという人がいるよ(いい意味で)。
    だから私も、自分で自分を馬鹿っていわなくていいのかもしれない。
    なんとなく、そう思った。


    ■■■■


    ■インバネスコート

    インバネス(Inverness)▼スコットランド、ハイランドの州都で、ネス川河口に位置する港市としてハイランド地方の交通の要衝でもある。「インバネスコート」は、一八五〇年代にこの地で考案されたとされる、主として一八六〇年から第一次世界大戦期まで製造されていた男性用コート。袖がなく、取り外しができる長くゆったりしたケープが付いている。このコートを着こなしている最も有名な人物は、探偵小説の主人公シャーロック・ホームズ。


    ■ぬるまってきた

    温まる
    読み方:ぬるまる

    「温む」に同じ。湯水の温度が下がって、あるいは上がって、温い状態になるさま。


    >ぬるくなる、とかならともかく、「ぬるまる」なんて動詞があるとは、知らなかった・・・。(;^ω^)

  • シリーズ3作目。今回は「人魚」で…。脇坂君成長してんな…ウロさんも今回出番多くて嬉しい。新たな登場人物が増え、明かされる洗足先生と青目の関係…続きが気になる。

  • 大好きシリーズ。
    ぞくっとくる気になりすぎる終わり方。
    早く続巻を買わなくては。

  • 妖キ庵シリーズ3作目。


    今回は『人魚』でした。
    所謂、伝説や昔話に出てくる「人魚」と、
    妖人「人魚」は違うという件がちょっとややこしかったです。


    そしてやっぱり、ちょっと切ない。

    このシリーズは、同じ妖怪物を扱っていても、
    ライトノベルと違ってワントーン暗めなのがいいです。
    伊織さんの周囲もそうですし、
    事件の関係者たちにしても、
    垣間見える生活(人生)に思わず同情します。


    最後の最後に伊織さんが爆弾発言をかましてくれました。
    事件の顛末の余韻を吹き飛ばすインパクトでした。
    妖人DNAも奥が深い・・・。


    本編冒頭のお雑煮論争とか、
    特典付録コミックペーパーのお汁粉論争とか、
    ほっこり、ちょっと笑えます。
    でも、夷さんのビジュアルは私のイメージと違ってたなぁ。

  • シリーズ第3弾、今回の妖人は『人魚』そして脇坂くんが頑張っています。彼も成長してます。古く閉ざされた島、そこで語られる人魚にまつわる話。怪しい雰囲気の中で人間の不安、恐怖、そして欲望が絡まり合う… 事件が進むに連れてちらつく青目の影… 毎回言いますが、面白かった! 最後に落とされた先生の発言で更に続きが楽しみに!

  • 今回も面白かった。妖奇庵第3弾。
    安心して「今回も面白い」と読めてうれしい限り。甲藤がうっとしいけど、新たなキャラとして定着するんだろうな。うーむ。

  • シリーズ3作目。

    人魚をめぐる事件ですが、根底には悲しくやるせない思いが潜んでいました。
    不老不死、アンチエイジングは錬金術同様魔物です。
    シリーズ通して、誰の視点で語られているのか謎のモノローグが織り交ぜられていて、推理心をそそられます。

    本筋意外での今回の私的見どころは、やっぱり脇坂と夷のお見合いパーティ潜入捜査でしょうか。脇坂の女子力の高さと夷の読みの甘さに受けました…!
    ここで新たに登場した甲籐にも注目です。最初はあまりの図々しさに何こいつ?と思っちゃったんですが、無神経で空気読まなくて図太いところはスゴイの一言ですw
    でも、さすがに伊織さまにはかないません。彼は新たなメンバーになるんですね。
    そして、脇坂が伊織にバカと言われながらも今回の事件を通して確実に刑事として成長していました。今後も楽しみです。伊織が脇坂にキツイのも彼を見込んでのことですよね…?

    そして今回衝撃の事実が判明!…驚きました。

    お雑煮とおでんの大人げない戦いも面白かったです。描き下ろしコミックペーパーではぜんざい抗争勃発www
    ツボでした。

  • 安定のおもしろさ
    どんどん物語に引き込まれていく

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著者プロフィール

東京都出身。おもにライトノベルにて活躍する気鋭。代表作は「カブキブ!」シリーズ、「魚住くん」シリーズ(角川文庫)、「妖き庵夜話」シリーズ(角川ホラー文庫)、「宮廷神官物語」シリーズ(角川書店ビーンズ文庫)など。榎田尤利名義でも著書多数。

「2023年 『妖奇庵夜話 千の波 万の波』 で使われていた紹介文から引用しています。」

榎田ユウリの作品

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