新訳 思い出のマーニー (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041020715

感想・レビュー・書評

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  • i think, she is just an awkward cuss(contrary person). and me too. story is difficult but have some chronicle in back.

  • 読みやすかった。海外の話の方がリアリティあるよね。映画は無理に日本にしてたし…。

  • 映画鑑賞後に読了。マーニーの正体が、なんとなく府に落ちなかったから…というのは百合視点だからなのかもしれない。

    映画を見終わった後も、原作を読んだ後も、なんとなく寂しさが拭えない。
    だって結局マーニーは死んでしまったんですもの。
    アンナが主役なのだから、アンナの気持ちの描写がメインなのはわかる。だから尚更マーニーの気持ちはどうだったのが、想像してしまうね。


    「外側」か「内側」か、という世界の見方があって、アンナはずっと外側にいた。
    マーニーは特別な女の子。結末を知ればそう、確かに特別な女の子だった。もともと内側の人だから、自然とアンナと仲良くなったんじゃないのかな?
    リンジー一家も、ギリーも、マーニーという共通点で結ばれてる中の人たちだ。
    物語ではサンドラや、元の学校の子たちとのその後の話は書かれていない。その人たちの"輪"を前にしたら、やっぱりアンナは外側の人間なのだろうか。ただ戻れる場所があるから、もはやそんな事を気にはしないと思うけど…。

    こんな考えは捻くれてるのかしら。

  • ジブリの劇場版を見た後、原作にも触れてみる。

    映画では舞台が日本に変更されたため、後半のナイスギミックがいくつか撤去されてしまったのが勿体無いなぁ~と思った。
    「マーニー」というのが、実は愛称だということも原作を読まないと分からないし、映画だとさやかだけに凝縮されていた、アンナと実世界との触れ合いも、ひとつの家族を通じて細かく描かれている。

    ということで、映画が気に入った方には、一読を超絶オススメします!

  •  アンナという少女が病気療養で移った先でマーニーという少女と出会い、不思議な経験をする物語。最初からアンナが周りのこども、大人になじめず、なじめないことで感情をおもてに出さず誰に対しても「ふつうのかお」をしてやりすごすようになってしまう。そのあたりの描写はとてもやりきれない。

    生活の場所を移してマーニーに出会ってからははじめて友達に出会えた喜びの描写にかわる。しかしその描写はどこか不自然で、マーニーが急に消えてしまったり、急にあらわれたりする。しまいにはマーニーとけんかのようなことになってしまう。

     物語をとおしてアンナの孤立が描かれている。マーニーをはじめ、まわりの人とコミュニケーションがとれるようになっていく過程においても、それが幻のような、はかなく崩れ去ってしまうような印象を与える。

     最後はマーニーがアンナのおばあさんだったことが明かされる。それが本当だとすると、アンナが同年代の少女としてのマーニーと出会い、唯一楽しいと思えた時間は幻だったのだろうか。

  • 風景等の表現が美しいです。(なるほど、作者はイラストレーターでもあったのですね)
    ふわりとした中に少しミステリアスな雰囲気?で引き込まれていきます。
    最後に過去と現在がつながり、清算されて、夢のような淡い色の世界がくっきりと輪郭を持ち、晴れ晴れとした気持ちになりました。

  • 愛すること、愛されることを求めた2人。最後の話が繋がっていく様はなんともいえない。

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著者プロフィール

1910年-1988年。イギリス、ハムステッド・ガーデン・サバーブで子ども時代をすごす。主な作品に、『くまのテディ・ロビンソン』シリーズがある。

「2014年 『思い出のマーニー 徳間アニメ絵本35』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ジョーン・G・ロビンソンの作品

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