一房の葡萄 (角川文庫クラシックス)

著者 : 有島武郎
  • 角川書店 (1952年3月15日発売)
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  • レビュー :20
  • Amazon.co.jp ・本 (121ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041029053

一房の葡萄 (角川文庫クラシックス)の感想・レビュー・書評

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  • 随分マセた子どもだったようである、初めて読んだのは6歳のころで、小学校3年生のはじめての読書感想文は「一房の葡萄」だったのです…。最早何を書いたんだか記憶にありませんが。
    只、当時は「書かれている出来事」だけに注目しておりましたが、もう少し年齢を重ねると文体の美しさにも気付かされますね。
    一番印象に残っているのは掲題の「一房の葡萄」ですが、罪を犯した少年に苦味が含まれつつも温かいのは、主人公その人が有島武郎だったからですね。
    ヘルマンヘッセの「少年の日の思い出」(=「クジャクヤママユ」)を連想します。

  • 配置場所:摂枚文庫本
    請求記号:913.8||A
    資料ID:95970316

  • 童話集。日本語がやさしい。
    易しいじゃなくて、優しくてあたたかい。

  • 死や盗み、エゴなど、童話ではなかなか取り上げないようなテーマが深く掘り下げられている。
    「火事とポチ」に幼い頃の自分を見つけ、自己嫌悪に陥った。

  • 童話と言いながら、解説を読むと自殺の直前に書かれたものとあると、その影がなんとなく見え隠れしているような気がしてならない。

  • 童話にカテゴライズされるようだが、子供を題材とした短編の趣を感じた。登場人物に向けられる眼差しは温かく繊細。
    (2012.1)

  • 有島武郎は芥川と並んで、童話もうまい。中勘助のような文体を想起させる童話集だ。僕が高校3年生の時、「神奈川と文学」という授業を取っていて、有島が神奈川の出身だということで、その時に出会った作品。表題作である『一房の葡萄』を読んで、「おおお・・・いやぁ、言葉遣いがキレイだなぁ・・・」と、しみじみ思った。有島はこれらの童話を通じて、子どもたちに、子どもだからこそ、教えておかなければいけない「やってはいけないこと」を教示しているように思う。それは、読めば何となくでも分かると思う。この辺りが芥川の童話と異なる点でもある。

  • 有島武郎の童話八篇を収録した本。
    どの作品もすごく面白く、心が温かくなった。中でも「火事とポチ」は犬嫌いの僕ですら読んでてちょっとうるっときた。本を読み終わった後に小学校の教員免許が欲しくなった。
    「真夏の夢」だけちょっと作風が違うなと思ったら、ストリンドベルヒという作家の作品の翻訳らしく、自分の勘が当たったことが嬉しかった。

  • エゴイズムの醜さが作品から伝わってきました。美しい文体も素晴らしい

  • 有島の童話のほとんどすべてが、彼の自殺の前年と前々年に書かれたという事実は注目に値する。彼の自殺の原因としてh何よりも文学上の行き詰まりが考えられますが、これはそれまでの彼の文学の基調をなしていた隣人愛の精神ではどうしても解決できない社会問題にぶつかったことによっています。

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