倒れるときは前のめり

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041036433

感想・レビュー・書評

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  • 344ページ
    4月2日〜4月3日

    有川浩、初のエッセイ集。『書くこと、読むこと、生きること』『この本大好き!』『映画も黙っちゃいられない』『いとしい人、場所、ものごと』『ふるさと高知』『特別収録小説』

    有川さんの考え方や好きなものがわかって、なんだか幸せ。高知愛も溢れていて、観光地としてトイレの話は印象的。

  • 普段小説ばかり読むので、エッセイは個人的に新鮮でした。短い文章からでも人柄が漂ってくると気づかされて、他の作家さんのエッセイもぜひ読んでみたくなりました。
    文章から伝わってくる、有川さんの第一印象としては「強い」の一言です。誰に取り繕う訳でもない、歯に衣着せない文章から有川さんの人柄が感じられました。芯が強くて、自分の意見をしっかりと持っている女性なのだなと感じました。
    ぶっきらぼうな言葉遣いが否めず、好き嫌いがはっきりと分かれてしまいそうという印象を受けましたが、そんな有川さんが羨ましくもあります。
    収録されている「彼の本棚」、「ゆず、香る」の二編は登場人物達の淡い心の動きを短いながらに感じられる作品で面白かったです。

  • これが初エッセイとは、意外。

    ブログやツイッターでも感じたが、主義主張をはっきりと強く公言する方。
    日常をつづった随筆ではなく、確固たるスタンスの元、自らの考えを伝えよう、という強い意志を感じる文章たち。

    ファンとしては、「自作解説 in 2006」がうれしい。

  • 有川浩、初のエッセイ集。
    過去から現在に至るまで、各所で発表されたエッセイを
    ジャンル別にまとめたもの。ラストの1本及び各エッセイ
    の文末コメントが書き下ろし。

    エッセイというのは非常に厄介なジャンル。好きな小説家
    の書くエッセイはお気に入りになっても良さそうなモノだ
    が、残念ながら全てに当てはまるワケでは無い。この作品
    はその典型で、単体ではかなりグッと来る文章もあるには
    あるのだが、まとめられると少々ハナに付く。

    おそらく、ここ最近の有川作品に少しばかり納得いかない
    感があったので、先入観的なモノが邪魔してるんだろうな
    ぁ、とか思っていたのだが・・・。

    同時掲載されていた未収録作品「彼の本棚」と、久々に
    積読することになった「ゆず、香る」が殊の外良かった。
    「本棚」では短編内で巧妙に計算された甘酸っぱさでニヤ
    ニヤ出来たし、「ゆず」の醸し出す清涼感は最初に
    「ホッと文庫」で読んだ時と全く変わらない。この2本で
    充分に元は取った気がする。

    考えてみれば、僕の恋愛小説に対するアレルギー・・・とい
    うか、小っ恥ずかしさを、見事に抜いてくれたのは有川浩
    その人。出来ることなら、本棚みたいな作品をもっと読み
    たいのだが・・・。

    文中で本人が「あまり望むな!」と言ってるので、ちょっ
    と恐縮しちゃうのだが、出来れば「小説」を年2本くらい
    読みたいです!>有川センセ。
    ・・・ファンはそろそろ禁断症状出ちゃうぞ、マジで。

  • 長年のエッセイをまとめたもの

    書店をテーマパークと同じように見る観点はすごいと思いました。
    たしかに、ゆっくり書店にいる時間を作れれば面白いだろうなと感じましたが、たくさん本を買って、読んでない本が積もっていくだけだろうな…

  • ひろさんのおすすめ本、映画がたくさん!
    読んでみたいと思ったものはメモしました!

  • 有川浩さんのありのままが。

    オススメの本たくさん。読んでみたい。
    児玉清さんいい人だった…。

    観光地の偏差値は公共トイレで決まる。
    観光地として洗練されており、観光しやすく観光客に優しくリピーターの多い土地は、必ずと言っていいほどトイレがきれいです。トイレットペーパーの常備は当然。洋式、和式の両タイプがあり便器はもちろんきれい、できることなら音姫完備。
    食べると出すはセット!分かるわぁ!

    ラストに数編ある短編も素敵。

  • この方を以前のように、ただ素直に「好きな作家さんです」とは言えなくなってきた。
    でも、このエッセイを読むと「ああ、やはりこの人を好きだと思ったのは間違いないんだ」と、改めて思えた。

    有川さんの考え方は、本当にまっすぐ。まぶしいくらい。
    それが、ものによってはすごく辛辣な感じに響いてくることがあったから、その点が苦手だったのだけれど、それでも「その考え方は素敵だ」と素直に思えるところがたくさんある。

    読書感想文は勧めないという意見もよく分かる。
    私だって無理やり読ませたくない。
    この人の本紹介はとても楽しそうで、読んでみたくなる。
    こういうところから、本に触れられたらいいのに、と思う。

    一言で言うと、本当に色鮮やかな人だ。
    淡くはなく、濃い色の人だ。
    この方のいいところを、これからも素直に好きでありたい。

  • 人気作家とはいえ色々あるなーと。

    個人的に天才だと思っている有川浩のエッセイ。
    売れっ子作家が日頃何を考えているかわかる本です。

    同じ話題が重複するのがちょっと残念ですね。
    気になっているテーマなのでしょうが、同じ頁を読んでしまったかと確認して流れが悪くなります。

    最後の方に超短編小説が載ってますが、これはなかなか良いですね。

    やはりこの人の文章は読みやすく、物語にスッと入っていける。
    本人はラノベ作家と謙遜しているが、一般の文藝作家と比較しても優れた小説家だと思います。

    有川浩ファンなら一度は読んどく本だと思います。

    ユルめの本が読みたい方にオススメです。

  • 有川浩の、初エッセイ集。
    彼女の作品は、高校生のころ周りでもすごく流行っていてみんなよく読んでいました。
    最近めっきり読まなくなってしまったので…エッセイならどうかしらと。
    図書館戦争にどハマりして、植物図鑑の樹が格好良すぎてほぼ恋しかけていた頃がなつかしい。

    甘々な恋愛のイメージが強いので、勝手にご本人にもそういう先入観を抱いていたのですが、まさかこんな男前な姉御だったとは!
    ライトノベル愛、郷土愛のある素敵な方だなぁと思いました。
    同じような内容が何度もでてくるのは、もうちょっと編集どうにかならんもんかねと思いますが、その分彼女の人となりが存分伝わりました。

    小説も収録されていてお得。
    やっぱり有川浩の描く恋愛には未だにキュンキュンさせられてしまって、ある意味ひと安心。

著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

有川浩の作品

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