ジェームズ・ボンドは来ない (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 303
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041037942

感想・レビュー・書評

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  • 青春とは、その時には気付かないもので、後になって「あの時って青春だったよなぁ」と気付くものでないかと思っている。
    勝ったのかとか負けたのかとか、そりゃあ確かに結果も大事だけど、ひたすら熱くそこに立ち向かった経験は自分の財産であり宝物だ。
    熱意は人を動かす。

  • 映画007招致に奮闘する島の、その発端から結果までを描いたセミフィクション。
    事実は小説より奇なり、を再認識した。
    起承転結の面白さは小説顔負けだが、都合のよい展開と、一転して信じられないくらい儚い終わりと、かすかに残された希望と…フィクションでは、ご都合主義過ぎて楽しめないレベルだった。
    島社会の地域史として、また地方活運動の好事例として、資料的な価値の高い作品だと思う。結末は、ホントに素敵だった。
    3

  • 身近な瀬戸内が舞台という事で興味を持って読み進められた(中学生みたいな書き出しだな…)

    それにしても随分最近の出来事だったんだなと驚かされた。
    AKB発足の頃から瀬戸内芸術祭りまでリアルな時代を感じることができる

    ボンドが来たか来なかったかは結果として必要でなく、直島に生きる人達の「ステキ」が感じられた1冊だった
    今度近くに行く時は立ち寄ってみたい
    記念館まだあるのかな…

  • いや、これは面白かった(^o^

    実際にあった出来事を小説化してるので、
    あまり無責任に面白がるのもどうかとは思いましたが...

    でも、小さな島の純朴な人たちが、
    島の将来を真剣に考え、知恵を出し合って、
    まっすぐに努力してる姿は素直に感動できる。

    そのまっすぐさが空回りしたり、
    人によって「先走って」しまい、
    でも結果オーライだったり。

    盛り上がって、落とされて、仲間割れあり、
    責任の「なすりつけ合い」あり...
    全ての人間模様がギュッと濃縮されている(^ ^

    ハッピーエンドと言っていいのかよく分からない、
    「ぐだぐだの」ラストがまたリアルで良い(^ ^
    島民たちの努力とは全く関係ないところで、
    少しずつ島も進化を見せてみたり。

    「時代に流される無力感」を嘆くでもなく、
    素直に受け入れる「直島」の島民が、
    とても愛すべき人々として描かれている(^ ^

    いや〜、いろんな人にお勧めしたい面白さ(^o^
    書店で衝動買いでしたが、大当たりでした(^ ^

  • 地名が、すんでいる人々の
    個性を表していたら
    それはそれでおもしろい。
    すてきな地名がいっぱい。
    すてきな人もいっぱい。

  • そんなに感動するような話じゃないと思うのだが

  • 実話を基に書かれた小説。以前、単行本で読みました。
    → http://bukupe.com/summary/12164

  • 面白いノンフィクションのネタなのだが、松岡の文章は、少し読みにくく、全体の印象を地味にしてしまっている。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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