ハーモニー (1) (カドカワコミックス・エース)

著者 :
制作 : 伊藤計劃/Project Itoh 
  • KADOKAWA/角川書店
4.22
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本棚登録 : 193
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041040683

作品紹介・あらすじ

夭折のSF作家・伊藤計劃の小説を劇場アニメ化する「Project Itoh」と連動したコミカライズ企画。映画の設定をベースに、より原作に近いアプローチで生み出された、もうひとつの「ハーモニー」

感想・レビュー・書評

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  • ジョージオーウェルの小説のような世界。伊藤計劃の名著を漫画化。非常に面白い世界観を、綺麗な絵で見せてくれる。透明感がぴったりだ。

  • 思いやりと優しさに絞殺される社会。
    大戦の惨禍への反省から、医療用血中マイクロマシン"WatchMe"により個々人の心身の恒常を保つことで、常に心身のイレギュラーが警告されることで、戦争を抑止する生府社会。
    こんな設定を考えた伊藤計劃氏は、本物の天才と思う。
    早くに夭折されたのが悔やまれるが、若くして病魔と闘い続けた氏の経歴ならではの本作であろう。
    なお、虚淵玄氏の"Psycho-Pass"は、当作の設定をオマージュしている(本人談)。自立思考型の異常思想者(確信犯的犯罪の実行者)から摘出された脳をリンクしたバイオシステム合議で、個々人の"犯罪係数"(心身の犯罪可能性)を測定し、犯罪を抑止するとの設定。
    やはり、昨今の近未来SFミステリーに、厚生労働省は欠かせない。

  • 大好き系統SF!
    原作小説も気になる!

  •  この漫画の原作である小説は、御冷ミャハというカリスマに魅了された二人の信奉者が、その亡霊に振り回され続ける運命を描いた作品で、その運命が世界危機に直結している点が酷くセカイ系的で、これはゼロ年代に流行った言葉なんだけど、それを彷彿とさせて、ああ、00年代の息吹を感じるね、という塩梅である。脇道に逸れてしまった。
     御冷ミャハと霧彗トァンの関係はひどくメランコリックかつ甘美で、映画版ハーモニーではこれを恋愛感情と解釈してチープな演出に勤しんでいたが、そんな単純な代物ではないと僕は思うし、だからこそ、この小説は美しいのだと思う。
    で、漫画版はこの感じが巧く再現できているように思う。ハーモニーを初めて読んだ時の気持ちがじんわりと蘇ってきて、とてもよかった。
    この調子で2巻も描き切ってほしい。

  • 原作→映画→コミックの順で読了。キャラデザは映画版のままでコミカライズによって見劣りはせずに魅せる表情が印象に残る。
    物語は想定していたより進展していて下手したら次巻、長くても3巻までだろう。映画版は時間枠の為に情報を詰め込め過ぎによる過多を感じたが、コミックは雰囲気と共に巧く掬い取ってベースラインを細やかに往なして落とし込められているので読んでいて煩わしさは感じず、読み進め易い。
    あとは、今後の展開をどうするかというよりもラストをどうするかに興味がある。コミックも百合色は高めかな。

  • 今のところ原作を辿ってる。
    だから読みやすいけど、一切の色がない。
    何故か原作者の顔も見えないし、声も聞こえない。
    映画は理解が足りないと思ったけど、今度は写生かなという感じ。
    難しいなー。 伊藤計劃はやっぱり凄い。

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