片手の楽園 サクラダリセット5 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
4.05
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本棚登録 : 409
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041042090

作品紹介・あらすじ

「私を普通の女の子にすることができる?」復活した相麻菫。ケイは彼女を能力のない、咲良田の外に連れ出すことを画策する。その確証を得るため、ケイは9年間眠り続ける少女の夢の世界へ入るのだが……。

感想・レビュー・書評

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  • 苦手であることを、悪いことのように言わないで欲しい。苦手だという感情を、安易に踏みにじられたくない。(188ページ)
    .
    逃げるとか、誤魔化すとか、閉じこもるとか。
    人が必死に幸せになろうとする行為を、悪いことのように言うべきじゃない。
    弱い人間の戦い方を、頭から間違っているように、表現するべきではない。(217ページ)

  • 手に取る青い鳥は本物。
    夢の中でしか逢えない存在となると、眠れる時間に限りがあるから大変だろう。
    二人目の魔女として接触してきたが、過去を探っても些細な情報すら見つけられていないのか。

  • 正しさとは、幸せとは、孤独とは、、、
    神と悪魔の違いとは、、、
    河野先生らしさが詰め込まれた一冊。
    春崎の成長が感じられる良い展開だった。

  • 5

  • 河野裕の片手の楽園を読みました。

    咲良田を舞台にしたSF、サクラダリセットの5冊目でした。
    夢の世界を実際の咲良田の町と同様に構成する超能力をもつ少女の夢の中が今回の物語の舞台でした。

    他の登場人物もその少女の近くで眠ることによりその世界で活動することが出来ます。
    浅井ケイと春﨑美空たちはある目的を持ってその世界に入っていきます。

    前作から登場する管理局の中枢にいる浦地と索引さんは咲良田の住人たちが持っている超能力全てを消すという活動を進めています。
    この活動がどのような結末になるのか楽しみです。

    浅井ケイの超能力が記憶を全て保持するというものであることに対し、浦地の能力が記憶を消すというものであることが面白いと思いました。

  • ストーリーの構造は非常に複雑だけど、相変わらず面白い。

  • 2018/4 12冊目(通算64冊目)。生き返った相麻菫の狙いが何なのか、この時点ではまだ見えてこない。それがわからず読んでいてやきもきする。春埼が菫に対して「ケイと会わせたくない」とはっきりと主張するなど、ケイをめぐる春埼と菫のこれからの争いも見もの。管理局の浦地の企みも明らかになり結末に向けて話がどう進んでいくのだろう。続きも読んでいきたいと思う。

  • みんな、覚悟がすごい。自己分析がすごい。若いのに。
    自分とそこまで向き合うこと、しないよなぁ。気づかないふりしてた方が楽だもの。
    相手にとって何よりも価値を持つ人間になれば、何にも怯えずにいられる…
    そっか。そう追い込むか。その純粋さが眩しい。

  • サクラダリセット、シリーズ5作目。
    相麻の復活、夢楽園で生き続ける少女、演劇。
    演じる、ということについての話だったと思う。
    未来視を持っている人間にコントロールされ行動を操られているのではないか。夢から覚めさせるために演技をする。
    映画を見てから本を読んでいるので、キャスティングがぴったりなような気がしてならない。同じキャストでドラマとかやってほしい。と毎巻思う。

  • この辺りはアニメも見終わったし…と読みました。
    相麻菫が戻ってきた後の夢の世界のお話。
    アニメで一度見ているから大分情景がわかりやすいというか。これ、文章だけで読んでいたら結構リセットとか世界観とか把握しにくかったかもしれないなんて思ってしまいました。

    なるほど、一見自我が無いように思えた春埼の方がケイと共に自分が居ることを望み、菫の方がケイの想いを尊重したのだなぁという事がぼんやりわかる巻。
    やっぱり自分は相麻派だなぁ…と思いました。後、正義の味方のお姉さんはホント余計なお世話だと思ったり。正義を信じている人って本当に厄介だなぁ… でもケイの春埼の方が正しいってのはただの主観であり、他者の判断を左右するものじゃないよね(笑)

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著者プロフィール

徳島県出身。2009年に『サクラダリセット CAT,GHOST and REVOLUTION SUNDAY』で、角川スニーカー文庫よりデビュー。若者を中心に人気を博し、シリーズは7冊を数える。他著作に「つれづれ、北野坂探偵舎」シリーズ(角川文庫)、『いなくなれ、群青』(新潮文庫)に始まる「階段島」シリーズなどがある。

「2023年 『昨日星を探した言い訳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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