- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041044711
作品紹介・あらすじ
物流の雄、コンゴウ陸送経営企画部の郡司は、入社18年目にして営業部へ異動した。担当となったネット通販大手スイフトの合理的すぎる企業姿勢に反抗心を抱いた郡司は、新企画を立ち上げ打倒スイフトへと動き出す。
感想・レビュー・書評
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版元の方からいただきました。
世界最大のECスイフトと、配送大手のコンゴウによる新配送センターを舞台にした企業間の争いがメインテーマ。
読んですぐわかりますが、アマゾンとヤマトをモチーフにしている小説。
アマゾンウォッチしてる人には、わかるわーという内容。
いま、ちょうどヤマトの値上げなどがあるタイミングで、タイムリーな小説で、アマゾンという会社てどんな感じかうっすらわかる内容です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
企業のバタバタ系はやはり面白い。
力にモノを言わせる巨大企業に痛烈な一撃を加える定番ストーリーだけど、最後は、『三方よし』の商人文化がものをいうという事だね。-
経営ノウハウは失敗と成功の体験を重ねて何年もかけて身に付けていくもの。失敗したらハイさよならでは永続的な発展に繋がらないのでは?経営ノウハウは失敗と成功の体験を重ねて何年もかけて身に付けていくもの。失敗したらハイさよならでは永続的な発展に繋がらないのでは?2018/07/11
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コンゴウ陸送の郡司は営業部へ異動となり、世界的ネット通販会社スイフトの担当者となる。ただでさえ要求が厳しい中、スイフトは更に生鮮食品の販売を手がけるプランを立ち上げ、コンゴウ陸送に配送を依頼する。貨物量は増え続けても収益は改善しない状況を打破すべく、郡司らは新たな配送モデルを企画する。
アマゾンとヤマトなんだろうが、タイムリーな内容で面白かった。運送会社の知り合いと話すと、ネット通販は料金の面でクライアントに、不在/再配達などの労力の面で購買者に泣かされると話しをしていた。果たしてこの小説をアマゾンで買って、ヤマト運輸に配送してもらった人はどのぐらいいるのだろうか??? -
『三方よし』ではないビジネスは必ず破綻すると僕は思っています。
最近は、アマゾンさんで商品を検索して、近所のお店に行く様になりました。
在庫が無ければ、取り寄せてもらって。
入荷の電話を待つのが楽しみでしてね。
レビューなんか参考にするより、餅は餅屋ですよ。
お店の方とのコミュニケーションも楽しいですよ。 -
いや〜面白かった。
ちょうどヤマト運輸のニュースが毎日出ていたので本の内容とかぶってより一層面白かった!!
ちょっと残念は スタイルが池井戸潤さんてきかな 〜〜と思えてしまったところ -
スカッとする!
アマゾンとヤマト運輸をモチーフにした物流戦争の話。
今の日本はアマゾンに牛耳られて、小売り業者は苦戦してますが、
こんなビジネススキームで逆転出来たらこんなに痛快なことはない。
まー、ちょっと上手く行き過ぎなところはありますが、
それを差し引いても面白い話だと思います。
アマゾン対ヤマトって言葉にピンと来たら読む価値ありです。
かなりオススメです! -
初読みの作家さん。
あー、面白かった。通販と宅配、
自分はそんなに依存してないと思っていたけれど、
届くのに数日かかるとなると
「えー、遅い!」と思ってたかも。
今の時代を映し出した面白い作品でした。
もう、郡司さんがんばれ!!というかんじで読んでました。
堀田女史の愛社精神の無さが怖いけど気持ちいいくらいで、
最後は笑えました。
いつの時代も、
どの業種もお客様のための企業であってほしいと思います。
山根さんの関西弁が違和感あり過ぎてそこは読みづらかった。
あんな関西弁使う人いるのかしら。
例えば、「でんがな、まんがな」なんてねぇ。。。
「言うてもうといて」とかもっちゃりし過ぎ(笑)
何回も読みなおして意味がわかるという。。。
作家が関西出身でないからかなぁ。
これはいただけなかった。 -
日本の物流(クロネコヤマト)とネット通販(アマゾン)についての話。
日本の物流網はすばらしく、それと商店街など小規模店舗を連携させることでネット通販に対抗する。
アマゾンは将来的に機械化により人がいらない配送を目指す。
人口が減少していく中で、大規模投資は危険。
生鮮食品は当日配送が可能でないと難しい。逆にそれが実現できれば競争力が生まれる。 -
面白い。
但し、「ラストワンマイル」「再生巨流」のほうが面白かった。
物流の問題はどの業界でも共通した課題。ラストワンマイルがいかに重要か。そしてAmazon対策も。
コンセプチュアルデザインー概念設計書
まずは理想の姿をメンバーが共有し、現実的なものに仕上げていく。
どうしたら限りなく理想に近づけるか。メンバーが知恵を絞るために書くもの。
一方現状は
新しい仕事を始める場合、ゴールを決める前に問題を取り上げる。
これ使える。 -
少子高齢化社会、人口減少社会。そこから導かれる地方の疲弊と買物難民。
グループ百貨店の地方店撤退もネット大手の躍進も表裏一体だと本書が気づかせてくれる。従来のビジネスモデルに固執して、後塵を拝する業界に未来はない。
ただし、ネット通販が万能ではないことも本書は教えてくれる。小説ではスウィフト(Amazon)=強欲なアメリカそのもの(悪)で、コンゴウ(佐川急便)=挫けない日本人(善)という勧善懲悪の構造になっているので読後感は爽快そのもの。快哉を叫んだくらいだ。 -
世界の巨大小売企業、もしくは小売市場そのものとなってしまったAmazonを髣髴とさせる、米国ネット通販大手企業が新しいビジネス開発のターゲット市場として日本を選定する。
そして、迎え撃つのは日本の大手物流会社。
この辺の展開は、佐川急便のAmazonからの撤退を髣髴とさせる。
そして、日本の配送会社が通販会社に対して打ち出した対抗策は、ネット起業戦略への既存流通業界のネットワークの強みを活かしたビジネスモデル。
この非常に現実に考え得るビジネスモデルは、ビジネスモデル特許をとって老いたほうが良いのではないかと思うレベルの作戦。
もちろん、小説であり、登場人物はそのビジネスに都合よく動き回り最期の軽い落ちは、完全に想定の範囲内。
でも、いまのAmazonのような市場が巨大化していくことに漠とした不安感をもっている人には大変面白い作品であるし、流通、運輸に係わる人であれば、真剣に検討してよいモデルなのではないかと思った。 -
物流業界に入るにあたり読んでおいてよかった。大きなトレンドの反動に活路を見出すのはピンチの時の基本なのかもしれない。
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かなり面白かった!池井戸さんに近いな!
まあ、細かいところの話はあれかもしれんけど、話自体は納得というか、推測できるしな。今の時代をモチーフにしてて面白いわ。出版にはなかなか使えんけど、状況は近いし、色々勉強になるなこれ・・・楡さんのはじめてやけど、他よ読んでみよかな。 -
やはり、ビジネスの基本はWin-Winなんだろう。
Amazonのビジネスは果たしてWin-Winなのか?
だいぶ昔、Amazonのマーケットプレースを利用していて、そのときにトラブルに遭いました。その際のサポートセンターの対応が最悪で、それ以来、私はAmazonが嫌いで、極力使っていません。
とはいえ、Amazonギフト券などをもらったり、ゲットしたりすることもあり、やむを得ず使うこともあるのですが。
レビューの信用度は最悪ですね。
しかしながら、膨大な商品があり、バッタものを含めて、安価な商品も多数あり、送料も安かったり無料だったり。
これで商売が成り立つのか疑問に思うこともしばしばですが、自分の懐具合を考えるとついつい利用してしまいたくなるのも事実です。
そんな巨大通販会社を相手に物流会社が戦いを挑む。
Amazon嫌いの私には、とても楽しめた本ですw
この本に記載されているビジネスは実際に通用するのかも気になるところではある。
もっと、スモールビジネス、地域密着ビジネスであれば、コロナ禍の昨今、応用しているところもありそうな気はしますね。
払ってもいい金額:1,600円 -
痛快なお仕事小説。実在の会社を連想させる会社たちがたくさん出てくるので物語にとても入りやすい。今の日本でも過疎地域の買い物難民救済策としてぜひやってみたらいいのでは?と思わずにはいられない鮮やかな手腕でした。
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日本最大王手の運送会社『コンゴウ陸送』の宅配事業担当の『郡司』は、現場の不満を上司に意見し、営業へと転属させられる。
そこで目の当たりにした、最大顧客であるアメリカのネット販売最大手『スイフト』との不均衡な契約だった。物量にものを言わせ厳しいスピードと値引きを要求され、利益の出せない状況に不安を抱いた郡司は、この関係を逆手に取り起死回生の策に打って出る。
宅配業者の過酷な現状が叫ばれているが、正にそんな現状を踏まえたような話でした。
やっぱり自分だけ良い思いをしようと言うのはどこかが無理を押し付けられているということ。強みを逆手に取られた逆転劇は痛快でした。
他にも、超高齢化や過疎化と日本の問題が提起されています。本当にこんな三方が喜ぶようなシステムが確立できたら良いのに。基本、インフラ的にも災害対策としても、人は平野に集まって暮らした方が良いという考えの私でも、そう思わずにはいられなかったです。 -
物流をテーマとして、楡さんは繰り返し取り上げる。
今ここに在る危機。 -
米系の、特にIT系のビジネスのスピード感て、カリスマ性の高い創業者によるところが大きいと思うんですが、彼らが退いたその後ってどうなるんでしょうね。それでも稟議・稟議・稟議、申請・申請・申請、認可・認可・認可の日本よりはましなんでしょうか。
堀田さんはビジネスパーソンとして実にプロフェッショナルな生き様を見せてくれますね。「できる、できないじゃありません。やるんです。やれるように知恵を出すんです。」こういうタイプが日本にもっと現れる事を期待しています。 -
つまんない。この作者さ、元米企業勤務ってほんとかよ?「メイク・センス」とか(三人称は?)、「ドント・スピーク・ジャパニーズ」とか(少なくともbetter notかshould notだろ)、雰囲気英語ばっか出てきて鼻につくし、米企業が20年前のステレオタイプに描かれすぎ。「バルス」でもそうだったけどAmazon目の敵にしてる割に考証がペラペラに薄っぺらいし、物語としても喜びがない。英語出来ないって降参してる主人公的キャラの郡司もクソださい。この作者が元米企業勤務だったなら、英語くらいただのコミュニケーションの道具で、すぐ出来るのわかってると思うんだけどなあ?敵陣営にステレオタイプな悪役しか出てこないのがこの物語の底の浅さだと思う。
やめてく同僚がオフィスに置いてたのを貰って読んだ。