- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041057384
作品紹介・あらすじ
県立青嵐高校サッカー部の武井遼介は、2年に進級してもAチーム入りが叶わず、Bチームでもがいていた。県3部リーグ優勝を目標に戦う中、遼介はチームのエース・上崎響と試合中に口論となり、衝突してしまう。上崎は、サッカーに対して迷いを抱えていた。インターハイでは、スタンドで応援役にまわる遼介らBチームの部員たち。Aチームのために声を嗄らし、練習を重ねた応援歌を熱唱するが、遼介の胸には、このままでは終われない、という気持ちが強くなっていき――。
感想・レビュー・書評
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ひたむきにプレーし続けて、目指す場所にたどり着いた。もしかしたら競技サッカーに残された時間はあと少しなのかもしれない。まだ見続けたい、遼介のサッカーと成長。
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次が読みたくなるね。
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チーム一丸となり闘う。
ミスをした時に素直に認めれないからこそ、個々の力は強くとも負けてしまったのだろうな。
昇格を目の前にし頑張っていたというのに、降格という結果により何も変わらないなんて悔しいな。
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時々、思いだして泣く。
結局遼介はキャプテンとなり、自分のポジションでプレーできて終わる。きれいだ。いつもきれいに、感動的にまとめるよな。さすが。
けど、もし彼が地の底に落ちて這い上がれずもがいていたら?上崎がサッカーやめちゃったら?
物語になるのだろうか。
実際は挫折する子の方が多いのではないか。
もがいてもがいて、遼介と同じように頑張った子でも、最後まで登録してもらえず折れてしまう子の話は?
きれいすぎて、胸が痛くなる。
でも明るい道だけを運良く歩けた側から見れば、感動的でぐっとくる話だ。 -
サッカーが好きで楽しくプレーしていたが、いつしか勝つ為のサッカーを強要され、ズルさを身に付けざるを得なかった上崎。一方のリョウは、Bチームでスタメン出場出来ない事もあるが、ひたむきにサッカーに向き合っている。Aチームから降格しBチームで一緒にプレーする上崎の怠慢なプレーにリョウのサッカーに対する思いが爆発する。チーム内での変化を目指すリョウにやがてBチームのメンバーが反応していく。やがて、その勢いがAチームを脅かすまでに上り詰める。格下のリーグでの優勝を目指し、グループ昇格に手が届いたリョウ率いるBチーム。そんな大切な状況の中で大問題が発生する。しかし、Aチームの試合を応援席から応援し、自分もあの白線の向こうのピッチに立つことを誓うリョウは、やがて・・・。
サッカーの場面は、相変わらずの描写でピッチ上の選手目線、全体を俯瞰したカメラ目線、観客席からと臨場感たっぷりで楽しめる。高校生らしい、女子とのやり取りも微笑ましい。ハラハラ、ドキドキ、胸が熱くなる作品です。 -
県立青嵐高校サッカー部の武井遼介は、2年に進級してもAチーム入りが叶わず、Bチームでもがいていた。県3部リーグ優勝を目標に戦う中、遼介はチームのエース・上崎響と試合中に口論となり、衝突してしまう。上崎は、サッカーに対して迷いを抱えていた。インターハイでは、スタンドで応援役にまわる遼介らBチームの部員たち。Aチームのために声を嗄らし、練習を重ねた応援歌を熱唱するが、遼介の胸には、このままでは終われない、という気持ちが強くなっていき―。青春ど真ん中17歳、熱き高校サッカー小説。
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彼らも高2になりました。
思えば、でかくなったもんだ。
夢の限界と現実。
いまの自分にできること。
今日も彼はサッカーをする。