秘密の花園作り つれづれノート34 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.43
  • (2)
  • (10)
  • (8)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 127
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041069783

作品紹介・あらすじ

寒いあいだは相変わらず家にいて興味を感じたワークショップに参加したり、傾聴カウンセリングと名づけたセッションをやったりしていました。春になり、暖かくなって帰った宮崎で、あるハーブ園を訪問したのをきっかけに、よし!私はこれから家の庭にミニハーブガーデンを作ろう。好きな植物を植えて秘密の花園のようにしよう、と決心しました。あせらず、時間をかけて、コツコツ作りあげていきたい。新たな目標ができました。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • なんてことはない日記なんだけども、結局、新刊が出るのをなによりも楽しみにしているかも。

    あいかわらず、退屈だとかヒマとか言いながら、なにか夢中になれることをさがしているような著者、銀色さん。銀色さんは詩も書くし絵も描くし写真も撮るし文章も書くし、そういう分野でなにかやろうと思えばなんでもできるのに、そういうところで夢をさがさないところがなんだか不思議だけど。スピリチュアル的なものとか一般の人とかかわるイベント的なこととか、そして今回は「庭づくり」という方向に。そういう方向にわたしはあまり興味がないので、そういう話は正直ちょっと読み流してたけど、「なにかさがしている」ってところが、さがしつつ日々はごくたんたんと流れていく、っていうところが好きなのかも。
    年代的に、そろそろ人生の「終わり」を考えはじめることと、夢というかこれからやりたいことを考えることと、どう折り合いをつけていくのか、みたいなことを一瞬考えるような場面があって、結局、どうにかなるんだろう、みたいな感じに思っているところが、とても現実的に思えるというか、すごく共感するものがあった。なんか、終活とかいってそんなにきれいに割り切れるものじゃないんじゃないか、とかわたしは思っているので。。。。

  • 小さなスキマ時間に少しずつ読みました。ドキドキ・ワクワクする感じではないですが、友達の話しを聞いているようなふむふむ…そうだよね…って思える感じです。銀色夏生さんの感性がすきです。

  • 長男サーへの言葉。
    「大事なのは職業でなく、どういう気持ちで毎日を生きて行くかということだと思う。自分が感じる快適さを保てる環境を得られればどんな仕事でもいいのだ。」
    その後も言葉は続くが、特になりたい職業はなさそうな自分の子どもにも言ってあげたくなった。

  • 「家の庭を秘密の花園のようにしよう!」という部分に、ピクリと反応して、かなり期待して、わくわくしながら読んだわけですが・・・
    なんなのでしょう、この、エゴとプライドのハザマを激しく揺れ動いている内面の割には極めて庶民的なおばさんの日常・・・
    しかも話はなかなか「花園」部分に行かず、まったく食欲をそそらない食べものの話が続き、途中何度も心が折れそうになった。でも旅行中で読むものが他になく、頑張って読んだ。

    でも、Amazonを見ても、このブクログを見ても、かなり評価が高く、「シリーズずっと読んでいる」「大好き」という人が多いところを見ると、この一冊では分からない、くせになるような魅力がシリーズ全体にきっとあるんだろうと思う。
    批判は全部読んだ上でするべきだけど・・・この調子のものを30冊以上も読むのは私には拷問に等しいので、これでおしまい。

  • ふと、今読みたいかも。。と思って、手に取ってみた。ライブ前だったから孤独ながらも、内面を見つめ、日々を積み重ねる銀色さんの姿に励まされた。

    ぴんときた箇所は秘密メモに。

  • 宮崎の自宅でハーブガーデン作りに夢中な銀色さん。
    子育ても一段落し、近い将来、東京から宮崎に引っ越すらしい。東京に長く居すぎたわって。
    宮崎の自宅の庭をオープンにして、ちょっと立ち寄れるような憩いの場にしたいようなことを書いてたけど、ファンたちが行ってしまうのでは…。銀色さんのファンの人はそういう感じじゃいのかな。
    あと、ものすごく将棋にはまって(藤井聡太きっかけで)
    対戦をつぶさに観ている様子。お酒をつまみで幸せタイムと称して。そんなに面白いんだ。将棋かぁ。
    せっせはお金をかけずに家を建て直したいらしい。しげちゃんもまだまだ元気みたいだし、次のシリーズも楽しみ!

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

詩人・エッセイスト。作詞家としてデビュー。その後、詩人として数々のロングセラー詩集を発表。エッセイ・シリーズ「つれづれノート」が好評を得る。

「2023年 『退屈ピカリ つれづれノート43』 で使われていた紹介文から引用しています。」

銀色夏生の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×