- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041120712
作品紹介・あらすじ
高校2年生のなずなのクラスメイト鈴白くんが突然命を絶った。
彼は明るくて容姿も成績も良く、悩みがなさそうな人。だから自殺なんてしない。皆そう思っていた。
彼の悩みに気付いていたらと後悔が膨れ上がり、鈴白くんと一緒に作った思い出の砂時計に「時間を巻き戻したい」と願って眠ると、
翌朝なずなは一ヶ月前に戻っていた。あれは夢だったんだと安堵し、普通に毎日を過ごしていたが、彼はまた死を選んでしまい――。
ループする中で、なずなは鈴白くんを救えるのか?
学校では教えてくれない大切なことの全てがここにある!
何気ない毎日が愛おしくなる、勇気と希望の青春物語。
感想・レビュー・書評
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クラスメイトの自殺を止めるため、1ヶ月前にタイムリープしていくが、何をどうしても自殺を止めることができない。彼を救いたいけれど、どうしたらいいのだろうか。
主人公はクラスメイトの死を回避するためにあの手この手で彼の心の悩みを聞き出そうとする。1ヶ月という限られた時間で、人間関係を作り上げる難しさ、心の壁を破る難しさを突きつけられると同時に、必死になる主人公を応援しながら読んだ。
人間、生きていれば悩みはつきもの。人に相談したり、自分で解決したり、悩みとの向き合い方は様々だ。近しい人でも打ち明けられる悩みと、近くないからこそ打ち明けられる悩みと、悩みの種類も多種多様である。
この作品は、そういった人には言えない悩みを抱えている人、そして、人に言えない悩みを持って自殺してしまって人が身近にいる人にも優しく寄り添ってくれる。
生きていればきっといいことがあるよ、などという慰めにもならない慰めの言葉よりも、小説だからこその説得力のあるメッセージが込められていた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
感涙。
鈴白くんの自死を阻止すること3回。
4回目、薊くんと共に阻止することを決意するなずな。
「何で死んだんだ」
多くの中高生に読んでほしいなあ。現実の女子高生の気持ちをよく理解されていて、流石です。汐見夏衛さん。
#中高生 -
作者のメッセージが心に響く作品だった。
主人公は高校2年生の露草なずな。
クラスメイトの鈴白君が突然命を絶った。
勉強が出来て人望も厚かった彼が何故?
自分に何か出来たのではないかと後悔に苛まれていたなずなだったが、鈴白君と一緒に作った思い出の砂時計に願いを込めると一ヶ月前にタイムループする。
果たしてなずなは彼の自殺を止める事が出来るのか。
生きていると良い事ばかりじゃない。
人の悪意や汚れた部分を目にし絶望する事も多々あるだろう。
けれど生きていれば未来が変わる可能性もある。
今、苦しんでいる人に手に取って欲しい一冊。-
2023/06/16
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yuto0410さん、はじめまして。
ご質問の意味が良くわからないのですが、「ブクログ 使い方」などで検索されてはいかがでしょうか?
あ...yuto0410さん、はじめまして。
ご質問の意味が良くわからないのですが、「ブクログ 使い方」などで検索されてはいかがでしょうか?
あと、ブクログ内にも「サポート」がありますので、そちらでお調べください。2023/06/16
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記録用
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これも設定ありきな感じがしたけど前読んだものよりはしっかりと描かれていたように思う。特徴的な比喩やどんでん返しなど驚くような何かがあるかと言われると特にないので読書体験としてこの作者の作品は単調になりやすいのかもしれない。