シュレディンガーの容疑者 学者警部・葵野数則 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041134061

作品紹介・あらすじ

警視庁に新設された精鋭部隊「高度科学犯罪対策班」(通称・科対班)の一員となった大村珠緒。容姿端麗だが、数学を愛してやまない元学者の警部・葵野数則にとタッグを組むも、その変人ぶりに振り回される日々を送っていた。ある日、埼玉県にある川口駅で毒ガスが撒かれる事件を皮切りに、関東全域をターゲットにした連続テロが始まる。「七つの兵器を仕掛けさせてもらった。特に最終日には、サトゥルヌス神を喜ばしめる大量の遺体が届けられるだろう」。大手出版社に届いた犯行声明は、「土星23事件」の首謀者「土星人」からのもので……。珠緒と葵野は、連続テロ<サートゥルナーリヤ祭>を食い止めることができるのか?

感想・レビュー・書評

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  • 前回からの続きで、道化師との攻防はあるものの土星グループはまだまだ暗躍しそうな終わり方です。
    前半に公安との共同の描写があるものの、あまり今回の事件には関わりが少ないので、次回以降でいきてくるのかなーと期待します。

    小学生も巻き込むのは事実を知った時の心的ストレスを考えるとかわいそうですが、安易にお金をもらえることに慣れてしまうのはこわいですね。

  • 最初の事件以外は毒ガステロに関わる長めの話。
    最初の事件はどうしても脳内に「はなて、こころにきざんだゆめを……」という歌がエンドレスリピートされたが、それはさておき。

    毒ガステロの方は、色々情報は集まってくるのに犯人にたどり着けないのも不気味だったし、たどり着けたところで最後のテロを阻止できたと思えないのも不気味だったし、実際そうだったしで、常に不穏さ・不安感との闘い。
    読んでいて先が気になって仕方がなかった。
    テロの順番の謎も二段構えで面白かった(というのはネタ的には不謹慎か?)

    ただあれだけ大規模な毒ガステロ事件も「土星23事件」のほんの一部なんだなと思うと、事件はまだまだ続きそう。
    奥が深い。

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著者プロフィール

1992(平成4)年生まれ。三重県津市出身。東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。第22回スニーカー大賞・特別賞を受賞し、デビュー。将棋アマチュア二段。

「2023年 『シュレディンガーの容疑者 学者警部・葵野数則』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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