彼らは世界にはなればなれに立っている (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.57
  • (12)
  • (26)
  • (21)
  • (7)
  • (2)
本棚登録 : 427
感想 : 29
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041138625

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2024-01-05
    こう来たか…ミステリかと読み始め、今とは異なる架空の街でのファンタジーかと思いきや、ガッツリイマココを寓意した風刺小説。
    この小説が炭鉱のカナリアでは無いことを祈るばかりです。嫌だから祈っただけじゃダメなんだってば。

  • 太田愛さんの前作3部作が面白すぎてハードル上がりすぎたかも…ちょっと難しかった。

  • 『天上の葦』で過去の戦争から、今度は遠い未来から作者が現代に鳴らす痛烈な警鐘。
    このディストピアは紛れもない今私たちが生きている世界が辿るであろう運命の物語だ。
    第一章のトゥーレの母親の失踪をきっかけに〈始まりの町〉の様々な“顔”が炙り出されていく過程はスリリングで、結末を見届けたくなる興奮が止まない。
    多様性を認めようとなりつつあるこの社会、考えることを大きな力に明け渡していないか怖くなる。
    奇跡を願う世の中になった時にアレンカやコンテッサ、4人の語り部たちのような先を見て屈しない生き方を引き継げるだろうか。

  • 古く歴史のある街。差別が平然と行われている。
    中央集権になり、独裁になり、戦争に巻き込まれて、全てが失われる。どこがで、今起きてるかのような物語。
    力作。

  • ディストピアへの警句といった内容
    被差別からの視点しかないので、やや不完全な印象です

  • 歴史は繰り返される。人の行く末に希望はあるのか。。。

  • ファンタジーでなければ辛すぎて最後まで読めなかった。
    陰鬱な中にも、こころ優しい登場人物がいて、なんとか悪い方向にいかないでほしいと願いながら読みました。

全29件中 21 - 29件を表示

著者プロフィール

香川県生まれ。「相棒」「TRICK2」などの刑事ドラマやサスペンスドラマの脚本を手がけ、2012年、『犯罪者 クリミナル』(上・下)で小説家デビュー。13年には第2作『幻夏』を発表。日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補になる。17年には上下巻の大作『天上の葦』を発表。高いエンターテインメント性に加え、国家によるメディア統制と権力への忖度の危険性を予見的に描き、大きな話題となった。

「2020年 『彼らは世界にはなればなれに立っている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

太田愛の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
呉 勝浩
太田 愛
凪良 ゆう
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×