JK III (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 217
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041145630

作品紹介・あらすじ

K-POPダンスが人気のユーチューバー、EEこと「江崎瑛里華」。その正体はこの世にいるはずのない“幽霊”だった――。復讐鬼と化した彼女は悲愴な決意を胸に、救いのない現実に立ち向かう。哀しきヒロインを描いたシリーズ第三弾!

感想・レビュー・書評

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  • バイオレンス度合が酷くなってないか。

    身内までどんどん死んでいく感じ。

    紗奈の哀しさが深すぎて読み進めるのが辛い。今回でシリーズ終了なのだろうか?続きを読みたいのか読みたくないのかよく分からない。それぐらい辛いシリーズでした。

  • 松岡圭祐『JK Ⅲ』角川文庫。

    シリーズ第3弾。これまでにもましてバイオレンス色が濃くなっている。江崎瑛里華がストーリーなど度外視したかのように殺戮マシーンと化し、暴れまくる。そんな江崎瑛里華に少し興冷めした。これで完結なのか。いやいや、続編があるに違いない。


    家族も身分を失い、姿形も変えて、K-POPダンスの人気ユーチューバー、EEこと江崎瑛里華に生まれ変わった有坂紗奈は泉稜楓という偽名であいりん地区に隣接するマンションに住んでいた。

    一方、現実社会で江崎瑛里華の代わりを務める飯島千鶴は、タワマンの自室でひとり悶々としていた。ある日、千鶴は夜の街に繰りだし、不良たちと知り合ったことから悲惨な結末を招く。

    千鶴が不良たちに嬲り殺しにされたことを知った江崎瑛里華は復讐の鬼と化し、不良たちを殺害していく。

    本体価格700円
    ★★★★

  •  哀しい女子高生・有坂紗奈の壮絶な復讐劇第3弾です。単独で読めなくもありませんが、やはりシリーズI・IIと順に読み、紗奈の過去、背景を知った方が、より理解が深まると思います。

     有坂紗奈とK-POPダンスの人気YouTuber・EEこと江崎瑛里華、有坂紗奈の庇護下で身代わりの飯島千鶴の関係が、事件の発端となります。凄惨な過去を生き抜き、復讐を終えたはずが、また新たな悲劇の扉が開けられます。

     ほぼ想定通りの展開でしたが、バイオレンスの度合い・強烈さはシリーズが進むごとに上がっている気がします。不良たちの陰にいる暴力団組織、加えて癒着する刑事‥、これらとこれまでにない痛手を負いながら戦う紗奈。読み手にとっては、紗奈が強くなるほどカッコ良さを通り越して、哀しみが増幅し、やるせなさが募ります。

     本シリーズ、続いてほしいのか、もう終わりにしてほしいのか、何とも言えない気持ちです。
     世の中には悪が蔓延ってるし、過去は変えられませんが、紗奈の魂が安らぎ、凪いだ未来を手にしてほしいと願います。

  • 紗奈が千鶴を殺したの奴らを見つけてからの殺戮シーンは圧巻で読む手を止めることが出来ないくらい展開が早いし、エグい、映像では見れない殺し方の数々。爽快感が抜群でした

  • 2023年12月角川文庫刊。書き下ろし。シリーズ3作目。壮絶な戦いがあり、有坂紗奈の行方が…。次巻が楽しみです。

  • 今作もなかなかの凄惨な暴力シーンが多くて、自分の頭の中に繰り広げられている映像から目を背けたくなるような過激さだったけど、復讐していく過程が圧巻で、嫌な気分が読了後には、あまり残らないので、また続きが読みたくなる。

    でも今回は、瀕死の状態でのバトルだったので、これで終わりなのかな?いや、松岡圭祐さんならまだまだ書いてくれるよね?(高校事変と繋がったくだりもあったし)という終わり方だったので、期待感は膨らむばかり...読みたいなー。


  • まあ相変わらず凄い。前巻の内容完全に忘れてるけど。凄惨に次ぐ凄惨な描写で松岡センセーはストーリーが面倒くさくなってきた高校事変のストレス解消をしてるんじゃなかろうか?凄まじい展開のまま終わるんだけど、これ続くんかな?どう次へ続けてくれるかは見せ場だね。

  • そうそう、これこれ、このバイオレンスを求めていた
    ほんと心からそう思うほど、生々しいほどのバイオレンス描写に
    もう読む手が止まららない、読みだしたら一気読みでしたよ。

    あっちのほうが、サラブレッドの武闘派で
    最近ファミリー愛で、ホンワカしつつ合ったので、
    EEの驚異的なバイオレンスがなおのこと脳裏に刺さりますね。

    更に、もう怒涛のVシネバイオレンスが絶頂に達した後の
    ラストのなんとも淡いパステルカラーの描写が
    ものすごくそれまでと対比していて印象深く
    それでいて、こんなにハードバイオレンスを繰り広げてきたのに、
    ふっとすべてが許される、天からの光を浴びたような気持ちでラストを迎え
    あぁ〜、恐ろしいほど最高の内容だったと余韻に浸っております。

    解説にあったように、今後またどこかでお目にかかれたら
    読者冥利に尽きるというところでしょうか。

    ありがとうございました。

  • 人気ユーチューバーEEこと「江崎瑛里華」の役割を替え玉の飯島千鶴に託し、大阪で暮らす有坂紗奈

    川崎のタワマンに閉じこもって生活しているはずの千鶴の異変を察知した紗奈が部屋を訪ねると……

    《哀しい少女の復讐劇を描く壮絶シリーズ、慟哭の第3弾!》──カバー裏の紹介文

    多様な技を身につけ、意識せずとも肉体の条件反射に生きるまでにせよ──ジョアキム・カランブー

    “JK”のダブルミーニングが全編を貫く運命の最新刊、2023年12月刊

      「ゴミは」紗奈はつぶやいた。「土に還ってよ」

    あの「田代勇次」の名も登場し、三部作完結を思わせるラストシーンに続編はあるのか

  • せっかく生き残ったのに、15歳でひっそり誰とも会わずに暮らせって言われても無理だったんでしょうね…千鶴が不憫でした。

    江崎瑛里華も有坂紗奈も死んだ幽霊となっている今、紗奈は次どうなるんでしょうか。解説にもあるように、第二シリーズを待ちたいと思います。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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