奇子(上) (角川文庫 ん 11-29)

著者 : 手塚治虫

• KADOKAWA (1996年6月21日発売)

感想・レビュー・書評

[Kさんの感想 · 2007年1月21日]

重たくて暗くて、でも手塚マンガだった。
常に「アドルフに告ぐ」と「ブラックジャック」が頭のどこかにありながら読み進めたような気がする。下山事件を取りあげているものの、掘り下げているわけではなかったので残念。

[にしさんの感想 · 2006年10月9日]

手塚治虫って、こういうのも書いてたんだね。こう暗くて黒い、そしてちょいとエロい感じが衝撃的かな。

[rumioさんの感想 · 2006年8月31日]

定番とも言えるＢ･Ｊも面白いけど、コレは衝撃的だった…

[たてがみさんの感想 · 2006年8月30日]

戦後の混乱の中、ドロドロとしたナニかを隠し持つ一家。
近親相姦、混じり合う血の流れ。
歪んで行く理性、全てが狂ってる。

自分の生んだ子を娘とも言えず・・・
妹と呼んで、抱くことさえ許されず・・・

運命に翻弄された少女の話。

手塚治虫のイメージが変わりました。

[南里月子さんの感想 · 2006年8月1日]

上下巻完結。<br>本当はＭＷを手に入れるはずだったのに…何故かコチラを入手。<br>手塚作品はアトムとＢＪと火の鳥くらいしか知らなかった月子には、かなり衝撃的な内容と言いますか、手塚先生の奥深さを感じると言いますか。<br>が！がしかし！！…キツかった…子供がいる身には、奇子が可哀想で可哀想で…閉じ込められて泣いてる姿がどうしても我が子と重なってしまう為、内容云々以前の問題でした。ダメ…どうしてもダメ。奇子の泣き声がリアルに聞こえてくるんだよ…我が子の泣き声で…あああああ！！！ダメだー！この話はダメだー！！<br>と言うことで、作品として判断する前に、題材自体受け付けられませんでした。<br>しかし、戦後の日本の動乱が面白かったです。

[rpboogさんの感想 · 2006年7月29日]

手塚治虫はこっち系統が好き。

[uno momokoさんの感想 · 2006年6月30日]

この本を、田舎の古びた埃臭い部屋の中で読むと本当に怖い。

近親相姦なんてものがこの世にあるとは知らなかった頃に読んだ。

手塚治虫の暗部をゆっくり堪能できる。
生臭い血の匂いのする漫画。

[●さんの感想 · 2006年6月26日]

これぞ手塚治虫のエロティシズム

[jibaさんの感想 · 2006年3月31日]

村社会の描き方がリアルで不気味。
エロい。

[丘八さんの感想 · 2006年3月2日]

閉じた村を書くのが上手い作家でふね

著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」