十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA (角川ホラー文庫)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (1996年4月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (401ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041979013
感想・レビュー・書評
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尾崎文庫。多重人格ものって ほんとビミョーな線のが多い。面白いような面白くないような線。これもまたしかり。
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何年か前に読んで内容をあまり覚えてなかったのですが、ラストが怖かったことは覚えてました。そして再読してもゾワゾワ……やっぱり怖いです。物語自体はイソラの正体が分かった時点でホラー感は半減してしまうのですが、ちょっと最後に不意打ちをくらった感じですね。
ところで読んでて貴志作品のヒロインは美人しかいないのではと思いました。「天使の囀り」の早苗、「硝子のハンマー」の純子、「悪の教典」の怜花、などなど……今回の由香里が酷いブスだったら、また展開は違ったんでしょうかね。それとももっとすごい殺人鬼が誕生してたんでしょうか。背筋がゾワゾワとはしましたが、どこかちょっと物足りない感じ。由香里の能力とか、SFっぽくてあまりリアリティがなかったからかな。面白かったけど、またラスト怖かった!以外の感想は忘れてしまいそうです。 -
ダニエルキースの多重人格者を描く感じで最後までいくかと思って読み進めたら、最後そう来たか。しかし説明が巧みで荒唐無稽に感じなかった。
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歪んだ精神→極端な自己中心性、他人の苦痛に対する共感能力の低さに起因する冷酷さ
バウムテスト。悪の教典にも出てきた。 -
う〜ん。半分読んで興味が湧かないので終了。
最近、いい作品に出会えてないなぁ。
そもそも、エンパスとかいう特殊能力が最初に出できた段階で私の趣味には合わないと感じた。
もっと早くやめるべきだった。 -
4
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イソラの正体にはちょっとびっくり!
13の人格それぞれに存在意義があり、存在することになった経緯は複雑かつ悲しい理由。でもお話としては面白く、先が気になってどんどん読み進めてしまいました。
まだ続くのかな?って終わり方だったので、ぜひ続きがあるなら読みたいです。 -
ぐっと読ませる書き方だが、真相が明らかになる辺りで自分はいまいちピンと来ず、逆に物語から離れてしまった。
エンタメとして手軽にホラーを楽しむには最適か。 -
心理学や精神学のSF(?)
予想を裏切る展開とまではいかなかった。 -
最後の方は読むスピードが上がるくらい、
好奇心を煽る文章で、面白かった。
続きがあるのかな...という伏線も感じました。 -
2016.2.13
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終わりが好き
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久しぶりの貴志作品。やはり処女作は抑えておこうと思い、手に取りました。普通に面白かった!主人公・由香里の設定は筒井○隆氏『家○八景』の○瀬にそっくり。また<ISOLA>の出現方法?は井上夢人さんのある著作みたい^^ 次作の『黒い家』もそうだが、あまりホラー感がないんだよなぁ・・私の認識違いかしら?でも、終わり方はホラー感抜群だったw
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すっごく読みやすかった✩⃛
後半わイソラの謎についてがほとんどで
いっきに主が変わった気もしたけどすごくおもしろかった。
最後の終わり方も嫌いじゃないけどスッキリでもない( ·ᴥ· ) -
多重人格者の少女の人格と、エンパスという人の強い感情を読み取る能力を持った女性の話。
13人目の人格である「ISOLA」の正体は何なのか、それがわかるまではおもしろかった。
多重人格という自分の日常からは少し離れた話だったが、おもしろかった。
それぞれの人格の名前の漢字に意味があり、何かに耐えるために新たな人格が生まれるという設定はふんふんと思った。
ラストはこれまでの苦労が徒労に終わったことを示し、今後も恐ろしいことが起きたのだろうなーと想像できる。 -
読みやすく、最後まで飽きずに読めた。