十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA (角川ホラー文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (401ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041979013

感想・レビュー・書評

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  • 尾崎文庫。多重人格ものって ほんとビミョーな線のが多い。面白いような面白くないような線。これもまたしかり。

  • 解離性同一性障害である少女の中に潜む13番目の人格「磯良」との戦い。エンパスや体外離脱といった荒唐無稽な要素を加味しつつも、リアリティをもってぐいぐいと物語に引き込んでいく筆力はさすが。磯良を倒して大団円かと思いきや、読後に不安感を残すような結末もよい。

  • 何年か前に読んで内容をあまり覚えてなかったのですが、ラストが怖かったことは覚えてました。そして再読してもゾワゾワ……やっぱり怖いです。物語自体はイソラの正体が分かった時点でホラー感は半減してしまうのですが、ちょっと最後に不意打ちをくらった感じですね。
    ところで読んでて貴志作品のヒロインは美人しかいないのではと思いました。「天使の囀り」の早苗、「硝子のハンマー」の純子、「悪の教典」の怜花、などなど……今回の由香里が酷いブスだったら、また展開は違ったんでしょうかね。それとももっとすごい殺人鬼が誕生してたんでしょうか。背筋がゾワゾワとはしましたが、どこかちょっと物足りない感じ。由香里の能力とか、SFっぽくてあまりリアリティがなかったからかな。面白かったけど、またラスト怖かった!以外の感想は忘れてしまいそうです。

  • 最後の方に来てばたばたと終わってしまった感じがする。途中までは早く読みたい、と思わせるようなおもしろさがあったが、大学の女教師と、そのコンビだった教授が出てくる当たりから、もとの人格障害の女の子が置き去りにされてしまって、違う話になってしまった。幽体離脱をしている霊による殺人ではなく、その女の子自身が人格障害によって事件を犯していかないと単なる空想で終わってしまう。
    ちょっと残念だったかな。

  • ダニエルキースの多重人格者を描く感じで最後までいくかと思って読み進めたら、最後そう来たか。しかし説明が巧みで荒唐無稽に感じなかった。

  • 歪んだ精神→極端な自己中心性、他人の苦痛に対する共感能力の低さに起因する冷酷さ
    バウムテスト。悪の教典にも出てきた。

  • う〜ん。半分読んで興味が湧かないので終了。
    最近、いい作品に出会えてないなぁ。
    そもそも、エンパスとかいう特殊能力が最初に出できた段階で私の趣味には合わないと感じた。
    もっと早くやめるべきだった。

  • 人に共感するエンパシー能力を持った賀茂由香里は、被災地へボランティアとして赴き、被災者の心のケアをしていた。
    ある日、ボランティア仲間から頼まれ、「会うたびに別人のようだ」と聞かされた入院中の少女(森谷千尋)に面会すると、彼女が多重人格者である事に気付く。
    そして、「イソラ」という名の危険な人格の存在を知った由香里は、千尋を助けるために尽力するが・・・。

    貴志さんのデビュー作(・・・でいいのかな?)
    たぶん、10年以上前にも1度読んでいるはず。
    2000年に映画化されているようなので、もしかしたら、その頃に書店で平積みされていたのを購入したのかも。
    今はもう手許にないので、今回は友人にお借りしての再読ですが。
    さすがに、詳細やラストについては薄れていましたけど、ISOLAの名前の由来だけは何となく覚えていましたかね。
    で、イソラの件が解決し、これで千尋も安心だね! ・・・と思わせてからの、あのラスト。
    安心どころか、不安要素がいっぱいだよ!!
    むしろ、より悪くなってるし!! 的なね。

    それにしても、貴志さんの話の主人公って、恋愛面で報われない(まぁ、恋愛メインの話じゃないから当たり前だけど)。
    今回も真部先生が出てきた時から、何となく結末は読めたというか・・・。
    そういう意味で言えば、『黒い家』は一応、ハッピーエンドなのか(笑)。

  • 4

  • イソラの正体にはちょっとびっくり!
    13の人格それぞれに存在意義があり、存在することになった経緯は複雑かつ悲しい理由。でもお話としては面白く、先が気になってどんどん読み進めてしまいました。

    まだ続くのかな?って終わり方だったので、ぜひ続きがあるなら読みたいです。

  • ぐっと読ませる書き方だが、真相が明らかになる辺りで自分はいまいちピンと来ず、逆に物語から離れてしまった。
    エンタメとして手軽にホラーを楽しむには最適か。

  • 磯良の正体が予想外だった。
    現実味はあまりなかったが、テンポ良く読めた。

  • 心理学や精神学のSF(?)
    予想を裏切る展開とまではいかなかった。

  • 最後の方は読むスピードが上がるくらい、
    好奇心を煽る文章で、面白かった。
    続きがあるのかな...という伏線も感じました。

  • 2016.2.13

  • 終わりが好き

  • 久しぶりの貴志作品。やはり処女作は抑えておこうと思い、手に取りました。普通に面白かった!主人公・由香里の設定は筒井○隆氏『家○八景』の○瀬にそっくり。また<ISOLA>の出現方法?は井上夢人さんのある著作みたい^^ 次作の『黒い家』もそうだが、あまりホラー感がないんだよなぁ・・私の認識違いかしら?でも、終わり方はホラー感抜群だったw

  • すっごく読みやすかった✩⃛
    後半わイソラの謎についてがほとんどで
    いっきに主が変わった気もしたけどすごくおもしろかった。
    最後の終わり方も嫌いじゃないけどスッキリでもない( ·ᴥ· )

  • 多重人格者の少女の人格と、エンパスという人の強い感情を読み取る能力を持った女性の話。

    13人目の人格である「ISOLA」の正体は何なのか、それがわかるまではおもしろかった。
    多重人格という自分の日常からは少し離れた話だったが、おもしろかった。

    それぞれの人格の名前の漢字に意味があり、何かに耐えるために新たな人格が生まれるという設定はふんふんと思った。

    ラストはこれまでの苦労が徒労に終わったことを示し、今後も恐ろしいことが起きたのだろうなーと想像できる。

  • 読みやすく、最後まで飽きずに読めた。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学卒。96年『十三番目の人格-ISOLA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2023年 『梅雨物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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