家に棲むもの (角川ホラー文庫 59-5)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 560
感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043470051

感想・レビュー・書評

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  • 各家庭で起こる不思議な現象や、侵入者による事件なんかを、想像して読み始めたが皆、何処かおかしい人たちのお話だった。 「肉」で登場人物のキャラに安心しかけるも、後半はどんどん気持ち悪くなるばかり。 魔女のがもう少し長編で読みたかったかな。

  • ホラーではないような?

  • 面白いですが、ハード目なのが好きな私にはちょっと物足りなかった。。。

  • ホラーの短編が7本載ってます。

    どれもあんまりおもしろくなかったなぁ。
    えっ?ギャグ?って思っちゃうようなオチとかさ。

    読んでて、怖いってほとんど感じないホラーって
    どぉなんだろ。

  • “「食べれば罪にはならないのよ」易子は微笑んだ。
    「罪にならない……」
    「そうよ」易子は器用に小さな体から肉を切り出して、大皿に丸く並べていく。「食べるために動物を殺すことは悪いはずがないわ。もし、そうだとしたら、肉食動物たちは生まれながらに罪を背負っていることになる。それにほとんどの人たちは他の人に殺して貰った肉を食べているじゃない。それは罪深いことかしら?」
    「わからない」わたしは首を振った。
    易子はセーラー服をぬいで全裸になっていた。血で汚れるのが厭なので、捌く時はいつも裸になるという。蜜柑のように明るい若い肌に点々と鮮血が飛び散り、華やかな色取りを添えている。心なしか上気し、女の匂いを放ち始めている。”[P.81_食性]

    「家に棲むもの」
    「食性」
    「五人目の告白」
    「肉」
    「森の中の少女」
    「魔女の家」
    「お祖父ちゃんの絵」

    普通はぬめぬめしないものがぬめぬめしたりべちょべちょしたり。
    一人称がわたしだったり僕だったり俺だったりゆらゆらしてる。食性も、二重人格もの?

    “「残念ながらそうじゃない」わたしは無理に白女の目から視線を引きはがし言った。「僕はあくまで君の代弁をしただけだ。最初に言った通りこれは僕自身の推理ではない。僕は五人目ではない」
    「何ですって?!あなたは正しく推理したはずだわ。どうして、自分が五人目でないと断言できるの?根拠は何?」
    「探偵が犯人なのはルール違反だからさ」わたしは微笑むことができた。「いや、今のは冗談だよ。僕は実はもう一つ情報を持っている。つまり、僕自身の知識だ。ここに一つの知識がある。この知識によって今までの推理はすべて覆る」”[P.134_五人目の告白]

  • 「食性」の終わり方がグロいが一番好き。
    表題作の「家に棲むもの」「5人目の告白」などもよかった。
    その他はイマイチ

  • めっちゃおもろいがなー!!
    久々に一気読み!!
    グロいけど、グロすぎない描写がいい。

  • どれも身近にありそうでちょっと奇妙な物語です。
    テンポがよく、読んでいて退屈するということはないのですが、
    オチがすっきりしていないので読了後はモヤモヤします。

  • 七つのホラー短編集だ。

     どれもおもしろいとは思わない。でも、肉って作品の大阪弁は完璧でとても楽しかった。

     作品は以下のとおり。


    「家に棲むもの」「食性」「五人目の告白」「肉」「森の中の少女」「魔女の家」「お祖父ちゃんの絵」

  • 20120916

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著者プロフィール

1962年京都府生まれ。大阪大学大学院修了。95年「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞し、デビュー。98年「海を見る人」で第10回SFマガジン読者賞国内部門、2014年『アリス殺し』で啓文堂文芸書大賞受賞。その他、『大きな森の小さな密室』『密室・殺人』『肉食屋敷』『ウルトラマンF』『失われた過去と未来の犯罪』『人外サーカス』など著書多数。

「2023年 『人獣細工』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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