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- Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043471010
感想・レビュー・書評
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04014
02/18
自らの魅了される小説群を「余計者の文学」と」定義、阿佐田哲也、ディック・フランシス、探偵スペンサーなどの長めの評論から各作家論まで日本に冒険小説が芽生えた当初からの経緯が一望できる。初期はジャンル全体を見渡すひとつの世界観があったのに比べ、最近の作品については単なる解説、批評で終わっているのはジャンルが成熟してしまったせいか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
非常に評価の難しい本だ。
これは所謂“反則本”である。
本書は、単に作者が各雑誌・文庫などに書き綴ってきた解説・評論を寄せ集めて1つにしただけなのだ。従って時折、内容の重複が見られ非常に見苦しい乱暴な作りになっている。
しかし、内容はやはり北上次郎氏、面白いし、その読書作法には感心させられる。
その広域な、悪く云えば手当たり次第な読書は、好きな物(者)は好きという実直さが見受けられる。
それが故に勿体無いのだ。
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