余計者文学の系譜 (角川文庫ソフィア 246)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043471010

感想・レビュー・書評

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  • 04014

    02/18

    自らの魅了される小説群を「余計者の文学」と」定義、阿佐田哲也、ディック・フランシス、探偵スペンサーなどの長めの評論から各作家論まで日本に冒険小説が芽生えた当初からの経緯が一望できる。初期はジャンル全体を見渡すひとつの世界観があったのに比べ、最近の作品については単なる解説、批評で終わっているのはジャンルが成熟してしまったせいか。

  • 非常に評価の難しい本だ。
    これは所謂“反則本”である。
    本書は、単に作者が各雑誌・文庫などに書き綴ってきた解説・評論を寄せ集めて1つにしただけなのだ。従って時折、内容の重複が見られ非常に見苦しい乱暴な作りになっている。

    しかし、内容はやはり北上次郎氏、面白いし、その読書作法には感心させられる。
    その広域な、悪く云えば手当たり次第な読書は、好きな物(者)は好きという実直さが見受けられる。
    それが故に勿体無いのだ。

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著者プロフィール

1946年生まれ。東京都出身。明治大学文学部卒。エッセイスト、文芸評論家、編集者。本名:目黒考二(めぐろ こうじ)。ジャンルごとに異なるペンネームを使用。私小説の目黒考二、ミステリー文学評論家の北上次郎、競馬評論家の藤代三郎(ふじしろ さぶろう)など。2000年まで「本の雑誌」の発行人を務める。 2011年「椎名誠 旅する文学館」の初代名誉館長に就任。主な著書に『書評稼業四十年』『冒険小説論』『息子たちよ』『余計者の系譜』『エンターテインメント作家ファイル108 国内編』『感情の法則』『記憶の放物線』などがある。

「2021年 『阿佐田哲也はこう読め!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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