夢にも思わない (角川文庫 み 28-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043611027

感想・レビュー・書評

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  • 【言葉で表されない、主人公と島崎の信頼の強さを感じた】

    ・前作の内容から、島崎は最初から事の顛末を知っているのかと疑って読んでいった。やはり、全てを先回りしていた。

    ・主人公が前作より子供らしく思えた。クドウさんの行動をどうしても許せなかったのは、彼氏である自分に話してくれなかった事が大きな要因だと感じた。

    ・物語の終わりはハッピーエンドとはいえないが、主人公と島崎の友情を感じた。

  • 共学の中学一年生というのは楽しそうでいいなあ、と男子校出身者としてうらやましく思う小説。もちろん起きているのは殺人事件だからうらやましくないのだが。
    テレクラ問題を絡めた宮部さんらしい小説だが、問題の膨らませ方が強引な気がした。

  • 感想記録なし

  • ミステリーだけど中学生探偵たちの青春ストーリー

    どんなに大好きでこれ以上の人はいないと思ってもたった一つのことで全てが変わったりする、そんな青春を思い出しました(笑)

  • 結局誰が誰が悪いのだろう?なぜ被害者たちは死ななくてはいけなかったのだろう?自分を守るための、他人に向けたほんの少しの悪意?迂闊に口走ったあの子?裏社会に居場所を見出したあの子?未婚のまま子どもを産み、抑圧し続けた母親?お酒を飲むと衝動を抑えられない父親?
    全員、何のために生まれてきたんだろう。命を落としたり、罪悪感を抱えながらこの先生きたり。やりきれない気持ちになった。

  • 続きものだと知らなかったので前作は読んでいないけど、それでも楽しめた。
    誰の犯行とかに焦点を当てるのではなく、なぜ起こったのか、どんな人たちだったのかを考えるような作品。
    結局一番たちの悪いのは、無意識の悪意、ある意味無関心さだと感じた。工藤さんの行動は、確かに恐怖から起因したものかもしれない。それでも、超えてはいけない線をいとも簡単に超えてしまえたのは、彼女の本質だと思う。せっかくできた可愛い彼女だけど、緒方くんは間違ってないよ。

  • 大人びた中学生たち
    好きな人でも 許す事が出来ない行動
    急激に覚めてく気持ち


  • 前作からのつながりで、読みました。何となく暗いのと、ワトソン役が主人公であるところ、役割のわからないマダムなど、気になる点は多いのですが、続編を望みます。主人公にも春を。

  • 毎年、九月末になると「白河庭園」で行われる、虫聞きの会。もう二十年近くも続いているという、そんな風流な催しに、僕が行く気になったのは、一にも二にもクドウさんのためだった。毎年家族で訪れているというクドウさんと偶然を装って会うはずだった。それなのに……。――殺されたのはクドウさんの従姉だった。事件は思いがけない方向に進んでいき無責任な噂があとを絶たない。僕は親友の島崎と真相究明にのりだした。大好きな彼女は僕が守る!
    (1995年)

  • 中学生達の話。
    事件に巻き込まれすぎやろう⁉️感はありますが、大人びてるけど子供である彼らの気持ちと周囲への思いやりが凄い。

    それぞれ大切な物を守りたいだけ。
    自分は大切な物を守れているか…?忘れてないか?

著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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