恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。 (角川文庫 か 39-7)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
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本棚登録 : 1918
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043726073

感想・レビュー・書評

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  • 角田さんが語りかけてくる感じ。
    ちょっと隣り合って「私はこうなんだけど、あなたはどう?」って聴かれたみたいに読める本。

    タイトルと表紙に惹かれて手に取ってたら、中身もそのまま魅力的だった。
    この問いかけ一つ一つに答えるとしたら、自分はどんな回答をするだろうか。

    角田さんの基準というか感性というか、一つ一つが興味深い。気軽に話してるんだけど、考えさせられもする。

  • 「人の会話って、ほんと、馬鹿みたいだよなあ。馬鹿みたいで、意味もなくって、くだらなくて、大切なことはいつも伝わらなくて、けど、なんてあたたかいんだろう。」
    .
    「場所というのは思いと結びついて、意味を持つ。かなしい思いも浮かれた思いも場所は吸いこむ。吸い込んで、そこにあり続ける。」

    心安らぐエッセイ。クスッとしたり、わかる!!と思ったり。角田光代さんの人となりを感じられて、思わず頬を緩めながら読んだ。

  • 凄く良かった。
    肩の力を抜いて読めて角田さんと実際に飲み屋でお話してるみたいなエッセイだけれど、
    その中にも角田さんの考え方が私にはすごくかっこいいなと思った。かっこつけてないところがかっこいい!
    投げかけられる問い掛けの数々に対して、よくある「宝くじが当たったら?」って言われて一生懸命悩む子供のように、頭を捻らせ考える自分がいました。
    特に恋愛模様の渦中にいた?議論では、激しく角田さんに同感。私も恋愛話に疎い方で、後々からそういう話を知る事が多々あります。
    最後の章の「最近、心がふるえたことは?」がとても心に響きました。
    248〜249にかけての文章がとても良かったので、抜粋はしません。「自分の足で歩いてそうしたものに出合えると、本当にうれしい。」

  • 暫定1位で好きな本。こんなにも共感しかないエッセイは初めてだった、自分のお守りにしたい。

  • これだから角田光代のファンはやめられない

  • こんな友達欲しいわ選手権一位

  • 角田光代さんの小説は自分の中で、すごくわかる女性の気持ちが描かれている一方、ちょっと後味が悪いもの、が多かった気がする。

    エッセイを読むのは初めてだったけど、角田光代という作家をとても身近に感じることができた。
    物知りじゃないところとか、身づくろいが苦手なところとか、人間って何かに秀でていてもこの部分はダメってあるよね、と、自分のダメな部分も肯定されたような。

  • uちゃんが貸してくれました。
    本が好きだと言っていると、人が気楽に本をくれたり、貸してくれるのが嬉しいです。

    仕事の合間の電車で割と読みました。
    今は、営業みたいな、外に出る仕事をしているので、いつも限られた時間で事務をして、外出して、戻って事務をする。というのは、結構疲れる。
    外出先に向かう電車の中で読んで、やらなければならないことで、焦って、不安で、ざわざわして、疲れていた気持ちが、落ち着きました。

    印象に残ったのは、彼氏と別れ1人分の鰆を買った時に1人を自覚したという件。
    「自分のためだけに、ひとりぶんの食料を買うってなんて、さみしい作業なんだろう。というよりもだれかのためかな料理をするということは、なんて幸福なことだったんだろう。
    その時のしんみりした気持ちというのは、別れた人に対する未練ではないし、別れたことに対する後悔でもない。最初から1人だったというような猛烈か自覚。」

    いつかは、人は1人分の食料を買うことになると、当たり前の真実に気づく時の風景がリアルでした。

  • 角田さんと居酒屋さんで便ビールを注ぎながらガールズトークしてるような気分で読めるエッセイ。

  • 角田光代という作家を身近に感じられる本。わたしは角田光代という人がとてもすきだと思った。

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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