吾輩はシャーロック・ホームズである (角川文庫 や 39-3)

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  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043829033

感想・レビュー・書評

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  • 単行本のほうで購入

  • ジョーカーゲームがよかったし、Book offで安かったので購入。
    結論としては、はるかにジョーカーゲームのほうがよかった。残念。発想はおもしろいし、途中まではよかったのだけど、変に当時のイギリスの情勢と絡めてて、ミステリーとしてはぜんぜん面白くなかったと思う。犯人もなんだかなー、スパイってなー、という感じ。
    最後にもう一回どんでん返しがほしい。

  • トーキョープリズンで気に入った柳氏の作品だったので、購入。

    最後に大どんでん返しがあるかっ!
    と思ったらなかった。
    面白い着想ではある気がしなくもないが、漱石を見ていてイタタタとなるので、なんともかんとも。

    暇なときにでもどうぞ。

  • この当時海外留学ってのはずいぶんと重たい物だったのだな。
    気になって倫敦塔を読んでみたら、倫敦塔にかかれっている漱石の感じた倫敦をなかなか正確にトレースしているように感じた。
    結構な部分が引用されていたので、倫敦塔を一読してから読むのをお薦めしたい。
    トリックについてはなぁ、そんな巧くいきますか?そんな指先鈍感ですか?と言いたくなる。

  • 夏目漱石の扱いがあまり好きになれなかった。アイロニーで書いているのか、面白おかしく書いているのかの判断がつき辛いので。また、推理部分自体も、アンフェアな作りだったと思われるけれども…出展や出自を詳しく知っていればほくそ笑めるものだったのかも?
    ただ、猛スピードで読み切ってしまうこともなく、読む気がしないわけでなく、通勤電車に向いていた作品。

  •  夏目漱石とシャーロックといえば、島田荘司の本がとにかく好きだった!お見事!
    なので、今回はどうかなー!と手に取る。
    ホームズになりきったナツメが登場。こういうホームズもの(シュロック・ホームズとか)は苦手。痛々しい。
     ところどころ、漱石の本の内容がちらりと出てくるところはニヤリとする。楽しい。「我輩は猫。。」「三四郎」
    「倫敦塔」を先に読むかな、と中断。

    教養があるとより世界が広がると言っていたのは誰だったっけ。
    シェイクスピアに詳しかったら、もっともっと楽しめるのかも。
    こういう本に出会うと、もっと文学や古典も読まないと!と気持ちが焦ってくる。

    ようやく!読み終わった。
    途中で、やはり倫敦塔は読んでおこうと思ったのが間違いだったかも。本物の漱石の前では、この本がちょっとチープに思えてしまった。
    話がだんだんと大きくなって、そこまでいってしまうと謎ときも面白くないな〜。
    ワトソンの幻想シーンはなかなかよかった。
    やはり、漱石とホームズは島田荘司の方に軍配!

  • 夏目狂せり

    期待し過ぎたかも。

    当時故か、国費故か、いずれにせよ、現代の海外留学とは気構えが全く違うのだなぁ、と変なところに感心。

  • 夏目がシャーロック・ホームズになるという設定が奇抜で手に取った本。

    ワトソンが苦労人でしたw

  • 漱石好きをそれはもうイラっとさせてくれる本書。ストーリーも何かなぁ。ミステリにしてもどうもなぁ。
    夢の中のシーンは良かった。ぞくりとした。あれを拡げて伸ばして深めてフィニッシュまで持っていってくれたらそこまでが全部ブラフだったかというほど面白かったと思う。期待してしまったけどブラフに戻り。ていうかブラフじゃないし。一瞬の輝きでした。

  • 夏目漱石が留学中に精神を病み、自分をシャーロックホームズと勘違いしている設定は面白く、ユニークなホームズだったがミステリー部分が消化不良だった。

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著者プロフィール

一九六七年生まれ。二〇〇一年『贋作『坊っちゃん』殺人事件』で第十二回朝日新人文学賞受賞。〇八年に刊行した『ジョーカー・ゲーム』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞。他の著書に『象は忘れない』『風神雷神』『二度読んだ本を三度読む』『太平洋食堂』『アンブレイカブル』などがある。

「2022年 『はじまりの島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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